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    <title>鹿児島産業保健推進センター - さんぽ通信</title>
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    <updated>2012-05-18T02:42:39Z</updated>
    <subtitle>産業医・保健師・歯科医師会などさんぽ通信</subtitle>
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    <title>２４年　バックナンバー</title>
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    <published>2012-01-23T04:28:31Z</published>
    <updated>2012-05-18T02:42:39Z</updated>

    <summary>「気づいて行動に移す」（安全意識の浸透） 基幹相談員 黒沢　郁夫(担当分野:労働...</summary>
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        <name>sanpo-kagoshima</name>
        
    </author>
    
        <category term="鹿児島労基の記事" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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        <![CDATA[<h4 style="text-align: left;">「気づいて行動に移す」（安全意識の浸透）<br /></h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員 黒沢　郁夫<strong></strong><br />(担当分野:労働衛生工学)</p>
<p>&nbsp; 人は本質的に怪我をしたくないという、安全に対する感受性を備えています。この感受性を具体的な行動に結びつけることができる人が、安全意識の備わった人と言われています。安全意識は単に頭の中で、理解しているだけでは不十分で、実践することが不可欠です。「安全意識を高めなさい」と言う人も、聞く人も行動することが求められます。 <br />&nbsp; 多くの事業所では、すでに、安全意識を高めて、災害防止に取り組む活動を、展開しています。その姿勢は高く評価されます。しかし、法令・社内ルール・作業手順等、守るべきことは守るにしても、災害要因は多くの不安全行動に起因しています。 <br />&nbsp; 間接部門を含めて、事業所内を移動する際に、危険と気づき、そのことが、簡単に対処できるものであれば、人が見ていても、見ていなくても率先垂範して行動する姿が、大切であると痛感しています。この行動は、個人の自発的な意思の結果です。安全意識が身についている証と感じられます。 <br /><br />&nbsp; ある事業所の例を上げます。「一本の糸屑を拾う」です。 繊維を取り扱う事業所に新任の事業所長が赴任しました。作業場を巡視した際に、糸屑が作業場の隅々に散乱しているのに気づき、落ちている糸屑を、拾うように関係者に伝えました。 <br />&nbsp; しかし、従業員としては、このような状態は、マンネリ化していて、糸屑が落ちているのは当然のことで、全く気にしていません。堪りかねて、事業所長自ら作業場に赴き、糸屑を一本ずつ拾い始めたのです。人が見ている時でも、見ていない時でも熱心でした。あるとき、従業員の一人が糸屑を拾っている姿に気づいた時、事業所長は最初の賛同者でしたので、大変感動したと言っています。 <br />&nbsp; これ以降は次々に賛同者が増え、作業場全体の５Ｓ活動から機械装置を含めて、改善・工夫まで積極的に取り組むようになり、安全意識レベルが更に高まりました。この効果は大きく、毎日行う挨拶にも変化が表れ、相手の目を見てはっきりとした声で挨拶を交わすようになったとのことです。 <br /><br />&nbsp; この例のように、きっかけは事業所長が一本の糸屑を拾うという行動から起こったことです。安全意識の浸透が伺えます。 <br />&nbsp; もう一つ例として、事業所のメイン通路に大きな荷物が、通路半分を占有して長期間置かれていました。通行する人の思いは様々です。置かれた荷物を気に掛けず、避けて通り過ぎる人、誰が置いたのかと、憤慨するだけで通り過ぎる人、危ないからすぐに移動するよう関係者に、連絡をとり実行する人に分かれます。 <br />&nbsp; この通路は、責任者を含めて、数十人の人が毎日通行しています。 この場合、必要なことは、危ないからと移動するための行動をとることです。他人のしたことで、自分には関係ないと捉えるのではなく、率先垂範が必要です。まして５Ｓ活動展開を掲示して、取り組んでいる事業所です。一斉にするのが、５Ｓ活動ではありません。日常的に取り組むのが５Ｓ活動です。まさに「継続は力なり」です。 結局、安全意識を高め、浸透させるためには、事業所長等責任者クラスや作業者を問わず、言葉のみならず、行動で積み上げる姿勢を示すことが、重要と思います。このような行動に移せる人を、事業所全体に広げることで、安全意識レベルのより高い集団を目指したいものです。</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #993366;"><span style="color: #993366;">鹿児島</span>労基　平成２４年５月号掲載</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<h4 style="text-align: left;">脳・心臓疾患及び精神障害に係る労災補償状況（平成２２年度）について<br /></h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員 <strong>前田　雅人</strong><br />(担当分野:産業医学)</p>
<p>&nbsp;　私は平成22年7月の鹿児島労基の紙面を借りまして，厚生労働省から報告された「脳・心臓疾患及び精神障害に係る労災補償状況（平成20年度）について」を書かせていただきました。今回は昨年6月14日に公表された，「平成22年度　脳・心臓疾患および精神障害などの労災補償状況まとめ」についてご報告したいと思います。 <br /><br />&nbsp; 「過労死」など脳・心臓疾患に関する事案の労災補償状況は，「請求件数」は802件で，前年比35件の増にて4年ぶりの増加に転じています。ここ数年減少していた請求件数がなぜ増加に転じたのかは不明です。一方請求に対する「支給決定件数」は285件で，前年度より8件減少し，3年連続の減少でした。請求件数，支給決定件数ともに業種別（大分類）では「運輸業，郵便業」が最も多く（182件，78件），次いで「卸売・小売業」（132件，53件），「製造業」（118件，35件）であり，中分類では，請求件数，支給決定件数ともに「運輸業，郵便業」の「道路貨物運送業」（108件，57件）が最多であったようです。職種別（大分類）では，請求件数は「輸送・機械運転従事者」（156件），「事務従事者」（110件），「サービス職業従事者」（85件）の順で多く，支給決定件数では「輸送・機械運転従事者」（69件），「事務従事者」（44件），「専門的・技術的職業従事者」（40件）の順であり，中分類では，請求件数，支給決定件数ともに「輸送・機械運転従事者」の「自動車運転従事者」（139件，65件）が最多であったようです。年齢別では，請求件数，支給決定件数ともに「50～59歳」（279件，104件），「40～49歳」（218件，96件），「60歳以上」（203件，42件）の順に多く，この結果をみると特に40歳以上の「自動車運転従事者」の方々には，日頃から体調管理に留意して頂きたいと思います。 <br />&nbsp; 鹿児島県については，平成22年度の脳血管疾患の請求件数は3件（うち死亡2件），支給決定件数は3件（前年度以前請求分を含む，うち死亡1件），虚血性心疾患等の請求件数は3件（うち死亡1件），支給決定件数は1件（前年度以前請求分を含む）でした。 <br /><br />&nbsp; 一方うつ病や仕事上のストレスなどが原因の「精神障害などに関する事案の労災補償状況」についてみると，「請求件数」は1181件であり，前年度から45件増加し，2年連続で過去最高，「支給決定件数」についても308件と前年度より74件の増加にて，やはり過去最高でした。業種別（大分類）では，請求件数，支給決定件数ともに「製造業」（207件，50件），「卸売・小売業」（198件，46件），「医療，福祉」（170件，41件）の順に多く，中分類では，請求件数は「社会保険・社会福祉・介護事業」（85件），支給決定件数は「社会保険・社会福祉・介護事業」および「医療業」（各20件）が最多であったようです。職種別（大分類）では，請求件数は「事務従事者」（329件），「専門的・技術的職業従事者」（273件），「販売従事者」（148件）の順で多く，支給決定件数は「専門的・技術的職業従事者」（73件），「事務従事者」（61件），「販売従事者」（44件）の順にて，中分類では，請求件数，支給決定件数ともに「一般事務従事者」（211件，36件）が最多であったようです。年齢別では，請求件数，支給決定件数ともに「30～39歳」（390件，88件），「40～49歳」（326件，76件），「20～29歳」（225件，74件）の順であり，脳・心臓疾患と異なり，50歳未満の方々に多くみられています。 <br />&nbsp; 鹿児島県については，精神障害等の労災補償状況は請求件数7件，支給決定件数は2件（前年度以前請求分を含む，うち自殺1件）でした。 <br /><br />&nbsp; 長く続く不況が，さまざまなストレスを生み，職場の環境を悪化させていくことが懸念されますので，精神障害に係る労災の増加に歯止めがかかるよう注意して頂きたいと思います。</p>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #993366;"><span style="color: #993366;">鹿児島</span>労基　平成２４年３月号掲載</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<h4 style="text-align: left;">「働く人」のメンタルヘルス不全<br /></h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員 <strong>長友　医継</strong><br />(担当分野:メンタルヘルス)</p>
<p>&nbsp; 「働く人」は職場で様々なストレッサーにさらされます。そして、「働く人」がこのような職場状況に不適応をおこして発症するメンタルヘルス不全が適応障害といわれるものです。 <br />&nbsp; 一方、最近、よく「○○症候群（シンドローム）」という表現を見聞きします。メタボリック症候群はよく知られている専門用語ですが、最近は、タイトルを「高層マンション症候群」や「悪いのは私じゃない症候群」などとした本も販売されています。むろん、これらは専門用語ではありませんが、インパクトのあるタイトルです。産業精神保健領域でも職場不適応によって生じたメンタルヘルス不全などを端的に表していると思われる「○○症候群」があります。（参考図書：「こころを診る」、小此木啓吾他著、中央労働災害防止協会）</p>
<h6>１．仕事依存症候群</h6>
<p>私生活の殆どを犠牲にして、仕事に打ち込んでいる状態です。ワーカホリック（仕事中毒症）ともいわれます。</p>
<h6>２．ブルーマンデー症候群、サザエさん症候群</h6>
<p>&nbsp;  「ブルーマンデー症候群」は休日明けの月曜日にみられる心身の不調を指します。日曜日の夜になると、翌日の月曜日の仕事ことを考え始め不眠などが生じ、月曜日の朝に調子を崩してしまった状態です。 「サザエさん症候群」も同様な状態を現す用語です。日曜日の午後6時30分から放映される「サザエさん」は、楽しいアニメであり、本来なら笑えるはずのものです。しかし、その頃に、翌日からの仕事などを考え出し、気分が落ち込み、楽しいはずの「サザエさん」を見ても素直に笑えない状態をいいます。</p>
<h6>３．朝刊症候群</h6>
<p>&nbsp;  朝出勤前や会社で朝刊を読んでいた人が、新聞を読みたくなくなったり、読んでも頭に入らなくなったりする状態を指します（笠原）。「働く人」におけるうつ病の初期症状の一つといわれています。</p>
<h6>４．サンドイッチ症候群</h6>
<p>上司と部下の板ばさみになってしまい、心身の不調を来たした中間管理職を指します。 さらに、「新サンドイッチ症候群」という用語もあり、会社と家族の板ばさみになる状態をいいます。会社と家族のどちらかも疎外され孤独を感じますので、サンドイッチ症候群よりも深刻であるといわれています。</p>
<h6>５．単身エレジー症候群</h6>
<p>&nbsp;  単身赴任によるストレスによって引き起こされる心身の症状を指します。環境への適応能力は年をとるにつれて落ちますので、単身赴任している中高年の「働く人」にとっては、まさに「エレジー」と言えるものかもしれません。</p>
<h6>６．燃え尽き症候群</h6>
<p>自分自身にとって実現不可能な期待を自らに課し、それを達成するために頑張りすぎ、疲れ果てたり、欲求不満に陥った状態をいいます。対人保健・福祉サービス業の専門職である看護職や介護職に出現頻度が高いものです。</p>
<h6>７．上昇停止症候群</h6>
<p>中高年になり、体力の衰えばかりでなく、社会的地位や収入も頭打ちなることで、自分の人生が下降線をたどり始めたことを悟り、やる気をなくしたり、無気力になったりする状態です。挫折無く順風満帆に出世してきた中高年の男性が陥りやすいと言われています。</p>
<h6>８．スーパーウーマン症候群</h6>
<p>仕事も家庭も完璧に全てをこなそうとする女性、即ち、職場では男性と対等に仕事をし、家庭では良妻賢母であろうとする女性が罹りやすい状態です。過剰適応から引き起こされるストレス状態であり、心身症やうつ病として現れることが多いようです。 <br /><br />&nbsp; これらの用語は正確には医学用語ではありません。しかし、職場におけるストレッサーにより心身の不調を来たした「働く人」に、発症の状況や対応の仕方を説明する際には、有用な用語と思われます。</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #993366;"><span style="color: #993366;">鹿児島</span>労基　平成２４年１月号掲載</span></address>
<p style="text-align: right;">&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>]]>
        
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    <title>24年　バックナンバー</title>
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    <published>2012-01-23T02:33:35Z</published>
    <updated>2012-05-18T02:27:59Z</updated>

    <summary>関係法令の改正と行政の動向について 特別相談員　橋口　良紘（担当分野：産業医学）...</summary>
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        <name>sanpo-kagoshima</name>
        
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        <category term="県医師会報の記事" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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        <![CDATA[<h4>関係法令の改正と行政の動向について<br /></h4>
<p style="text-align: right;">特別相談員　橋口　良紘<strong></strong><br />（担当分野：産業医学）</p>
<p>&nbsp; 本年２月以来に鹿児島労働局健康安全課の課長樋口正純氏（４月１日付けで厚生労働省へ異動）の労働安全衛生関係法令の改正についての話を聞く機会が数回ありましたので、鹿児島の産業医に有用と思われる項目についてその要点を伝達します。 <br /><br />&nbsp; （１）労働安全衛生対策をよりいっそう強化するための「労働安全衛生法の一部を改正する法律案」は三つの柱からなっています。①メンタルヘルス対策の充実･強化　②型式検定及び譲渡の制限の対象となる器具の追加　③受動喫煙防止対策の充実･強化です。 <br />&nbsp; ①のメンタルヘルス対策の充実･強化は定期健康診断の問診に精神的健康の状態を把握する問いを追加し、事業者に医師による面接指導を義務付けてメンタルヘルスの向上を図るシステムの大綱を示しています。もうひとつの目玉、③の受動喫煙防止対策の充実･強化は旅館業、飲食店など以外の職場の全面禁煙、空間分煙を事業者に義務付けるものでしたが、産経ニュースによるとこれらは今国会には提出見送りになっています。 <br /><br />&nbsp; （２）代わって産業保健への新しい支援対策として24年度に「都道府県産業保健・メンタルヘルス対策総合推進会議（仮称）」を発足させます。産業保健推進センター、メンタルヘルス対策支援センター、地域産業保健センターの三事業を総合的に調整し、特に地域産業保健センターを介して50人未満の小規模事業場のメンタルヘルス対策を支援することなどが計られます。 <br /><br />&nbsp; （３）粉じん障害防止規則及びじん肺法施行規則の改正では、アーク溶接作業が「屋外」において行うものにまで範囲が拡大されました。屋外のアーク溶接作業でもマスク着用、休憩室の設置、じん肺健診が必要になります。 <br /><br />&nbsp; （４）石綿関係では、製造等の禁止が猶予されていた唯一の製品ジョイントシートガスケットが猶予された製品ではなくなり、石綿のすべての製品が禁止されることになりました。現に組み込まれている設備は適用されませんが、在庫品の使用はできませんので、修繕して新たに使用することはできなくなります。今後注意すべきは解体作業における暴露です。 <br /><br />&nbsp; （５）特に危険な作業に係る免許（6免許）について、受験資格要件の「当該業務に2年以上従事した者」等が廃止され、学生などが受験できるようになりました。合格後従事すれば免許が交付されます。6免許とは、高圧室内作業主任者免許、ガス溶接作業主任者免許、林業架線作業主任者免許、二級ボイラー技士免許、発破技士免許及びボイラー整備士免許です。<br /><br />&nbsp; （６）3種類の化学物質がリスクが高いことから、①インジウム②コバルトとその化合物は「特定化学物質障害予防規則」、③エチルベンゼンは「有機溶剤中毒予防規則」にもとずく局所排気装置等の設置、作業主任者の選任、作業環境測定の実施等の規制がなされます。<br /><br />&nbsp; （７）「放射化物」を取り扱う業務が放射線業務に加えられました。これにより「放射化物」を取り扱う業務について作業環境測定の実施、健康診断を行うべき有害業務、電離放射線障害防止規則の適応の規制がかかります。「放射化物」とは極めて高いエネルギーを持つ電離放射線を浴びることにより物質そのものが放射性物質に変化したもので、放射能が付着し汚染されたものではありません。</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #008000;">平成２４年５月　第７３１号 掲載<br />「産業保健の話題(第１２７回)」</span></address>
<h4>業務上疾病予防、解は現場にあり～再生は現場の決断実行～<br /></h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員　<strong>德永　龍子</strong><br />（担当分野：保健指導）</p>
<p>&nbsp; 保健師の私は大学院で経済学を学んだ。経済の視点で労働現場の保健を見ると共通点が見え面白い。 <br />&nbsp; 2010年に会社更生法の適応を申請した日本航空が2012年3月期、最高益をうかがう。日航再建の主体は企業再生支援機構の前会長の稲盛和夫(80)らに委ねられた。実は日航の破綻直前に、稲盛らが日航に施した再建プランの構想と大きく変わらないプランがまとまっていたという。2009年9月に日航に乗り込んだ田作朋雄(56)らは現場職員から聴き取り解を見出す。破綻前にそれが実行できなかったのは「危機意識が欠如していたから」と元企画担当者の証言である。解は現場にあったが、誰もそれを実行しないまま日航は破綻へと突き進んだ。2010年の破綻で危機に陥り、現場から得た3項目のコミットメント(必達目標)を決断実行し、Ｖ字回復を呼び込んだのである。 (2012年2月29日、日経新聞「ニッポンの企業力」第４部サバイバル　著者要約) <br /><br />&nbsp; このように企業再生を託された経営者が、不振企業に施すマネジメント処方箋のほとんどは正攻法。①冷静な現場分析、②合理的な決断、③実行の管理、④生産的にする道具の４条件である。現場で決断と実行ができなくなっている。企業では、大きな非連続が必要なとき、しがらみなく前例を否定できる人材を登用する場合がある。その方がサバイバルできるからである。保健分野にも共通する。<br />&nbsp; 全国における業務上疾病発生状況は、2010年は8,111人である。その内訳は、災害性腰痛など負傷に起因する疾病が71.7％と多い。また、全国における2010年度の脳・心臓疾患の労災認定は285人で、精神障害等の労災認定308人の方が上回った。精神障害等の請求件数は年々増加し、2010年度は1,181件と2年連続で過去最多を更新している。厚生労働省が2007年に労働者を対象に実施した調査では、6割近くが職業生活でストレスを抱えていると回答している。中でも、医療・福祉業界は全体の平均を上回っている。厳しい労働環境で仕事のストレスが増える中、精神的なトラブルを抱える職員の対策が急がれる。<br /><br />&nbsp; 相談が気軽にできる職場の仕組み、産業カンセラーなどの資格を持った身近な「ピアサポーター制度」、相談センターへの紹介活用、同時に医師等の面接や治療が必要なケースを見逃さない対策である。定期健康診断時には「ひどく疲れた」「眠れない」「憂鬱だ」といった簡易なストレス症状の判断テストを職員に実施し心の状態を把握する方法もある。業務上のヘルス問題の未然防止には、現場の「働きすぎ」「コミュニケーション不足」「環境不適」などのマネジメントをして合理的な解を見出し、必達目標を労使協働で決断実行し結果を出す。危機意識を持ち、相互の強み力を信じ、楽しく、やさしく、達成感が鍵となる。<br /> <br />(厚生労働省「業務上疾病調べ」「脳・心臓疾患及び精神障害等に係る労災補償状況」他)</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #008000;">平成２４年４月　第７３０号 掲載<br />「産業保健の話題(第１２６回)」</span></address>
<h4>特定健診・特定保健指導事業の今後<br /></h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員　<strong>瀬戸山　史郎</strong><br />（担当分野：産業医学）</p>
<p><br />&nbsp;&nbsp; 特定健診・特定保健指導事業の今後 鹿児島産業保健推進センター基幹相談員　瀬戸山　史郎 （鹿児島県医師会 産業保健担当理事） 21世紀の新しい生活習慣病対策事業として、40歳以上の男女を対象に、内臓脂肪型肥満を基盤として発症するメタボリックシンドローム該当者及び予備軍を健診で抽出し、重症度に応じて特定保健指導を行う特定保健・特定保健指導事業が平成20年度４月よりスタートしたが、特定健診実施率、特定保健指導実施率ともに、伸び悩んでいる。 <br />&nbsp; 平成25年度までに、特定健診実施率は全国目標で70％、保険者別では単一健保・共済が80％、総合健保・政管・国保組合等で70％、市町村国保で65％、特定保健指導実施率はいずれの保険者も45％、メタボ該当者及び予備軍の減少率は10％という目標に達しない保険者は後期高齢者医療保険への拠出金を10％上乗せするというペナルテイ措置が課せられているにも拘わらず、平成23年１月公表された平成20年度の特定健診実施率は県全体で31.5％と全国平均の38.3％、九州全体平均の34.2％をいずれも下回っており、保険者別では健保組合・共済で49.5％、市町村国保で27.9％、協会けんぽに至っては25.3％と低率である。 <br />&nbsp; また、特定保健指導実施率は県全体で12.2％と全国7.75％、九州全体の11.2％を上回っている。保険者別では保健師を多く抱える市町村国保が21.2％と断突で、健保組合・共済9.6％であるが、保健師などの人的資源の少ない協会けんぽは僅か5.4％と低率である。 <br /><br />&nbsp; 特定健診受診率低迷の要因の一つとして老健法で健診項目に入っていた心電図検査や貧血検査が医師の判断により実施可能という条件付きとなったことや安衛法で義務づけられている胸部X線写真が健診項目に入ってないなどの健診項目に問題ありということも指摘されているが、最大の問題点は健診項目に空腹時採血が原則の空腹時血糖と中性脂肪が入っていることである。 <br />&nbsp; 現在、行政は受診率アップ対策の一環として医療機関受診者や治療中の患者で特定健診項目を満たしている者は、特定健診受診者としてカウントするために県下各地の医師会と契約履行中であるが、高脂血症の患者でも検査は年に精々２～３回程度であり、糖尿病でもHbA1cの普及で空腹時血糖を測定する患者は少ないために特定健診項目に空腹時血糖と中性脂肪が入っていることが最大のネックとなっている。この問題の解決策としては糖尿病の判定項目として空腹時血糖の代わりにHbA1cを用い、高脂血症の判定項目として中性脂肪を除外し、HDL-Cのみとする事業内容の変更以外にないと考えられる。 <br /><br />&nbsp; 健診項目以外で受診率低迷の要因としては保険者の種別による受診環境の違いが考えられる。県職、市町村職員、警察職員等が加入する共済組合、従業員50人以上の産業医選任義務のある中企業・大企業の従業員が加入する健保組合や自営業者や農業従事者およびそれらの家族が加入している国保では比較的、特定健診や特定保健指導を受けやすい環境にある。ところが、本県に約81,600ある事業所のうち、産業医選任義務のある従業員50人以上の事業所は僅かに2.0％、従業員数にして約642,000人中の30％であり、従業員５人以下の零細企業は64.0％、10人以下まで入れると実に82.3％にものぼり、従業員数にして32.1％を占めている。これら零細企業の従業員は生活のため仕事を優先せざるを得ない労働環境にあり、健診を受けたくても受けられないのが実情である。 <br />&nbsp; 受診率アップ対策として行政は夜間、土日の受診を呼びかけているが、夜間受診では空腹時血糖や中性脂肪の採血不可能であり、土日は通常の健診機関は休日となっており、医療機関でも土曜日はともかく日曜日は休日当番以外では休日扱いとなっている。ましてや、従業員５～10人以下の職場は飲食業やサービス業が殆どを占めており、土日や夜間は、まさにかき入れ時であり、夜間、土日の受診率アップ効果は疑問視せざるを得ない。 <br /><br />&nbsp; 今回の特定健診・特定保健指導には根本的に二つの大きな問題点がある。 <br />&nbsp; 一つは始めに腹囲ありきの健診である事から特定保健指導対象を男性で腹囲85cm以上、女性で腹囲90cm以上あるいはBMI25以上に限定した点である。本県ではBMIが25以上の肥満者は男性で30.1％つまり３人に１人、女性で18.5つまり５人に１人弱であり、男性の２／３、女性の４／５人は糖尿病、高脂血症、高血圧等の何らかの生活習慣病を有しているにも拘わらず、特定保健指導の対象外となっていることである。 <br />&nbsp; 現に、昨年９月には厚労省の｢循環器疾患と腹囲の関係｣について全国の40～70歳代３万千人について調査した結果では、腹囲やBMIがメタボの基準以下でも血圧や血糖、中性脂肪が高ければ腹囲やBMIがメタボの基準以上の人と同じくらい循環器疾患が発症するということを報告している。これを受けて、厚労省は｢40歳～50歳代の男性は過去に比べてメタボも多く、85cmを基準とする腹囲測定に意義がある。今回のメタボ健診が肥満への意識を高めた意義は大きい。この調査結果をうけて、今後は現制度に非肥満者対策を取り入れた新しい健診制度を創設することも想定していると苦しい言い訳をしていることは記憶に新しい。 <br /><br />&nbsp; もう一つどうしても解せない問題点として服薬中の者は原則として特定保健指導の対象者としないという指針があることである。そもそも、今回の特定保健指導の目的は内臓脂肪型肥満のあるひとでも、糖尿病、高血圧、高脂血症等の脳・心血管イベント（心筋梗塞・脳卒中）のリスクファクタ－がそれぞれ、一つ加わっても発症のリスクは少ないが、これらのリスクファクタ－が２つあるいは３つ以上なると脳心血管イベントが飛躍的に増加するという厚労省の作業部会の調査結果に基いて、内臓脂肪型肥満を氷山に、糖尿病、高脂血症、高血圧を氷山の上に突き出た３つの山に例え、食事療法と運動療法の徹底で、先ず、内臓脂肪型肥満を改善する（つまり氷山を水面下に沈める）と糖尿病、高血圧、高脂血症が改善する（つまり３つの山も水面下に沈む）という観点から、内臓脂肪型肥満の改善なくして、糖尿病、高血圧、高脂血症の改善なしというロジックで始まった特定保健指導の当初の目的とはまさにかけ離れた指針といわざるを得ない。 <br /><br />&nbsp; ちなみに特定保健指導の該当者で薬剤治療中の者は市町村国保に限っていえば、高血圧治療中が男性32.8％、女性29.2％、高脂血症治療中が男性8.4％、女性15.5％、糖尿病治療中が男性6.8％、女性3.9％であり､男女とも実に50％近い人が服薬中となっているのである。この事が特定保健指導実施率を低迷させている最大の要因といえる。今後の改善策として早急に服薬中のものも特定保健指導の対象とするという方針を打ち出すことに尽きるのではないかと考える。このままで推移すれば、特定健診・特定保健指導の目標達成の見通しは、face to faceの健診受診勧誘が可能な人口千人以下規模の町村では実現可能かも知れないが、人口60万人の鹿児島市をはじめとする都市部では、現時点ではかなり難しいというのが正直な感想である。</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #008000;">平成２４年３月　第７２9号 掲載<br />「産業保健の話題(第１２７回)」</span></address>
<h4>仕事脳と癒しのはざ間で<br /></h4>
<p style="text-align: right;">特別相談員　<strong>山中　隆夫</strong><br />（担当分野：メンタルヘルス）</p>
<p><br />&nbsp; うつ病と診断されると、薬物療法や職場の環境調整だけでなく、認知行動療法（以下、CBT）を加えることが推奨されている。ある出来事があっても、その結果は、それをどのように見たか（認知スタイル）によるところが大きい、とされるからである。 <br />&nbsp; そこで、CBTの最大の目的はA・ベックが提唱した各種の&ldquo;自動思考&rdquo;、つまりは「認知の歪み」を修正していくことにある。すべし (should) 思考、全か無か的思考 (悉無律)、などの認知をである。そのいずれもが自己否定につながりやすいためで、たとえば、「頑張らなければいけない」といった「すべし思考」は、逆説的に言うならば、現時点では「頑張っていない」ことを無意識に自己陳述していることになる。このようにして習慣化された自己否定的認知がうつ状態につながりやすいのは当然とされている。 <br /><br />&nbsp; 一方で、精神分析に基礎を持つ交流分析でも、「完全であれ」、「強くあれ」、「もっと努力せよ」、「急げ」、「親や他人を喜ばせよ」といったドライブ（ブレーキがきかずに行動を駆り立てるもの）の軽減・是正を図る治療を行っている。そうしなければ、個人は疲弊の極に達し、心身ともに重篤な状態に置かれやすいからである。 <br />&nbsp; このように、上述の「すべし思考」に代表される認知スタイルは治療者サイドからは&ldquo;歪み&rdquo;とされるのだが、産業面ではそうではない。歪みどころか最適、必須の理想的認知であって、まさに産業界の申し子なのである。　 <br />&nbsp; なぜなら、この思考（ドライブ）のもと、農業、工業、商業、医療などから世界を相手に戦う一流企業まで、働く人々は顧客に喜ばれる完璧なモノ作りやサービスに努め、それを迅速・的確にやって、熾烈になるばかりの競争市場を勝ち抜いてきた。作ってはならない不良品、してはならない（医療）ミス。 <br />&nbsp; このように、「すべし思考」は、仕事と癒しの両面で、二律背反的な結果を招くことになってしまった。つまり、この思考に駆動される仕事脳は、現場においては、原因追求型の問題解決法でもって、絶大な威力を発揮する。このため、人は真面目な努力家であればあるほど、仕事だけでなく、自らの心の不調（うつ病）に対してまでも、手慣れて、使いやすいこの仕事脳（先述した様々なドライブ）で以って、解決しようとする、が、うまくはいかない。仕事のやり方と癒しでは、解決法が違うのである。 <br /><br />&nbsp; では、癒しはどうしたら得られるのだろうか？ <br />&nbsp; あるがまま。そのまんま。治そうと頑張らない、ムキにならないことである。薬物療法と環境調整のなか、好きな事をしながらでも、&ldquo;治るのを待つ&rdquo;ので ある。ケガをした時、ひたすら身体の傷が癒えるのを待つように。我々は心身統一体として、心身一如の存在なのだから、心でも同じ。 <br />&nbsp; &hellip;と、偉そうに書いてきたが、これは日本が誇る森田療法、ひいては禅宗の説くところである。そして今、国際的にはCBTがマインドフルネスや行動活性化療法へと発展・進化を遂げているが、内実は大先輩の森田療法に瓜二つ。産業保健の分野でも、この療法が再評価される時期がきていることを示している。</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #008000;">平成２４年２月　第７２８号 掲載<br />「産業保健の話題(第１２６回)」</span></address>
<h4>ソーシャルキャピタル（社会関係資本）を豊かにしよう!<br /></h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員　<strong>小田原　努</strong><br />（担当分野：産業医学）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp; 公衆衛生の分野では、ここ10年ほど「ソーシャルキャピタル」が注目されています。ソーシャルキャピタルとは、「社会関係資本」「無形の社会資本」などと訳され、「社会的な繋がりとそこから生まれる規範・信頼であり、効果的に協調行動へと導く社会組織の特徴」（Putnum,1993）などと定義されています。「信頼」「互酬性の規範」「ネットワーク」の豊かさなどの指標で軽量化されたソーシャルキャピタルは、いろいろな健康指標との間に関連が認められるという報告がいくつもあります。　例えば、フィンランドでは、余暇参加や信頼感を持つ人が多い地域では、死亡が少なく特に女性では循環器系疾患による死亡が少なかったという報告があります。アメリカでもソーシャルキャピタルに関連する指標と犯罪、暴力の指標及び全死因死亡の関連が示されています。また精神疾患でもマルチレベル研究では、ソーシャルキャピタルが豊かなほど精神疾患が少ないという関連が認められています。<br /><br />&nbsp; ソーシャルキャピタルが健康へ及ぼす作用機序ですが、個人的に友人を多く持つ人ほど、助けられたり、良い情報を得る機会が多くなることは容易に想像されます。また地域のソーシャルキャピタルが豊かであれば、地域住民が結束して歩道や運動施設の設置、保育所や保険医療サービスの向上を求めたり、禁煙条例の制定などが行われ、地域すべての人の健康に恩恵があると考えられます。 <br /><br />&nbsp; 職域でもこのソーシャルキャピタルを豊かにすることによって、社員の健康度を高められないかと議論されるようになってきました。現在の職場環境は、経営的な理由から社内運動会や親睦会が中止になったり、福利厚生の活動が縮小されてきています。また労務上も目標管理制度によって個人の管理が進み、チームより個人の成果が求められるようになっています。更に同じ職場に正社員と非正規の社員が混在し、情報格差や所得格差が広がっており、職場での一体化が弱まってきています。個人の側も他人との葛藤を避けて、ＩＴによるコミニュケーションに頼る風潮もあり、結果としてソーシャルキャピタルが毀損されることが多くなっています。この毀損が心理ストレスを高め、互助の精神を失わせる結果となっているのではないでしょうか。まずは朝の挨拶を徹底し、チームでの活動を評価するようにし、計画的な親睦会等でコミュニュケーションを密にすることで、お互いの信頼感が高まり、結果的に働く人の健康度を高めていくことになるかと思います。</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #008000;">平成２４年１月　第７２７号 掲載<br />「産業保健の話題(第１２５回)」</span></address>]]>
        
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    <title>平成23年12月</title>
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    <published>2011-12-21T07:00:00Z</published>
    <updated>2011-12-22T02:48:08Z</updated>

    <summary><![CDATA[丸福建設株式会社 衛生管理者 永田　章市 1.会社概要 &nbsp;  当社は、...]]></summary>
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        <category term="事業場紹介" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/">
        <![CDATA[<h4 style="text-align: left;">丸福建設株式会社<br /></h4>
<p style="text-align: right;">衛生管理者 <strong>永田　章市<br /></strong></p>
<h5>1.会社概要</h5>
<p>&nbsp;  当社は、昭和24年1月に創業、昭和33年1月設立され、土木、港湾工事及び建築工事を行う総合建設業として本社を鹿児島市易居町に置き、奄美大島，屋久島，薩摩川内に営業所があり、現在全体で95名余りの社員を抱える会社です。</p>
<h5>２．安全衛生活動</h5>
<p>&nbsp;  当社は、年度始めに安全衛生管理計画書及び安全衛生管理スケジュ－ルを作成し、その内容に従って活動しています。 <br />&nbsp; 平成23年度は、2つの安全衛生基本方針と5つの重点目標を定め、毎月の定例活動について４つの項目を掲げています。</p>
<h6>平成23年度安全衛生基本方針</h6>
<ol>
<li> 本社、営業所、作業所の安全衛生管理体制の機能を発揮させ、休業4日以上の労働災害ゼロを継続する。&nbsp;</li>
<li>健康診断を計画的に実施し、有所見の再検診を60％以上実施する。</li>
</ol>
<h6>年間労働災害防止重点目標</h6>
<ol>
<li> 墜落、転落災害の防止 </li>
<li>建設機械、クレ－ン災害の防止 </li>
<li>土砂崩壊、倒壊災害の防止 </li>
<li>交通事故災害の防止 </li>
<li>第三者災害の防止 </li>
</ol>
<h6>毎月の定例活動</h6>
<ol>
<li> 店社役員等パトロ－ル </li>
<li>安全衛生会議 </li>
<li>着工前安全衛生管理評価、打合せ（随時） </li>
<li>現場別安全衛生教育の実施（随時） </li>
</ol>
<h6>全体的な安全衛生管理活動の状況</h6>
<ol>
<li> 定期健康診断の実施（5月）と事後措置についての指導 </li>
<li>年1回の安全衛生大会 </li>
<li>医師、保健師、栄養士等の外部講師による保健指導 </li>
</ol>
<h6>現場単位での安全衛生活動</h6>
<ol>
<li> リスクアセスメントを取り入れた安全ミ－ティングでの健康状態の把握と適正な作業管理の徹底 </li>
<li>夏場の熱中症対策、冬場の血圧管理、トンネル工事従事者等のじん肺健康診断の実施 </li>
</ol>
<h6>衛生管理者として</h6>
<p>&nbsp;  昭和58年に衛生管理者免許を取得して25年余り、安全衛生業務に携わってきました。 <br />&nbsp; 建設業といえば「安全第一」といわれますとおり、安全管理が重要視されますが、最近、生活習慣病や職業性疾病等の問題が見られるようになりました。 <br />&nbsp; 衛生管理者の職務は、安全衛生教育の実施、健康診断の実施と健康保持増進対策の推進、現場巡視による作業環境管理、作業管理対策の実施と健康障害防止措置の実施等です。<br />&nbsp; 安全衛生管理活動につきましては、まだまだしなければならないことが山ほどあります。 <br />&nbsp; 弊社の基本方針である「快適な作業環境による災害ゼロ」をめざして活動していきたいと思います。</p>
<h6>【施工現場写真例】</h6>
<p>&nbsp;</p>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img style="float: left;" src="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E5%A0%B4.jpg" alt="丸福建設１.jpg" width="600" height="210" /></span><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><img src="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E5%A0%B43.jpg" alt="丸福建設3.jpg" width="600" height="235" /></span> <span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><br /></span> <span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img src="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E5%A0%B44.jpg" alt="丸福建設4.jpg" width="400" height="260" /></span>
<p>&nbsp;</p>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><br /></span><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><br /></span>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<p>&nbsp;</p>
<address style="text-align: right;"><span style="color: #99cc00;">事業場紹介&nbsp; ２０１１年12月</span></address>]]>
        
    </content>
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    <title>平成23年12月</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/hygienist/2211_1.html" />
    <id>tag:sanpo-kagoshima.jp,2011:/magazine//21.484</id>

    <published>2011-11-21T04:20:00Z</published>
    <updated>2011-12-02T06:24:25Z</updated>

    <summary><![CDATA[私の産業保健活動　～仲間とともに～ &nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbs...]]></summary>
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        <name>sanpo-kagoshima</name>
        
    </author>
    
        <category term="保健師だより" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/">
        <![CDATA[<h4>私の産業保健活動　～仲間とともに～</h4>
<p style="text-align: right;">&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; 九州電力　株式会社　鹿児島支社<br /><strong>小城　登智子<br /><br /></strong></p>
<p>&nbsp; 当社は本社を福岡に置き、九州各県に支社をはじめとしたさまざまな事業所が点在しています。私はその中の鹿児島支社に勤務しており、県内の従業員約1500名の健康管理を6名の保健師で担当しています。社員は技術系７割、事務系３割そして男女比は9：1で断然男性の多い職場環境です。 <br /><br />&nbsp; 産業保健の仕事に携わって早いもので数十年が経ちますが、時代背景の中で企業が目指すところも変化し、それに伴い、健康管理の分野で重点項目に挙げられるものも変化しています。疾病予防から健康保持・増進へそして現在は、メンタルヘルスが主流です。 時代が変わっても、求められるものが変わっても、私がこの仕事で大事にしていることにあまり変わりはありません。大事にしていることのひとつに、「チームで仕事をする」ということがあります。いちばん小さなチームは保健師６名です。「ローマは一日にして成らず」と言いますが、昨日や今日でよいチームが出来るとは思っていません。やはり日々の積み重ねでしょうか。一人一人が異なる存在ですが、違いは間違いではないという視点で私自身がよいチームづくりのために今できることを考えています。 <br />&nbsp; 業務の確認やケースカンファレンス、健康教室の企画書やシナリオを作成したりしながら、全員のベクトルを合わせています。この時間をとっているか、いないかで、仕事の出来にも差があるように感じます。一生懸命に考えた健康教室をやり終えた時の充実感をみんなで味わえるのはとても幸せです。終了後のビールは美味しい!!このために仕事をしているかも？と思うほどです。ともに考え、ともに悩み、一緒に歩んでいく仲間の存在はありがたく、心強いです。<br />&nbsp; このことが社員の方々と接する時にも役立っています。メンタルの相談などを受けた時に、一人で何とかしようと思いがちでした。しかし、一人で抱え込まず、同僚である保健師や産業医、衛生の担当ライン、現場関係者などいろいろな人と関係をつくりながら対応していくことで楽にハードルを越えられるように感じます。関係者をつないでいく、調整していくことも大切にしていることです。「保健師は観察のプロ」と私が師匠と仰いでいる 村田陽子氏が著書に書かれています。調整のためには、まさに人を見ていく力（観察力）が必要です。定期健康診断の後に所見の有無に関わらず、保健師が社員全員と面談をしていますが、その際にもこの人はどんな人だろうといろいろな角度から、五感を総動員して観察しています。まだまだと思いますが、観察のプロと自負できるように日々を積み重ねたいです。 <br /><br />&nbsp; さあ、今年も締めくくりの月になりました。今年をふり返り、忘年会でおいしいお酒が飲めるようあと一ヶ月を仲間とともにあ～でもない、こ～でもないと考えながら過ごしたいと思います。<br /></p>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img style="float: right;" src="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/m_beer.jpg" alt="ビール.jpg" width="150" height="114" /></span>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"> 
<hr />
<hr />
<br /></span> <address style="text-align: right;"><span style="color: #ff00ff;">保健師だより ２０１１年１２月<br /></span></address>]]>
        
    </content>
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    <title>平成24年2月</title>
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    <id>tag:sanpo-kagoshima.jp,2011:/magazine//21.471</id>

    <published>2011-10-19T07:00:00Z</published>
    <updated>2012-02-27T05:38:58Z</updated>

    <summary><![CDATA[ 8020の持つ意味 &nbsp;&nbsp;  鹿児島県歯科医師会地域歯科保健...]]></summary>
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        <name>sanpo-kagoshima</name>
        
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        <category term="歯科医師会だより" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/">
        <![CDATA[<h4><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"></span> 8020の持つ意味</h4>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;">&nbsp;&nbsp; <br /></span>
<p style="text-align: right;">鹿児島県歯科医師会<strong><br /></strong>地域歯科保健、介護保険・口腔ケア担当理事<strong><br />福原　和人</strong><strong><br /></strong></p>
<p>&nbsp; みなさん【8020運動】という言葉を耳にした事があると思います。平成元年に厚生労働省と日本歯科医師会が提唱した、80歳で20本の歯を残そうという運動です。なぜ80歳で20本なのか、20本の歯が残っていればたいていの物が食べられるという事です。しかしそれだけではありません。資料のとおり20本以上歯が残っている人とそうでない人の医療費に明らかに差がでてきます。すなわち、しっかり歯が残っている人の方が病気になりにくいという事になります。働く世代にとって定期的に歯科医院に通いメインテナンスを行う事はなかなか難しい事かもしれません。しかし人は死ぬまで食べ続けなければなりませんよね。２３年の統計によりますと日本人の平均寿命は、男性79.64歳、女性86.39歳です。現役を退いて人生を全うするまで平均でも20年はあります。やはり食事は自分の歯で美味しくいただきたいものですね。 8020を達成するためには、現役時代からのメインテナンスが必要不可欠です。むし歯の治療はもとより、歯周病に対する管理は後のお口の中の環境に大きく影響を及ぼします。また、歯科医師会だよりのバックナンバーにもありますように、歯周病が全身に及ぼす影響も分かってきております。糖尿病・心疾患・腎疾患・動脈硬化・胎児の低体重・早産・認知症などなどお口と全身の係わりがわかってきています。</p>
<h5>【噛む事の意味】</h5>
<p>&nbsp; 噛むと言う行為は、食物、すなわち生きていくうえで必要な栄養を噛み砕き飲み込みやすくする咀嚼という作業です。咀嚼に必要なものはまず、歯ですね。そして舌、口の周りの筋肉です。咀嚼という行為は<br />&nbsp;&nbsp; １）目で見て熱いか冷たいか、硬いか柔らかいを認識します。（先行期） <br />&nbsp;&nbsp; ２）口に取り込み、咀嚼して飲み込みやすいかたまりにする（準備期） <br />&nbsp;&nbsp; ３）飲み込みやすくなったかたまりを口から喉の方に送り込む（口腔期） <br />&nbsp;&nbsp; ４）かたまりを食道に送り込む（食道期） <br /><br />&nbsp; この一連の作業を無意識のうちに行っています。これに加え忘れてならないのが唾液です。唾液の役割は<br />&nbsp;&nbsp; １）噛み砕いた食材を飲み込みやすい塊に形成する <br />&nbsp;&nbsp; ２）ムチンと言うたんぱく質がお口の中を保湿し、食材などによって粘膜が傷つくのを防ぎます。 <br />&nbsp;&nbsp; ３）外部からの細菌の侵入に対しバリアとして働きます。 <br />&nbsp;&nbsp; ４）唾液中のカルシウムやリンの作用により、歯のエナメル質の再石灰化を促進しむし歯予防に役立ちます。 <br />&nbsp;&nbsp; ５）唾液中のパロチンという成分が、白内障の進行を遅らせる効果があります。 <br />&nbsp;&nbsp; ６）唾液中のＩＧＦ－１　という成分が老化防止や健康の維持に役立ちます。 <br />&nbsp;&nbsp; ７）唾液中のペルオキシターゼやカタラーゼが発がん性物質が発生させる活性酸素を減少させます。 <br /><br />&nbsp; 普段無意識に行っている「食べる」という行為は単に栄養摂取にとどまらず、様々な健康効果をもたらします。 加えて、「噛む」という運動により脳への血流が3割上昇する事がわかっています。それにより、脳の活性化が促進され、認知症の予防や進行抑制に役立つ事もわかっています。昨今、サプリメントも浸透してきておりますが、あくまでも健康補助食品です。やはり【噛む】という作業をとおして、さまざまな健康効果とともに人生90年と言われる時代を生き抜きたいものです。平均寿命ではなく健康寿命を伸ばしていつまでも美味しく食べて健康な人生を送りましょう。</p>
<hr />
<ul>
<li><a href="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/%E6%AD%AF%E7%A7%91%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E4%BC%9A%E3%81%A0%E3%82%88%E3%82%8A%EF%BC%88%E7%A6%8F%E5%8E%9F%E5%85%88%E7%94%9F%EF%BC%89.pdf">資料１</a></li>
<li><a href="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/%E6%97%A5%E5%B8%B8%E7%94%9F%E6%B4%BB%E8%87%AA%E7%AB%8B%E5%BA%A6.pdf">資料２</a></li>
</ul>
<address style="text-align: right;"><span style="color: #ff6600;">歯科医師会だより&nbsp; ２０１２年２月</span></address>]]>
        
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    <title>バックナンバー</title>
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    <published>2011-10-18T07:00:00Z</published>
    <updated>2012-02-27T04:32:16Z</updated>

    <summary><![CDATA[ 口と全身の病気との関係 &nbsp;&nbsp;   鹿児島県歯科医師会理事特...]]></summary>
    <author>
        <name>sanpo-kagoshima</name>
        
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        <category term="歯科医師会だより" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/">
        <![CDATA[<h4><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"></span> 口と全身の病気との関係</h4>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;">&nbsp;&nbsp; <br /></span> 
<hr />
<p style="text-align: right;">鹿児島県歯科医師会理事<br />特別相談員（担当分野：産業医学）<br /> <strong>奥　猛志<br /></strong>(おく歯科　院長)</p>
<p>&nbsp; 歯や歯ぐきの病気が全身の健康に大きく影響していることが分かってきました。特に、歯周病の原因菌はとても強い毒素を持っており、それが全身のあちこちで悪さをします。</p>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img style="vertical-align: baseline;" src="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/%EF%BC%91.jpg" alt="歯科医師会だより11月号１.jpg" width="690" height="452" /></span>
<p><br /><br />&nbsp;&nbsp; 歯周炎の存在が心臓病発症の危険性を増加させること、歯周病患者では血糖コントロールが困難であること、さらには歯周病は誤嚥性肺炎や、早産・低体重児出産のリスクを高めることも明らかになってきました。心臓病や糖尿病などのメタボリックシンドロームと歯周病との関係が取りざたされるようになり、メタボリックシンドロームの予防的観点からも、歯周病への早期対応は重要です。 <br />&nbsp; 歯周病になると歯ぐきの炎症によってＴＮＦ－&alpha;という炎症性サイトカイン（細胞の機能を調節するタンパク質）が出てきます。血液中にＴＮＦ－&alpha;が増えすぎるとインスリンの働きが弱くなり、糖（グルコース）の取り込みが悪くなり、高血糖となり糖尿病になりやすくなります。</p>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img style="vertical-align: baseline;" src="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/2.JPG" alt="歯科医師会だより11月号2.JPG" width="600" height="429" /></span>
<p><br />&nbsp; また、糖尿病になると免疫力が低下して、歯ぐきの炎症がおこりやすくなります。このように、糖尿病と歯周病とは互いに密接に関わりあっているのです。 <br />&nbsp; 一方、妊婦さんが歯周病になると、早産（妊娠３７週未満の出産）やおなかの赤ちゃんが小さく生まれる（低体重児出産：２，５００ｇ未満）リスクが高まることが知られています。これは、歯周病で産生されるサイトカインやプロスタグランジンが通常の分娩の引き金になる物質（子宮の収縮などに関わる生理活性物質）と共通であるため、歯周病になるとそれらの物質が影響し、早期に分娩をひきおこすためと考えられています。</p>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img style="vertical-align: baseline;" src="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/3.JPG" alt="歯科医師会だより11月号3.JPG" width="600" height="429" /></span>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #ff6600;"> 歯科医師会だより&nbsp; ２０１１年10月</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h4><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"></span> 根管治療</h4>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;">&nbsp;&nbsp; <br /></span> 
<hr />
<p style="text-align: right;">鹿児島県歯科医師会 <strong>松下 幸誠</strong><br />(高見馬場歯科　院長)</p>
<p>&nbsp; むし歯は、外側のエナメル質という「歯の皮」をバイ菌がとかして突破すると、内部の象牙質という「歯の肉」の部分に達してしまいます。このように、むし歯は、進行を遅らせることはできても自然に治ることはありません。皮ふや粘膜でいえば、潰瘍（かいよう）の状態です。<br />&nbsp; さらに進行すると血管や神経の部分にばい菌が感染して激しい痛みと腐敗が始まります。さらに、根の先から体内へばい菌の攻撃がおよんで腫れたり熱が出たりして、体力が劣っていたりすると生命への危険があります。むし歯の治療は、ばい菌で破壊された部分やばい菌をきれいにとり、材料で封鎖したりかぶせたりして人工の「歯の皮」で二度とバイ菌が侵入しないようにしてあげることです。</p>
<p>&nbsp; しかしながら、血管や神経のある「歯髄」と呼ばれる部分は、一度破壊されると他の体の部分のように再生しませんから、ばい菌のすみかとなってしまい、根の病気を引き起こします。そのために被せる治療のまえに「根の治療」が必要となります。<br />&nbsp; 平成21年度の全国の永久歯の「根管治療（こんかんちりょう）」の保険診療請求回数は、約1350万件です。実に日本人の、のべ10人に１人は1年間に「根の治療」を受けたことになります。さらに、驚くことに、そのうちの約50％の治療は失敗に終わり、抜歯や再治療が行われていることが調査で分かっています。<br />&nbsp; これをみると根の治療になったら最後、最終的には抜歯なのかと思われがちですが、欧米先進諸国では90~100%近くの成功率をあげています。この違いは何でしょう？日本の保険制度における根管治療は、根の病気はばい菌が原因であるという考えが前提の治療にはなってないことが最大の理由でしょう。もっと、簡単に言えば、保険制度での根管治療への評価の低さでしょう。<br />&nbsp; 例をあげれば、根の治療用の器具は、先進国では使い捨てがあたりまえですが、日本では何度も滅菌・消毒して、変形した器具を爪のさきで延ばして整えているありさまです。日米での根管治療費の格差は、10~20倍の開きがあります。器具代や治療時間を考えると、今の我が国の保険制度での根管治療は悲惨な状況であると言わざるを得ません。<br />&nbsp; しかしながら、現在の我が国の財政を考えると今後、根管治療への評価が改善されるとは思えません。したがって、根管治療を一生懸命に取り組む一部の歯科医の間では、保険診療に見切りをつけ、歯の保存のために保険外診療で行う傾向にあります。<br />&nbsp; 確かに、治療費は高額ですが、将来、インプラントや入れ歯に高額な治療費をかけることを考えると理にかなっているかもしれません。</p>
<p>&nbsp; では、成功率の低い根管治療や高額な治療費の根管治療を避けるにはどうしたらいいのでしょうか。<br />&nbsp; 当たり前のことですが、むし歯にならないことです。事業所健診で勤労者の方々のお口を拝見すると、前回、むし歯を指摘されたにもかかわらず、受診していない方が多いのに驚かされます。多くのかたは「忙しくてなかなか・・」というのが共通の理由のようですがはたして・・？いまだに、「痛み」が受診動機になっている国民の意識が垣間見えます。<br />&nbsp; 欧米のように一本の歯の治療に数十万円かかったとしたら、別な意味で「痛み」が伴いますから受診動機も高まるのかもしれませんね。そして、当然ながらむし歯予防にむかうことでしょう。<br />&nbsp; また、予防が行われれば医療費の軽減につながります。世界に誇る日本の医療制度は、安価な治療費がゆえにある意味で健康には役に立っていない一面もあるのかもしれません。</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #ff6600;"> 歯科医師会だより&nbsp; ２０１１年６月</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h4><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"></span> 歯科医師会だより</h4>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;">&nbsp;&nbsp; <br /></span> 
<hr />
<p style="text-align: right;">鹿児島県歯科医師会 常務理事 <strong>奥 猛志</strong><br />(おく小児矯正歯科　院長)</p>
<h5>事業所歯科健診のおすすめ</h5>
<p>&nbsp; 労働安全衛生法第６６条第3項により、『塩酸、硝酸、硫酸、亜硫酸、弗（ふつ）化水素、黄 りんその他歯又はその支持組織に有害な物のガス、蒸気又は粉じんを発散する場所における業務』に常時従事する労働者に対し、その雇入れの際、当該業務への配置替えの際及び当該業務に就いた後六月以内ごとに一回、定期に、歯科医師による健康診断を行なわなければなりません。<br />&nbsp; 鹿児島県歯科医師会では、事業所から健診の要望があればいつでも応じる体制をとっております。しかし、平成２１年度は、１１の事業者で４０１名の就業者に対してのみに事業所歯科健診が行 われただけでした。健診というとむし歯の数や、歯周病の有無で一喜一憂するという事が多いかもしれません。受診者の現在の口の中の状態が、なぜ起きたのかをまず知っていただくことが重要であると考えております。そのため、治しても又悪くなることを防ぐことに主眼をおいた健診システムがつくられています。</p>
<h6>社員の健康のために事業所歯科健診をおすすめします。</h6>
<p>&nbsp; 歯に対する一般的認識は、歯が痛み始めてからその重大さに気づき、歯を喪失して初めて歯の大切さに気づくということを繰り返しています。特に、仕事に従事している方の多くは、時間的制約の中で健診や治療より仕事を優先し、ますますひどい状態になってしまいます。<br />&nbsp; 事業所単位での歯科健診は、従業員の健康保持はもちろん、口臭やストレス予防のためにも大切な事業だと認識され、近年その需要が増えています。</p>
<h6>「歯科健診」の目的</h6>
<p><span style="color: #ff6600;">(1)</span>歯科疾患の早期発見<br />&nbsp; 健診により、むし歯、歯周病を早期発見することで、その後の治療が短期間で簡単に済むことになります。<br /><span style="color: #ff6600;">(2)</span>歯を長持ちさせ8020へ<br />&nbsp; 健診、その後の治療により、口の中を常に健康に保つことができ、歯の寿命を延ばせます。 歯科健診実施事業所の従業員は健診を実施していない人と比較して抜ける歯の数が少なくなるという結果が出ています。奥歯が１本抜けただけでも、物を噛み砕く能率は半分以下になります。また、１本歯が抜けると他の歯のすべての寿命にも影響します。<br /><span style="color: #ff6600;">(3)</span>生活習慣の改善<br />&nbsp; 自分の口の中の状態を知ることによって歯磨き習慣の見直し、または、歯磨きの動機づけになります。</p>
<h6>事業所としてのメリット</h6>
<p><span style="color: #ff6600;">(1)</span>健康増進による生活習慣病の減少<br />&nbsp; ５０歳以降で歯を失う最大の原因は歯周病です。歯ぐきの健康は、食生活を楽しみ、活力を持って仕事をするために重要です。<br /><span style="color: #ff6600;">(2)</span>労働意欲の向上、作業能率の増進<br />&nbsp; 「歯が痛くて仕事にならない」といった問題点が軽減されます。<br /><span style="color: #ff6600;">(3)</span>遅刻・早退・欠勤の減少<br />&nbsp; 歯の治療のために仕事を休むことが少なくなります。<br /><span style="color: #ff6600;">(4)</span>事故・トラブルの減少<br /><span style="color: #ff6600;">(5)</span>明るい職場づくり<br />&nbsp; 慢性疾患である歯周病は従業員に潜在的な不健康状態をもたらし、能率や職場の人間関係にも影響しています。特に歯周病は口臭に原因となる他、生活習慣病との関わりも強いことから、歯周病の対応が行われることによりさわやかな職場になります。<br /><span style="color: #ff6600;">(6)</span>治療期間・医療費の節約<br />&nbsp; 治療に必要な歯科医療費のみでなく総医療費の軽減に繋がります。</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #ff6600;"> 歯科医師会だより&nbsp; ２０１０年１１月</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<h4><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"></span> 「産業歯科医」の役わり</h4>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;">&nbsp;&nbsp; <br /></span> 
<hr />
<p style="text-align: right;">鹿児島県歯科医師会 <strong>松下 幸誠</strong><br />(高見馬場歯科　院長)</p>
<p>&nbsp; みなさんは、「産業歯科医」という言葉をご存知でしょうか。法令的には、労働安全衛生法（歯科医師による健康診断）、同規則（産業医および産業歯科医、歯科医師による健康診断）、同施行令（健康診断を行うべき有害業務）などにその文字をみることができます。<br />&nbsp; 「健康診断を行うべき有害業務」とは、「塩酸、硝酸、硫酸、亜硫酸、フッ化水素、黄リン、その他　歯またはその支持組織に有害なもののガス蒸気または粉じんを発散する場所における業務」を言います。<br />&nbsp; 例えばメッキ工場のように特殊で限られた職場環境を指しますので、それ以外の一般の職場では「産業医」のような選任義務もありません。そのため、「産業歯科医」という言葉があまり知られていないのかもしれません。</p>
<p>&nbsp; ここで、産業衛生というところから離れて、歯や口と健康のかかわりを考えてみましょう。歯は、肺や心臓などの内臓と同じように身体の大切な器官の一つです。最大の歯の役目は、まずは咀しゃくですね。「よく噛む」ことは、だ液分泌を促し、食べ物の消化とそれを助ける働きがあります。だ液には、消化酵素のほか、抗菌物質や抗酸化物、アンチエイジングなどのホルモン等など体に有益なものが多く含まれています。<br />&nbsp; また、むし歯の予防にはだ液による中和作用が絶対に欠かせません。むずかしい話はこれくらいにして、「よく噛む」ことのメリットは、なんといっても食事をおいしくいただけるという幸せでしょう。<br />&nbsp; 自然界では、食事を摂れない生き物は死に至るのが法則です。歯を失うことは死に直結するといわれる動物もおり、その記憶の残る人類は歯の痛みに敏感で恐怖を覚えるのだと、いう人もいます。食べ物を苦痛なく味わって食べるということこそ、生きていることの根本であり大原則です。おいしく食べられるという質の高い生活は、いろんな社会活動、精神活動に大きなよい結果をもたらすことは当然なことで健康で文化的な生活には欠かせません。</p>
<p>&nbsp; このことから、職域における健康ということを考え直してみると、質の高い労働は健康な食生活と「よく噛む」ことに支えられることがおわかりでしょう。生活習慣から引き起こされる歯科疾患は、メタボリックシンドロームと相互に深い関係があり、今後は職場の歯科健診は、むし歯や歯周病の早期発見から全身における健康にいかに関わっていくかという観点への転換が求められます。<br />&nbsp; これを受け日本歯科医師会では、新しく、歯科疾患の早期発見早期治療から疾病予防（一次予防）を中心とした歯科健診の具体的な指針「標準的な成人歯科健診プログラム・保健指導マニュアル」を作成いたしました。この新しい歯科健診は、２０の質問に回答することで従来の病気発見型から、受診者に必要なグループ化を行う支援型歯科健診へと転換するものです。</p>
<p>&nbsp; ご興味のある方は以下のアドレスよりダウンロードできますのでご参考にしてください。<br /><a href="https://www.jda.or.jp/program/"><img title="pc" src="http://public.selesite.com/cms/mt-static/plugins/TinyMCE/lib/jscripts/tiny_mce/plugins/emotions/img/pc.gif" border="0" alt="pc" /> （https://www.jda.or.jp/program/）</a></p>
<p>&nbsp; 日本歯科医師会は、産業衛生の分野でも、大いに国民の健康にお役に立っていきたいと思っております。酸蝕症など一部の狭い職場環境での「産業歯科医」ではなく、多くの働く方々の健康に貢献できる本当の「産業歯科医」を目指して参ります。<br />&nbsp; みなさんも、「よく噛む」ことで生きていることの喜びを実感できる幸せな毎日を送ってください。</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #ff6600;"> 歯科医師会だより&nbsp; ２０１０年６月</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>さんぽ鹿児島掲載分</h3>
<h4><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"></span>歯周病と認知症</h4>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;">&nbsp;&nbsp; <br /></span> 
<hr />
<p style="text-align: right;">鹿児島県歯科医師会 常任理事 <strong>田中 勉</strong><br />(田中歯科医院 院長)</p>
<p>&nbsp; 認知症とは、ちょっとした物忘れから始まり、日付けの間違い、場所や人、時間を覚えられなくなり、妄想まで現れてしまうという脳の病気です。歯周病を防ぐことが認知症を予防することにつながるのでないかと言われるようになってきました。</p>
<p><strong>1)</strong>脳血管性認知症の原因は脳卒中。脳卒中予防には動脈硬化を防ぐことが重要です。<br />&nbsp; 歯周病菌が動脈硬化を促進しますので、歯周病を防ぐことが動脈硬化のリスクを減らし、脳血管性認知症のリスクを減らすことにつながります。</p>
<p><strong>2)</strong>アルツハイマー型認知症は、脳の萎縮がみられるのが特徴です。<br />&nbsp; 認知機能検査であるMMSE(Mini-Mental State Examination)の点数(30点満点)をもとに70歳以上のかたを正常群(28点以上)軽度認知障害疑い群(22〜27点)認知症疑い群(21点 以下)の3群に分類して各群の現在歯数を算出すると、平均14.9本、13.2本、9.4本とMMSEの点数が低い群ほど現在歯数が少ない傾向を認めました。さらに脳のMRI検査を行った結果、現在歯数が少ないほど記憶に関係する海馬付近の容積が減少しているという報告があり、「噛むことで脳が刺激される が、歯が無くなり、歯の周辺の神経を失うと脳が刺激されなくなるのではないか」と述べています。</p>
<p>&nbsp; 残存歯数とアルツハイマー型認知症の関係の調査でアルツハイマー型認知症の人は健康高齢者に比べて明らかに歯数が少ないという報告があります。噛むこと が脳を活性化することもわかってきています。噛むことで刺激が歯から脳へ伝わり、アセチルコリン(学習能力に深く関わっている伝達物質)を増やすということです。</p>
<p>&nbsp; また、40〜50歳代に歯を喪失した人は、喪失していない人に比べて20年後、30年後にアルツハイマー認知症になるリスクが2倍になっているという報告もあります。<br />&nbsp; 歯を喪失する原因として30歳代までは「むし歯」によるものが多いのですが、40歳代からは歯周病による抜歯が急増すると言う鹿児島県での調査結果があります。そのことからも、現役世代の歯周病を予防することは認知症予防に効果があるのではないでしょうか。</p>
<h6>&nbsp; ここで歯周病について述べます。</h6>
<p><strong>3)</strong>歯周病とは歯肉と歯を支えている骨(歯槽骨)におこる病気で、痛くもかゆくも無く静かに進行するsilent diseaseです。<br />&nbsp; 放置しておくと進行して歯槽骨が溶けて、歯がぐらぐらするようなり、食べものを噛めなくなります。成人の8割が罹患している疾患です。<br />&nbsp; 自覚症状を記しますので自己チェックして健康保持に努めてください。</p>
<ol>
<li>歯肉が赤く腫れている</li>
<li>歯磨きの時に出血する</li>
<li>むず痒い感じがする</li>
<li>時々腫れて痛む</li>
<li>歯が長く伸びたように見える</li>
<li>歯がぐらぐら動く感じがする</li>
<li>歯と歯の間に食べ物がはさまる</li>
<li>歯肉を押さえると膿がでる</li>
<li>朝起きたときに口の中がねばついて変な味がする</li>
<li>口臭があると言われる   <br /><br /> 
<hr />
</li>
</ol> <address style="text-align: right;"><span style="color: #ff6600;">さんぽ鹿児島　第４９号(２００９年１月)掲載</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<h4>からだの健康は歯と歯ぐきから</h4>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;">&nbsp;&nbsp;&nbsp; <br /></span> 
<hr />
<p style="text-align: right;">鹿児島県歯科医師会 常任理事 <strong>田中 勉</strong><br />(田中歯科医院 院長)</p>
<h5>生活習慣病の予防は歯周病対策から</h5>
<p>&nbsp; 歯周病菌がからだのさまざまな病気に影響していることがわかってきています。中でも、とくに注目を集めているのが生活習慣病との関係。歯周病予防が生活習慣病を防ぐことにつながります。歯周病の原因は歯周病菌だが、それを暴れさせるのは、「間食が多い、タバコを吸う、食べてから歯みがきしないで寝てしまう」などの悪い生活習慣です。歯周病予防は生活習慣を改めることから始まります。</p>
<h5>歯周病予防は肥満の予防・解消につながる</h5>
<p>&nbsp; 食生活において歯周病予防を心がけると、肥満防止につながります。そのポイントは規則正しい食事をして、間食を減らし、よく噛んで食べることです。 　間食を減らせば、食べかすが歯につく機会が減り、歯周病が防げます。余分な間食をやめるだけでも肥満防止になります。またしっかりとよく噛めば、唾液がよく出て口の中をきれいにし、歯周病を防ぎます。よく噛んで食べると満腹感が得られて、食べ過ぎが少なくなるので肥満予防・解消につながります。</p>
<h5>歯周病を治療すると糖尿病もよくなる</h5>
<p>&nbsp; 歯周病は、網膜症、腎症、神経障害、心筋梗塞、脳梗塞に次いで、糖尿病の第6番目の合併症といわれ、糖尿病が歯周病を引き起こすことは、よく知られています。糖尿病の人は、免疫力が低下して、歯ぐきの炎症がおこりやすくなるため、糖尿病が歯周病をもたらし、悪化させます。歯周病がひどくなると炎症性サイトカインTNF-－&alpha;が出てきてインスリンの働きを妨げて、糖尿病の状態を悪くするといわれています。そこで、歯周病を改善すると、糖尿病もよくなることがあるという報告もあります</p>
<h5>歯周病予防は心臓の病気も防ぐ</h5>
<p>&nbsp; 動脈硬化をおこしている心臓の血管壁から歯周病菌が３０％の人に見つかっています。歯周病菌が血管を狭める作用を促進する悪化因子のひとつにあげられ、歯周病が狭心症や心筋梗塞などの心臓病のリスクを高めることもわかってきました。歯周病が悪化して、歯周病菌が血液中に流れ込み、心臓の内膜に付着し、心内膜炎を引き起こすこともあります。歯周病予防が心臓の病気を防ぐことにつながります。</p>
<h5>歯周病はタバコ病のひとつ、歯周病の最大のリスクは喫煙</h5>
<p>&nbsp; タバコががんや心臓病、脳血管の病気など原因になることはよく知られています。歯周病にとっても、喫煙はもっとも大きな危険因子です。 　禁煙が歯と歯ぐきをを救い、全身も救うことになります。一日あたり20本以上吸うヘビースモーカーは吸わないひとの5倍以上歯周病になりやすいとの報告があります。</p>
<h5>歯周病菌が妊娠・出産時にも悪影響</h5>
<p>&nbsp; 妊娠中は、つわりなどで歯磨きが難しくなりがちで、歯ぐきの炎症がおこりやすく、歯周病になる人が多くなります。さらに、妊婦さんが歯周病になると、おなかの赤ちゃんが、小さく生まれたり、早産となるリスクが高まることが知られています。歯周病の炎症で出てくるプロスタグランジンなどの物質が胎盤に影響するためであると考えられています。妊娠中は自分自身のためだけでなく、生まれてくる赤ちゃんのためにもお口の健康を保持しましょう。</p>
<p>&nbsp; 以上8020推進財団発行の小冊子をまとめました。</p>
<p>&nbsp;</p>
<address style="text-align: right;"><span style="color: #ff6600;">さんぽ鹿児島　第４８号(２００８年１０月)掲載</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<h4>平成１９年度 政府管掌保険歯科保健モデル事業のアンケートから</h4>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;">&nbsp;&nbsp;&nbsp; <br /></span> 
<hr />
<p style="text-align: right;">鹿児島県歯科医師会 地域歯科保健委員会（Ⅰ） <strong>大久保　章朗</strong><br />(大久保歯科口腔外科医院 院長)</p>
<p>&nbsp; 平成19年度も政府管掌保険歯科保健モデル事業を鹿児島県歯科医師会が社会保険事務局より委託をされ、平成20年2月から3月にかけて行いました。政管健保の被保険者について歯科疾患の予防及び早期発見・早期治療の取り組みを推進することにより、歯の喪失を予防し、健康の保持増進を図ること目的として、</p>
<ol>
<li>歯の健康教育</li>
<li>歯科健診</li>
<li>歯の健康相談</li>
</ol>
<p>の3つが行われました。鹿児島県歯科医師会では平成18年度に同事業が行われた事業所を中心にモデル事業実施事業所を選定しました。<br />&nbsp; 44事業所でモデル事業を実施しました。健診受診者総数は647名で、申込者(737名)の88％でした。受診者に対し、このモデル事業についてのアンケートを行ましたので、その概要について述べてみたいと思います。</p>
<p>&nbsp; アンケートは588名(受診者の91％)の方からご回答いただきました。このモデル事業に以前参加したことがある人は236名(36．5％)で、そのうちの半数以上127名(53．8％)が検診の結果を受けて歯科受診をされています。また健診を受けた多くの方が歯磨きなどの口腔衛生に気をつけるようになったと回答されています。<br />&nbsp; 今回の健診結果を受けて409名(63．2％)が治療に行くと回答されており、多くの方が口腔衛生に気をつけるようにすると回答されています。これはこのモデル事業の目的を十分達成していると考えられます。<br />&nbsp; 歯の健康教育や歯の健康相談については8割近くの方が非常に良かったあるいは良かったと回答され、受診者から高い評価を受けています。さらに497名(76．8％)の方がこの様な歯科保健事業の継続を希望されています。</p>
<p>&nbsp; 今日、歯周疾患が糖尿病をはじめとする様々な全身疾患と密接に関係することが明らかになり、健康長寿には口腔機能を健全に保つことが大切です。したがって歯科健診の果たす役割は大きく、このモデル事業だけでなく、全事業所で歯科健診が行われることが望まれます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<address style="text-align: right;"><span style="color: #ff6600;">さんぽ鹿児島　第４７号(２００８年７月)掲載</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<h4>歯垢による全身疾患の誘発－動物モデルを用いての検討－</h4>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;">&nbsp;&nbsp; <br /></span> 
<hr />
<p style="text-align: right;">鹿児島大学大学院医歯学総合研究科発生発達成育学講座<br />口腔保健推進学分野 <strong>於保　考彦</strong><br />(長田 恵美&nbsp; 岡山 秀仁&nbsp; 井上 昌一)</p>
<h5>はじめに</h5>
<p>&nbsp; バイオフィルムの一種であるヒト歯垢中には約500種類をも超える菌が棲息しており、その数は湿重量1mgあたり約1億個にもおよぶと言われている。口腔内細菌が原因となり、心臓、肝臓、脳、腎臓、肺などにしばしば重篤な感染症が引き起こされることが臨床的に報告されており、近年、全身の健康管理における口腔衛生の重要性が注目されている。</p>
<p>&nbsp; しかしながら今までの報告は、主に臨床細菌学的知見に基づいて病巣から口腔内に存在する菌が同定されるがゆえに、口腔内細菌を感染源とする間接的なものであり、直接的に歯垢が心臓、肝臓、脳、腎臓、肺などに感染症を引き起こすことを実証したものはない。</p>
<p>&nbsp; また歯垢中には雑多な菌が棲息しているにもかかわらず、深部感染巣から検出される菌は特定の菌種に限定されている場合が殆どであり、なぜ混在する菌の中から比較的限定された菌種のみが深部局所に感染、定着し得るのかについても不明である。従来の"一種類の特定の菌のみ"を用いての研究は、多数の口腔常在菌が混在したバイオフィルムである"歯垢"による感染を再現しているとはいえない。そこで我々は歯垢による全身疾患誘発能を明らかにするために、ヒトの歯垢そのものを用いてマウスおよびラットにおける膿瘍、感染性心内膜炎、誤嚥性肺炎誘発実験を行い、その発症頻度の検討および感染部位から菌の分離、同定を行った。</p>
<h5>ヒト歯垢による膿瘍、感染性心内膜炎、誤嚥性肺炎の誘発</h5>
<h6>膿瘍</h6>
<p>&nbsp; 全身的に健康で口腔内に問題のない成人(10人)から歯肉縁上プラークを採取し、それぞれの歯垢の懸濁液をマウスの背中に皮下注射したところ、計85匹中76匹(89.4%)に膿瘍が形成された。膿瘍から検出された菌の構成は元々の歯垢のそれとは異なり、歯垢中ではごくわずかにしか存在しないStreptococcus anginosus groupの菌(S. anginosus、S. constellatus 、S. intermediusの3種類)が優勢であった(図省略)。</p>
<p>&nbsp; 臨床的にもS. anigonosus groupの菌はヒトの膿胸、肺膿瘍で優勢であり、肝膿瘍、脳膿瘍からも検出されている。歯垢を感染源として誘発された膿瘍から分離されたS. anginosus groupの菌はヒト好中球に貧食されにくいという特徴を持っており(図省略)、これがS. anginosus groupの"生き残り"に優位に働いた可能性がある。</p>
<h6>感染性心内膜炎</h6>
<p>&nbsp;&nbsp;&nbsp; 全身的に健康で口腔内に問題のない成人(3人)から歯肉縁上プラークを採取し、それぞれの歯垢の懸濁液をあらかじめカテーテルで動脈弁に損傷を与えておいたラットの尾静脈から注入したところ、計27匹中26匹(96.3%)に感染性心内膜を発症した。<br />&nbsp; この内12匹は症状が進行し心不全を起こして死亡した。感染性心内膜炎を発症したラットの心臓を調べてみると、損傷を起こした心臓の動脈弁には感染疣贅(ゆうぜい)と呼ばれる白い固まりが形成されていた。これが感染性心内膜炎の感染巣である(図省略)。<br />&nbsp; 感染疵贅から検出された菌の構成を調べてみると、元々の歯垢の菌種構成とは異なり、Streptococcus oralisが優勢であった(図省略)。臨床的にもS. oralisはStreptococcus sanguisと並んで高頻度に感染性心内膜炎の患者さんから検出される菌である。</p>
<h6>誤嚥性肺炎</h6>
<p>&nbsp; 全身的に健康で口腔内に問題のない成人(3人)から歯肉縁上プラークを採取し、それぞれの歯垢の懸濁液をマウスの気管から肺に向けて注入したところ、計18匹の全てのマウスが肺炎を発症した。この内12匹 66.7%)は炎症が重篤化し死亡した。死亡したマウスの肺からは生存したマウスの肺よりも有意に多くの菌が検出された。肺から検出された菌は膿瘍や感染性心内膜炎の場合とは異なり、特定の菌種の優位性は認められなかった。</p>
<h5>おわりに</h5>
<p>&nbsp; 我々は健康な成人の歯垢(歯肉縁上プラーク)は膿瘍、細菌性心内膜炎、そして誤嚥性肺炎を誘発する病原性を有していることを動物モデルによって明らかにした。特筆すべきはこれらの実験で用いた歯垢懸濁液中に含まれる菌数は、ヒト唾液の0.01から0.1ml中に存在する数に相当するものであったことである。身体の免疫機能が低下している高齢者や有病者においては、歯垢の為害作用をより強く受ける可能性がある。</p>
<p>&nbsp; 我々の教室では"口腔衛生状態が全身の健康に及ぼす影響"をテーマとした研究を進めている。これらの研究で得られた知見が、「口腔衛生の実践はう蝕、歯周病の予防管理のみならず、全身の健康管理のために重要である」ことの科学的エビデンスとなり、患者さんへの動機付け、あるいは高齢者および有病者への口腔ケアの重要性を説くために活用されることを期待している。</p>
<p>&nbsp;</p>
<address style="text-align: right;"><span style="color: #ff6600;">さんぽ鹿児島　第４６号(２００８年４月)掲載</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<h4>歯周病と糖尿病</h4>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;">&nbsp;&nbsp;&nbsp; <br /></span> 
<hr />
<p style="text-align: right;">鹿児島県歯科医師会 地域歯科保健委員会（Ⅰ） <strong>大久保　章朗</strong><br />(大久保歯科口腔外科医院 院長)</p>
<p>&nbsp; 最近の研究で歯周病と糖尿病は密接に関連していることがわかってきました。日本歯科医師会では「なくそう減らそう糖尿病　なくそう減らそう歯周病」シンポジウムの開催、日本糖尿病対策推進会議への参画、日本糖尿病協会との連携を通じて歯周病と糖尿病の関係について啓発を行っています。<br />&nbsp; また、日本糖尿病協会歯科医師登録医制度も始まり、糖尿病を考慮した歯科治療、歯周病治療が充実してきました。</p>
<p>&nbsp; 歯周病と糖尿病は初期症状がなく、中年以降に多く、生活習慣病の側面があり、そのコントロールには自己管理が重要であることが類似点としてあげられます。糖尿病は歯周病に影響を及ぼします。</p>
<ol>
<li>糖尿病に罹っている人は、糖尿病でない人に比べて歯周病に罹りやすくなります。</li>
<li>糖尿に罹っている人は糖尿病でない人に比べて歯周病がより進行しやすくなります。</li>
<li>血糖コントロールが悪いと歯周病が進行するリスクが高まります。</li>
</ol>
<p>&nbsp; また、歯周病も糖尿病に影響を及ぼします。</p>
<ol>
<li>糖尿病に罹っていて進行した歯周病もある人が歯周病の治療をしないで放置すると、血糖のコントロールが悪化します。</li>
<li>糖尿病に罹っていて歯周病もある人に歯周病の治療をすると、歯周病が治っていくとともに血糖のコントロールも改善します。</li>
</ol>
<p>&nbsp; 糖尿病に罹っている人の口の中の特徴は</p>
<ol>
<li>傷の治りが悪く、細菌感染しやすい</li>
<li>唾液の量が低下して、口が渇きやすく、むし歯や歯周病になりやすい</li>
<li>歯周病が進行しやすい</li>
</ol>
<p>&nbsp; などです。</p>
<p>&nbsp; 歯周病のチェックリストを掲載しておきますので、チェックしてみてください。点数の高い人は早めに歯科医院を受診して、詳しく検査してもらいましょう。</p>
<h5>歯周病チェックリスト</h5>
<p>
<table style="border-color: #000000; border-width: 0px; text-align: left; height: 352px;" border="0" width="550" frame="box" rules="all">
<tbody>
<tr>
<td>&nbsp;</td>
<td style="text-align: center;">&nbsp;チェック項目</td>
<td style="text-align: center;">&nbsp;点数</td>
<td>&nbsp;</td>
</tr>
<tr>
<td>&nbsp;１</td>
<td>&nbsp;朝起きたとき口の中がねばねばする</td>
<td>&nbsp;１</td>
<td rowspan="3">&nbsp;歯周病が疑われる症状&nbsp;&nbsp;</td>
</tr>
<tr>
<td>&nbsp;２</td>
<td>&nbsp;口臭があると言われたことがある</td>
<td>&nbsp;１</td>
</tr>
<tr>
<td>&nbsp;３</td>
<td>&nbsp;食事のあと、歯の間にものがはさまる</td>
<td>&nbsp;２</td>
</tr>
<tr>
<td>&nbsp;４</td>
<td>&nbsp;歯肉から出血することがある</td>
<td>&nbsp;３</td>
<td rowspan="3">&nbsp;歯周病の代表的症状&nbsp;&nbsp;</td>
</tr>
<tr>
<td>&nbsp;５</td>
<td>&nbsp;歯肉がはれることがある</td>
<td>&nbsp;４</td>
</tr>
<tr>
<td>&nbsp;６</td>
<td>&nbsp;ぐらつく歯がある</td>
<td>&nbsp;５</td>
</tr>
<tr>
<td>&nbsp;７</td>
<td>&nbsp;あまり歯磨きをしない</td>
<td>&nbsp;１</td>
<td rowspan="6">&nbsp;歯周病にかかりやすい要因&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;</td>
</tr>
<tr>
<td>&nbsp;８</td>
<td>&nbsp;タバコをよく吸う</td>
<td>&nbsp;１</td>
</tr>
<tr>
<td>&nbsp;９</td>
<td>&nbsp;歯科医院には歯が痛いときしか行かない</td>
<td>&nbsp;１</td>
</tr>
<tr>
<td>&nbsp;１０</td>
<td>&nbsp;ストレスを感じることが多い</td>
<td>&nbsp;１</td>
</tr>
<tr>
<td>&nbsp;１１</td>
<td>&nbsp;糖尿病にかかっている</td>
<td>&nbsp;１</td>
</tr>
<tr>
<td>&nbsp;１２</td>
<td>&nbsp;骨密度が低いと言われたことがある</td>
<td>&nbsp;１</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</p>
<hr />
<h6>点数を合計してください。</h6>
<p>【０点】	　　　&nbsp; 今は歯周病の心配はありません。しかし、油断禁物。歯周病のごく初期には自覚症状がありません。歯みがきを欠かさず、定期的に歯科でﾁｪｯｸを受けましょう<br />【1〜４点】&nbsp;&nbsp;&nbsp; 歯周病になっているか、なりやすい要因を持っています。歯みがきと定期的な歯科検診を忘れずに<br />【５〜９点】&nbsp;&nbsp;&nbsp; 歯周病にかかっている可能性大、歯科を受診して下さい。歯みがきもしっかり行いましょう．<br />【10点以上】&nbsp; 歯周病がかなり進行している可能性があります。必ず歯科を受診し、毎食後ていねいに歯をみがいて下さい．</p>
<p>&nbsp;</p>
<address style="text-align: right;"><span style="color: #ff6600;">さんぽ鹿児島　第４５号(２００８年１月)掲載</span></address>]]>
        
    </content>
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    <title>23年　バックナンバー</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/ma_news/23.html" />
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    <published>2011-08-18T01:00:00Z</published>
    <updated>2011-12-20T04:27:40Z</updated>

    <summary>定期健康診断報告書と時間外労働時間の数値について 特別相談員　橋口　良紘（担当分...</summary>
    <author>
        <name>sanpo-kagoshima</name>
        
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        <category term="県医師会報の記事" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/">
        <![CDATA[<h4>定期健康診断報告書と時間外労働時間の数値について<br /></h4>
<p style="text-align: right;">特別相談員　橋口　良紘<br />（担当分野：産業医学）</p>
<h6><strong>&nbsp; 定期健康診断報告書について</strong></h6>
<p>&nbsp;  労働基準監督署あてに定期健康診断結果報告書を提出する時期が迫ってきました。産業医として署名を求められることでしょう。この時、注意してみる数字があります。 「所見のあった者の人数」、「医師の指示人数」、「在籍労働者数」「受診労働者数」などです。<br />&nbsp;&nbsp; 「所見のあった者の人数」は各健康診断項目の有所見者の合計ではなく、各検査項目のいずれかが有所見であった者の人数を記入することになっていますので、表の「有所見者数」を合計した数字とは異なります。<br />&nbsp;&nbsp; 「医師の指示人数」は要医療、要精密検査など医師による指示のあった者の数を記入することになっています。要治療継続も含まれます。 <br />&nbsp; 健康診断機関に定期健康診断を依頼すると、コンピューター処理によりこれらの数字は埋められます。「所見のあった者の人数」の欄に、他機関や病院などで受けた健康診断や人間ドックのデータを用手的に追加するとなると大仕事になります。法定項目だけの有所見を拾い上げねばならず、法定項目以外で「要精密」などになったものは「医師の指示人数」に加えないなど処理が大変煩雑になるので、健康診断機関が出した数字だけ記載して報告されていることがあります。事業場全体の状態を示しているわけではなくなります。この場合、「在籍労働者数」と「受診労働者数」を確認する必要があります。実際は全員に定期健康診断を行っていても受診率は落ちるはずです。 <br />&nbsp; こういう報告書にもとづいて、定期健康診断の有所見率などの統計がつくられるので、正確な報告書を作成するように指導しなければなりません。 <br />&nbsp; 平成20年度に始まった第11次労働災害防止計画では、健康診断の有所見率の増加傾向に歯止めをかけ、減少に転じさせるとしていますが、平成22年度は52.5％（全国）と上昇傾向に歯止めがかかりません。抜本的な妙案はないものでしょうか。</p>
<h6><strong>面接指導のための時間外労働時間の算定方法について</strong></h6>
<p>&nbsp;  労働者の健康管理を徹底するために、長時間にわたる時間外・休日労働を行った労働者に面接指導を行うことになっています。「長時間」についてはひと月当たり100時間、80時間などの区切りがありますが、その時間の算定はどうすればいいのでしょう。 <br />&nbsp; 指針では、毎月1回以上、一定の期日を定めて行うよう指示されています。「休憩時間を除き一週間当たり四十時間を超えて労働させた場合におけるその超えた時間」（時間外・休日労働時間）と定義し、「ひと月」あたりの時間外・休日労働時間の算定方式が下のように示されていますので、暦の月で算定するのが便利のようです。</p>
<h6><strong>月の時間外労働時間＝1ヶ月の総労働時間－その月の総暦日数&divide;7&times;40</strong></h6>
<p style="text-align: left;">&nbsp; （休日労働時間は含め、有給休暇は除外する。ひく部分は法定労働時間で、どんな会社・職種でも30日の月は171、31日の月は177） <br />&nbsp; このように時間外労働時間は総労働時間によって決まります。総労働時間はタイムカードやICカードから算出するのが一般的でしょうが、使用者が自ら確認したり、自己申告によるものがあります。注意が必要なのは、日々の時間外労働時間を合計するのではなく、上記の式から算出することです。 <br /><br />&nbsp; ご意見のある方は鹿児島産業保健推進センター（電話：099-252-8002）へ。<br />&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; 橋口労働衛生コンサルタント事務所</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #008000;">平成２３年１２月　第７２６号 掲載<br />「産業保健の話題(第１２４回)」</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<h4>酸欠災害を防ぐ<br /></h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員　黒沢　郁夫<br />（担当分野：労働衛生工学）</p>
<p>&nbsp;  酸欠空気は目に見えなく、臭いもしない、人間の感覚では酸欠空気の存在を判断できません。酸欠空気を吸入した場合、酸素濃度によりますが、生命にかかわる重大災害に及びます。こうした酸欠災害を防止するための対策について、内容を吟味したいと思います。<br /><br />&nbsp; まず、講習会を受講した作業主任者の選任が必要で、これは法的に義務付けられています。ここで大切なことは、選任された作業主任者が、その職務を励行できるようにすることです。業務内容は①作業方法を決定し、指揮する。　②酸素濃度を測定する。　③器具・設備を点検する。　④保護具の使用状況を監視すること、となっています。<br />&nbsp; 特に、事業者は作業主任者が、これらの職務を果たす権限を与えることが必要です。又、権限を公司できる人選をする必要があります。仮に、身勝手な行動を取る先輩等に遠慮して、必要な指示が出来ず、災害に至ることがあってはなりません。<br /><br />&nbsp; 次に、酸欠災害防止は、一部の人が酸欠の知識があるだけでは、防ぐことができません。作業者全員が酸欠教育を受けて、理解していることが重要で、知らないで作業をしている人がいてはなりません。 自分の身は自分で守ることを前提に、酸欠の知識習得は必要不可欠です。そのためには、法的に定められていますが、特別教育として社内で教育するなり、講習会に参加するなりして、全ての酸欠作業従事者を対象に教育に取り組むべきです。<br />&nbsp; 酸欠の知識がないために災害に至る事例が多く、ましてや、二次災害に至る事例は、食い止めなければなりません。災害事例の中に、酸欠の知識がなく、体調不良と安易に捉え、作業を継続した結果、重大災害に至った例があります。それだけに、酸欠作業主任者以外にも作業者全員が酸欠の知識を給有することは、重要なことです。<br /><br />&nbsp; それから、作業開始前に酸素濃度測定を行い、良否を判断することになっています。この場合、作業場の形状に注意する必要があります。人が行動する範囲が対象で、換気しにくい場所等の見落としがないように特に注意すべきです。又換気についても、一定時間換気をした後、再度測定を確実に実施して、確認することが必要です。<br />&nbsp; 測定は資格のある作業主任者が行うことになっています。それは測定が重要なことであり、責任が重く期待されていることに他なりません。測定に際して、場所によりますが、自問自答し、測定箇所に漏れがないか、酸素濃度十八パーセント未満の場所が他に存在しないか、自分自身で納得し、自信を持つ慎重さが必要と痛感します。</p>
<p>&nbsp; 更に、配管取り換え工事の際に、誤操作で不活性ガス等が噴出し、瞬時に酸欠状態が形成されます。この場合、作業開始前に作業手順をミーティング等で再確認するなど、直前で危険意識を高めて作業に臨むことが、特に求められます。<br />&nbsp; 最後に酸欠災害防止の主な対策項目は次の通りです。①酸素濃度測定実施　②換気実施　③作業主任者の選任　④特別教育実施　⑤保護具着用　⑥作業手順確認です。<br /><br />&nbsp; これらの対策は過去に発生した災害が、再発しないための重要な対策です。決して形式的な取り組みであってはなりません。対策の内容を熟知して、実施すれば、災害を未然に防止できることを確信しています。</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #008000;">平成２３年１１月　第７２５号 掲載<br />「産業保健の話題(第１２３回)」</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<h4>東日本大震災の復旧・復興における産業保健<br /></h4>
<p style="text-align: right;">特別相談員　青山　公治<br />（担当分野：産業医学）</p>
<p>&nbsp; 東日本大震災の発生当初の被災地は積雪がみられていたが、半年が過ぎ、テレビでは復旧・復興の兆しが少しは見えてきたように感じられる。災害発生直後から消防隊や自衛隊により復旧活動が始まり、それと同時に医療救護班や被災した医療施設等への医療支援隊が全国各地から派遣され、さらには、多くのボランティアの人達による復旧・復興に向けての支援活動が始まった。<br />&nbsp; <br />&nbsp; その様な中、大震災発生１週間後に、（財）労働科学研究所がそのHP上で、東日本大震災安全衛生関連情報と題して、次の記事を掲載した。「 (前略)　財団法人労働科学研究所では、できる限り正確な情報発信につとめます。労働関連の震災ストレス対策、過労と休息、作業時の安全確保策、粉じん防護策、放射線の影響対応等をはじめとする、救助ならびに復興にあたっての労働安全衛生情報を現場及び後方支援されている方々に提供していきたいと思います」と。そこには企業や事業場の安全衛生担当者、産業保健スタッフ向けの情報を掲載している。また、日本産業衛生学会のHPには「東北地方太平洋沖地震・東日本大震災への対応について」と題して、被災者およびその家族、被災者を支援するために働く人々の健康を守るために、産業保健の観点からその具体的な対応策を示している。産業保健専門職集団として、蓄積してきた様々な産業現場での経験とノウハウを活用して、復旧・復興に携わる人達への安全衛生対策を講じていくとしている。<br />&nbsp;&nbsp; <br />&nbsp; 一方、厚労省では、厚労省労働基準局から都道府県労働局労働基準部に対して「災害復旧工事における労働災害防止対策の徹底について」と題して、関係事業者、業界団体等に対し必要な指導・援助を実施するとともに、災害復旧工事の実施に伴い、被災者等が健康障害や災害に遭わないように､関係自治体とも連携の上、必要な周知、注意喚起を実施するよう通達を出している。また建設業関係団体等に対しては、具体的な労働災害防止対策への取り組みを要請する通達を出し､平易なリーフレットの配布も行っている。<br />&nbsp;&nbsp; だが、災害時には被災地の行政や事業所の災害対応能力も低下するなかで、周辺自治体、企業、団体あるいは個人ボランティアなどの多くの組織が支援活動にかかわるが故に、二次的な災害や健康障害を防止するために必要な産業保健活動が現場の作業員の一人ひとりまで反映するのは容易なことではないと推察される。災害時の多くの組織活動の中に、働く人の健康を守る産業保健の観点を外さないプロセスが必要である。 &nbsp; <br />&nbsp; ごく最近の朝日新聞に、米同時多発テロで崩壊した世界貿易センターで救助活動に参加した消防士は、そこで救助活動をしなかった消防士に比べてがん危険性が19％増したという7年間の追跡研究の論文が英医学誌ランセットに発表されたことを記事にしていた（原論文を読むと統計学的有意性はなかった）。これまで粉じんによる呼吸器系障害は報告されてはいたが、「直ちに健康影響はない」の言葉が心に刺さった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #008000;">平成２３年１０月　第７２４号 掲載<br />「産業保健の話題(第１２２回)」</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<h4>災害後のメンタルヘルスと人間の絆(PT-G)</h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員　久留　一郎<br />（担当分野：カウンセラー）</p>
<p>&nbsp; 今回の東北関東大地震は、２万人を超える死者、行方不明者を出しており、阪神淡路大震災をはるかにしのぐ大災害になった。現在ライフラインの危機支援から徐々に心理支援のありかたに移行していくものと思われる。特に、原発周辺で活動する自衛隊や消防などの救援隊の心理支援は重要であり、支援者が被害者になる危険性も十分考えられる。<br /><br />&nbsp; 鹿児島県においては、多くの死者と大きな被害をもたらした1993年の8.6水害、1997年の震度6の北西部地震、同年21名の死者をだした出水市土石流災害、昨年の奄美大島の水害、今年になって新燃岳爆発による被害など自然災害による被害が後を絶たない。 <br />&nbsp; 1993年の8.6水害においては、甲突川が氾濫し鹿児島市内の国道３号周辺1200戸が浸水の被害を受けたことは記憶に新しい。また、竜ケ水周辺で国道１０号・日豊本線の寸断により、およそ２５００名の人々が取り残され、みんな海の方に逃げるしかなかったという。この時、どこからともなく、民間の漁船やフェリーが現れ、迫ってくる土石流から一刻を争って助けを求める人々を救いだした。この話は後に感動的な出来事としてドキュメンタリー番組で放映された。誰からの命令でもなく一般市民の自発的助けあい、「災害が人の絆をつくる」といわれるように、人間の持っている生きる知恵として語り継がれている。<br />&nbsp; チリ地震の場合も閉じ込められた落盤事故の現場では、沈着冷静に的確な方法（智恵）で被災者は「人間の絆」を深め、３３人全員が救出されたことが思い出される。<br /> 北西部地震では３月２６日と５月１３日に震度６の二度にわたる強震が襲った。長期間にわたる余震は人々の不安を募らせており、自宅にいるのが怖いという周辺の高齢者たちはイチゴ畑の「ビニールハウス」の中で「自分の不安感や恐怖感をお互いに表明」しながら心を落ち着かせていた。柱も壁も屋根もないこのビニールでできた「家」が最も安全で安心できる場所だと教えてくれた。高齢者の生きる知恵として自然発生的な「デブリーフィング（トラウマの予防的な方法）」を生みだしていた。<br />&nbsp; アウシュヴィッツ捕虜収容所から生き延びた精神科医のフランクル先生は、悲惨な状況においても人間の「生きることへの意思と責任」が明確であれば、「生きる力」になるという。予測のつかない、危険な状況の中で働く支援者、救援隊のメンバーは、職業的ともいえる惨事ストレス（ＣＩＳ）を被りやすいという。しかしながら、彼らの多くは惨事の状況に身を置きながら、自分の力でストレスやトラウマを回復させている。<br /><br />&nbsp; トラウマからの復帰、人間の持つ回復力という概念で、「レジリエンス」という考え方があり、これについては平成２１年１１月号で触れた。さらに、「ＰＴ－Ｇ（Post Trauma Growth）」という概念が明らかになってきた。災害を体験した人間がやがて心理的に成長し、精神的にたくましくなるという臨床的事実があることを知っていただきたい。すなわち、人間が自然に備えている自己治癒的能力（メンタルヘルス能力）ともいえる。</p>
<p><br /> ＊	引用資料（鹿児島労基　№６３３　「災害と人間の絆（久留一郎）」より引用）</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #008000;">平成２３年9月　第７２３号 掲載<br />「産業保健の話題(第１２１回)」</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<h4>職場復帰支援〈リワーク支援〉の活用</h4>
<p style="text-align: right;">特別相談員　<strong>野添　新一</strong><br />（担当分野：メンタルヘルス）</p>
<p>&nbsp; わが国における自殺者は、1998年に年間3万人を超えてから減ることなく同じ状態が13年間も続いている。その中で、注目せねばならないのは働き盛りの40－６０代が多いことである。<br />&nbsp; ともすれば失業者や無職者に目が向けられがちであるが、働き盛りの人たちが自ら命を絶つということほど辛いことはない。関係する人たちは、社会システムの変化とそれによる人間同士の繋がりの貧弱さなどの影響についてお互い話し合う必要があろう。多くは熾烈な競争下での対人ストレスや過労などの外的要因、また自らも弱みを身近に打ち明けられない（抑圧）とか過剰適応などの内的要因でストレスを蓄積する。<br />&nbsp; 労働者の年間約８千人の自殺者の５－１０倍の者がこのような問題に直面しているとされ無視できない。そのため、うつ病などのストレス関連疾患の治療では、薬物だけですべてが解決することはなく対人関係の改善、ストレス対処力の向上、サポートシステムの再検討や構築など多元的方法が必要となる。<br />&nbsp; 慢性化要因には対人関係や再適応への不安・恐怖の関わりが多い。彼らは休養や薬物治療で回復に向かっているようでも、いざ復職段階に入ると心身不安定に陥ってしまい、再び休まざるをえなくなることが多い。それには発症当時の極度の疲労感、苦悩感、上司の叱責による恐怖感、会社の雰囲気や将来への不安などが条件づけされ固着していると思われる。</p>
<p>&nbsp; これらの指導には、現実場面での脱感作療法や復職に向けて段階的に慣れさせていく（慣らし勤務）方法が大切であるが十分とはいえない。</p>
<p>&nbsp; 最近この問題への対処法として、独立行政法人　高齢・障害者雇用支援機構（鹿児島障害者支援センター）が発足し活動を開始している。<br />&nbsp; この復職支援は心身とも回復し、復職したいとの気持ちを持てるようになった段階で適用される。筆者も既に数人の参加をお願いしているが経過は良いように思われる。<br />&nbsp; 利点として、「生活リズムの立て直し」「ストレスへの対処方法」「リハビリ出勤」などを通して段階的に適応力を高めていくことにあるが、なによりも参加メンバー同士による集団活動，おそらくグループでの各人〈若者からベテランまで〉の体験による発言などをみんなで共有できることが自らの気づきを深め、自信となるようで、それらは医師と患者の一対一の場面では体験できぬことであろう。誤った認知の修正などについても個人指導も受けられるようで、再発を繰り返す患者には勧められるべきである。<br />&nbsp; これらの制度が求められる背景には1980年代以降、集団から個のシステムへの社会変容、なかでも人間関係の希薄化と体験不足による社会性の低下、急速な技術革新が進む中で年齢を問わず常に再学習を要請されている現実も関係していよう。関係者の一層の理解と協力によってこの制度が働く人たちのうつ病慢性化や自殺の予防に役立つことを願っている。</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #008000;">平成２３年８月　第７２２号 掲載<br />「産業保健の話題(第１２０回)」</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<h4>「脳・心臓疾患及び精神障害等に係る労災補償状況（平成21年度）」の報告について</h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員　<strong>前田　雅人</strong><br />（担当分野：産業医学）</p>
<p>&nbsp; 今回は平成22年6月に厚生労働省から発表された「平成21年度における脳・心臓疾患及び精神障害等に係る労災補償状況」の報告をさせていただきます。</p>
<p>&nbsp; まず労災として認定する「脳・心臓疾患」は対象疾患が決まっています。脳血管疾患なら脳内出血，くも膜下出血，脳梗塞，高血圧性脳症であり，虚血性心疾患なら心筋梗塞，狭心症，心停止，解離性大動脈瘤です。<br />&nbsp; これらの疾患は血管病変が自然経過によって悪化し発症する，いわゆる私病増悪型疾患であると考えられるわけですが，労災認定の折には業務により明らかな過重負荷が加わることで，血管病変が自然経過を越えて著しく増悪し発症したとして判断されます。<br />&nbsp; 鹿児島でも昨年3月，鹿屋の元飲食店支配人（35歳）の過重労働による脳障害に対して和解がなされたことは先生方もご存じのことかと思います。この事例の時間外労働は月平均200時間を超えていたと報道されております。</p>
<p>&nbsp; さて平成21年度の「脳・心臓疾患の労災補償状況」についてですが，請求件数をみたところ，767件と前年度より122件（13.7％）も減少していました。平成20年度から請求件数が減少に転じており，良い傾向です。<br />&nbsp; 一方請求に対する支給決定件数も293件と昨年よりも84件（22.3％）減少していました。業種別では請求件数，支給決定件数ともに「運輸業，郵便業」に分類される「道路貨物運送業」（請求113件（14.7％），支給65件（22.2％））が最も多く，職種別では請求件数，支給決定件数ともに「運輸・通信従事者」に分類される「自動車運転者」（請求145件（18.9％），支給84件（28.7％））が最も多い結果でした。<br />&nbsp; 年齢別では50～59歳の請求件数（279件，うち死亡83件）が最も多く，支給決定件数は40～49歳（90件，うち死亡37件）が最も多い結果となりました。<br />&nbsp; 支給決定の事案をみると，「1か月平均の時間外労働80時間以上」が262件（89.4％）とほとんどを占めており，業務の過負荷が「脳・心臓疾患」発症に大きく影響を及ぼしていることが明らかでした。特に産業医の先生方には，この年代の業種，職種の労働者の時間外労働時間数に御留意いただきたいと思います。<br />&nbsp; ところで鹿児島県については，平成21年度の脳血管疾患の請求は9件，支給は2件，虚血性心疾患等の請求は3件，支給は2件でした。</p>
<p>&nbsp; 一方うつ病や仕事上のストレスなどが原因の「精神障害等の労災補償状況」についてみると，請求件数は1136件であり，前年度から209件（22.5％）も増加していましたが，支給決定件数は234件と前年度より35件（13％）の減少でした。<br />&nbsp; 業種別の請求件数では，「医療，福祉」に分類される「社会保険・社会福祉・介護事業」（66件，5.8％）が最も多く，支給決定件数では「建設業」に分類される「総合工事業」（15件，6.4％）が最も多い結果でした。<br />&nbsp; 職種別の請求件数では「事務従事者」に分類される「一般事務従事者」（187件，16.5％）が最も多く，支給決定件数では「販売従事者」に分類される「商品販売従事者」（27件，11.5％）が最も多い結果でした。<br />&nbsp; 年齢別では請求件数，支給決定件数とも30～39歳（請求364件うち自殺37件，支給75件うち自殺13件）が最も多く，前述の「脳・心臓疾患」と比べ，より若年層に多く，また業種，職種の順位も異なるものでした。また時間外労働時数とは明らかな関連性はないようでした。<br />&nbsp; 鹿児島県については，精神障害等の請求は10件（うち自殺1件），支給は2件でした。産業医の先生方には，「精神障害等の労災補償」につき，請求件数が22.5％も増加してきていること，30～39歳に多いことに注目し，労働者の心の健康にもご留意いただきたい。</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #008000;">平成２３年７月　第７２１号 掲載<br />「産業保健の話題(第１１９回)」</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<h4>うつ病とアルコール依存症の自殺予防対策</h4>
<p style="text-align: right;">特別相談員　<strong>竹元　隆洋</strong><br />（担当分野：メンタルヘルス）</p>
<p>&nbsp; 自殺者の増加は平成９年には２万4,391人であったものが、平成１０年には３万2,863人に急増し、その後も３万人以上で推移していることはよく周知されている。厚生労働省もその予防対策には力を入れてきたが１０年経過しても見るべき成果は上っていない。毎年の自殺者数を単純に平均すると毎日８５～９０人が自殺によって死亡していることになる。</p>
<p>&nbsp; 自殺の原因・動機としては、健康問題が最も多く、経済・生活問題、家族問題が多いこともよく周知されている。自殺の背景としての精神疾患に関する調査（飛鳥井：精神神経誌９６：415－443，1994）では、生命的危険性の高い手段によって自殺を図ったが救命された自殺企図者（未遂者）の７５％に精神障害があった。そのうち、うつ病が４６％、統合失調症が２６％、アルコール依存症と薬物依存症が１８％、その他が１０％であった。<br />&nbsp; しかし厚労省は精神疾患の予防治療に対して具体的な施策を行ってこなかった。特にうつ病の病態として自殺念慮（自殺願望）がおこり、自殺がおこる危険性は十分に知られている。それに加えてバブル崩壊による長期間の不景気と社会不安はうつ病を増加させた。丁度その頃からうつ病の新薬が続々と製造され、それは一定の効果を示したが、薬だけで問題は解決しなかった。<br />&nbsp; 厚労省は新薬の効果に期待して楽観的に眺めていたのだろうが自殺者の数は減りはしなかった。自殺は社会背景を基盤に個人の価値観や人生観や死生観に左右される。このような考え方や認知及び観念は薬ではどうすることもできない。その治療には精神療法的な働きかけが欠かせない。</p>
<p>&nbsp; 厚労省はようやく重い腰を動かして、うつ病に対する「認知行動療法」を平成２２年４月に保険点数に加えた。そして同時にアルコール依存症の治療にも特別な加算を設けた。アルコール依存症の治療は個人療法や集団療法などによって、多職種が関わって身体的・精神的・社会的な多角的治療が必要であることを日本アルコール関連問題学会が熱心に働きかけたことで厚労省もようやくアルコール依存症の自殺予防の重点対策として本腰を動かした。<br />&nbsp; この加算は全国の精神科病院が注目したが、これには高いハードルがあって、一定の研修と実習を行った医師とコメディカルがセットになっていなければ承認されないものとなった。それでも全国の多数の病院から実習希望者が殺到している。私の病院を含め全国３４病院が実習病院に指定され、昨年（平成２２年１１月）から実施されている。<br />&nbsp; 自殺者の実態を調べると、主として働き盛りである４０代、５０代を中心として中高年の男性の増加が目立っている。それはアルコール依存症の自殺者の実態と重なり、産業保健の重要課題である。</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #008000;">平成２３年６月　第７２０号 掲載<br />「産業保健の話題(第１１８回)」</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<h4>産業精神保健における4つのメンタルヘルスケアと産業医の役割</h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員　<strong>長友　医継</strong><br />（担当分野：メンタルヘルス）</p>
<p>&nbsp;　平成12年に公表された「事業場における労働者の心の健康づくりのための指針」やそれに引き続き策定された「労働者の心の健康の保持推進のための指針」（平成18年）では、事業場におけるメンタルヘルス対策として、「4つのメンタルヘルスケア」が継続的かつ計画的に推進されるように求めています。この「4つのメンタルヘルスケア」とは事業場におけるメンタルヘルスケアの具体的な進め方を示したものですが、その概略と産業医の役割について記述いたします（参考資料：メンタルヘルスケア実践ガイド、第2版、産業医学振興財団）。</p>
<h5>１．4つのメンタルヘルスケア</h5>
<p>「4つのメンタルヘルスケア」とは下記の（１）～（４）の４つを指しますが、これらのケアを推進することで、以下の点を実践いたします。</p>
<ul>
<li>職場環境を改善する。</li>
<li>メンタルヘルス不調者に対応する。</li>
<li>休業したメンタルヘルス不調者の職場復帰を支援する。</li>
</ul>
<h6>（１）セルフケア</h6>
<p>「働く人」自身がストレスへの気付きならびにこれに対処するための知識、方法を身につけます。また、自発的に相談をすることも求められています。そのためには、事業者は、以下のことを実施する必要があります。</p>
<ul>
<li>「働く人」に対してメンタルヘルスに関する教育・研修、情報提供を行う。</li>
<li>事業場内の相談体制を整備する。</li>
<li>セルフケアの対象者に管理監督者も含めて対策を講ずる。</li>
</ul>
<h6>（２）ラインによるケア</h6>
<p>ラインとは管理監督者を指しますが、ラインには下記の事項への対応が求められます。</p>
<ul>
<li>職場環境を把握し、改善する。</li>
<li>「働く人」からの相談に対応する。</li>
</ul>
<h6>（３）事業場内産業保健スタッフ等によるケア</h6>
<p>事業場内産業保健スタッフとは、産業医、衛生管理者、事業場内の保健師を指しますが、事業場内産業保健スタッフ「等」には事業場内の心の健康づくり専門スタッフや人事労務管理スタッフなども含まれます。<br />事業場内産業保健スタッフ等は、以下の点を実践いたしますが、産業医の役割については別記いたします。</p>
<ul>
<li>職場の実態の把握</li>
<li>「働く人」の指導や相談に当たる。</li>
<li>ラインによるケアへの支援を行う。</li>
<li>管理監督者にメンタルヘルスに関する教育、研修を行う。</li>
</ul>
<h6>（４）事業場外資源によるケア</h6>
<p>メンタルヘルスケアを実践する際には、このことに関して専門的な知識を有する各種の事業場外資源を活用することが効果的です。また、「働く人」が相談内容を事業場に知られることを望まない場合にも効果的です。<br />事業場外資源には以下のような施設があります。</p>
<ul>
<li>各都道府県産業保健推進センター（メンタルヘルス対策支援センター）</li>
<li>地域産業保健センター</li>
<li>労災病院勤労者メンタルヘルスセンター</li>
<li>都道府県等の精神保健福祉センター</li>
<li>精神科のある医療機関</li>
<li>登録相談機関</li>
<li>日本いのちの電話連盟加盟センター</li>
</ul>
<p>ところで、「働く人」が50人未満の小規模事業場では、事業者が独自に産業医を確保し、「働く人」に保健指導、健康相談などの産業保健サービスを提供することは困難です。このような小規模事業場においては、地域産業保健センターの活用が有効です。鹿児島県には以下の7つの地域産業保健センターがあります。</p>
<ul>
<li>鹿児島地域産業保健センター（鹿児島市医師会、いちき串木野市医師会、指宿医師会、日置市医師会、熊毛地区医師会）</li>
<li>北薩地域産業保健センター（川内市医師会、薩摩郡医師会、出水郡医師会）</li>
<li>鹿屋・肝属地域産業保健センター（鹿屋市医師会、肝属郡医師会、肝属東部医師会）</li>
<li>姶良・伊佐地域産業保健センター（姶良郡医師会、伊佐市医師会）</li>
<li>南薩地域産業保健センター（南薩医師会、枕崎市医師会）</li>
<li>曽於地域産業保健センター（曽於郡医師会）</li>
<li>大島郡地域産業保健センター（大島郡医師会）</li>
</ul>
<h5>２．産業医の役割</h5>
<p>前述の通り、産業医は4つのメンタルヘルスケアの中では「事業場内産業保健スタッフによるケア」の一翼を担うことになります。事業場内産業保健スタッフにはそれぞれの役割がありますが、産業医には以下のようなことが求められます。</p>
<ul>
<li>事業場の心の健康づくり計画の策定に助言、指導等を行い、これに基づく対策の実施状況を把握する。</li>
<li>専門的な立場から、セルフケア及びラインによるケアを支援し、メンタルヘルスに関する教育研修の企画及び実施、情報の収集及び提供、助言及び指導等を行う。</li>
<li>就業上の配慮が必要な場合には、事業者に必要な意見を述べる。</li>
<li>専門的な相談・対応が必要な事例については、事業場外資源との連絡調整に、専門的な立場から関わる。</li>
<li>長時間労働者等に対する面接指導等の実施やメンタルヘルスに関する個人の健康情報の保護についても中心的役割を果たす。</li>
</ul>
<p>因みに、産業医と主治医には表のような点で立場の相違があります。 <br /><strong>表　主治医と産業医の立場の違い</strong><br /> 
<table border="1">
<tbody>
<tr>
<td style="background-color: #d8bfd8;" align="center">主治医</td>
<td style="background-color: #d2b48c;" align="center">産業医</td>
</tr>
<tr>
<td>患者側の立場</td>
<td>中立の立場</td>
</tr>
<tr>
<td>患者の治療が目的</td>
<td>事例性を通して予防と早期発見が目的</td>
</tr>
<tr>
<td>復職判定は症状の改善に注目</td>
<td>復職判定には業務遂行能力に注目</td>
</tr>
<tr>
<td colspan="2">診断書の問題など連携が不可欠な事柄は多い。<br />お互いの立場の理解が必要</td>
</tr>
</tbody>
</table>
これらのことを実践するには多々困難な面がありますが、「絵に描いた餅」にならないためには、「できることから実行する」ことが肝要であると思います。</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #008000;">平成２３年５月　第７１９号 掲載<br />「産業保健の話題(第１１７回)」</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<h4>労働者に対するメンタルヘルスの増進</h4>
<p style="text-align: right;">特別相談員　<strong>佐野　輝</strong><br />（担当分野：メンタルヘルス）</p>
<p>&nbsp; 日本における自殺者は平成10年から13年連続で年間3万人を超える高水準で推移しており、人口10万人当たりの自殺による死亡率（自殺死亡率）も先進諸国の中でも突出して高く、深刻な事態が続いている。<br />&nbsp; その中でも、労働者の自殺者数が年間8 千人〜9 千人前後で推移しており、また「勤務問題」が原因・動機の一つとなっている者は約2,500人となっており、労働者に対するメンタルヘルスの増進の対策の必要性が叫ばれてきた。</p>
<p>&nbsp; 厚生労働省では、平成22年1月、「自殺・うつ病等対策プロジェクトチーム」を設置し、「職場におけるメンタルヘルス対策・職場復帰支援の充実」を重点対策の一環として労働安全衛生法に基づき定期健康診断において、労働者が不利益を被らないよう配慮しつつ、効果的にメンタルヘルス不調者を把握する方法について検討すると報告した。<br />&nbsp; また、同省は平成22年9月に、職場におけるメンタルヘルス対策検討会報告書を発表し、「一般定期健康診断の実施に併せて、ストレスに起因する身体的・心理的な症状・不調などについて医師が確認し、医師が必要と認める場合には、労働者が医師の面接を受けられるようにする」という内容を提言し、「メンタルヘルス不調に影響を与える職場におけるストレス等の要因について、早期に適切な対応を実施するため、労働者の気づきを促すとともに、職場環境の改善につなげるための一般定期健康診断とは別の新たな枠組みを導入することが適当」と指摘している。個人情報の保護等の問題から、新たな枠組みのメンタルヘルスチェックの導入が提案されたわけであるが、今後、この報告書の内容を踏まえ、厚生労働省では制度改正に向けた議論が開始される予定であり、労働者の健康を守るための方策の中でメンタルヘルス対策の重要性が高まってきたといえよう。</p>
<p>&nbsp; さらに、厚生労働省では「みんなのメンタルヘルス総合サイト」というタイトルでホームページ（<a href="http://www.mhlw.go.jp/kokoro/index.html">http://www.mhlw.go.jp/kokoro/index.html</a>）をこのほど新たに開設した。<br />&nbsp; このホームページには、「こころの病気」の一般向けの解説から精神保健福祉に係る我が国における行政施策や専門家向けのマニュアルやガイドラインに至るまで、様々な角度からのメンタルヘルスの増進支援の情報が掲載されており、医師としても一見の価値があると思われるので一度訪れられることをお勧めする。</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #008000;">平成２３年４月　第７１８号 掲載<br />「産業保健の話題(第１１６回)」</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<h4>産業保健における睡眠障害</h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員　<strong>福迫　博</strong><br />（担当分野：メンタルヘルス）</p>
<p>&nbsp; 一昨年の秋頃に、うつ病の啓発～自殺予防対策キャンペーンの一貫として、「お父さん眠れていますか」というテレビCMが放映されたのだそうだ。残念ながら、私自身は、テレビを観ることがほとんどないので、目にすることがなかった。<br />&nbsp; 不眠がある人とない人を前方視的に経過観察した研究によると、不眠がある群ではない群に比べて数年後に、うつ病に罹患する頻度が2～4倍になるとされており、不眠はうつ病の明らかなリスクファクターであると考えられている。<br />&nbsp; うつ病者のほとんどが不眠を訴えることからも、上記テレビCMは正鵠をえており、今回、職場の事業者検診で質問項目に睡眠に関する事項が明記されると聞いている。</p>
<p>&nbsp; ヒトがなぜ睡眠をとるのかについては、明確なことはわかっていないが、心身の疲労を回復することと記憶の整理・固定をすることが主たる目的であると考えられている。睡眠が不足・障害されると、脳機能と身体機能の低下が引き起こされる。<br />&nbsp; すなわち、記憶・学習機能の低下、集中力・注意力の低下による事故（交通事故：致命的衝突事故の半数が居眠りによる，産業事故：スリーマイル島，チェルノブイリ原発事故など、8倍に増加という報告あり）発生率の増加，意欲低下，感情制御機能の低下，免疫力の低下，生活習慣病の増加（グレリンが増加し、レプチンが低下し過食傾向になる；糖尿病患者では不眠になると、耐糖能が低下し、インスリン抵抗性が増大；高血圧症の発症頻度増大）などを引き起こす。</p>
<p>&nbsp; このように睡眠を確保することは、非常に重要なことであるが、現代の日本では3人に１人が交代勤務に従事し、50年前に比べると1時間程度睡眠時間が短縮しているというデータがあり、睡眠不足症候群に対して注意が必要である。 <br />&nbsp; 私の印象に残っている症例としてあげられるのが、昼間の眠気と集中困難を訴えて受診された男性で、 検査の結果、閉塞型睡眠時無呼吸症候群と診断されたにも関わらず、ｎCPAPを拒否し、先日、追突事故を起こした人がいた。<br />&nbsp; モダフィニールが早く適応承認になり効果が出ると良いと思っている。また、大量の睡眠薬などを服用後に夜間自動車を運転し、コンビニに食べ物を買いに行く人がいて、入院治療してもらったが、睡眠薬が減ることなく退院し、その後も同様の現象が起こるので、自動車の運転はしないように注意されていたにも関わらず運転してしまい、2名を跳ねてしまった（懲戒解雇になった）。医療従事者で、かなりの量の睡眠薬を常用し、転倒・骨折した人もいる。<br />&nbsp; その他、枚挙に暇がないほどの症例があるが、睡眠薬の適正使用を願っている。メラトニン受容体作動薬は期待したほどの効果が得られていない現状であるが、当クリニックへの受診者層のバイアスによる影響も考えられる。</p>
<h6>参考文献</h6>
<ol>
<li>睡眠障害の基礎知識：睡眠の生理から治療、職域における対応まで。社団法人日本労務研究 　会、2008． </li>
<li>主要疾患に及ぼす睡眠障害の影響。Medicament News　第2033号、2010．</li>
</ol> 
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #008000;">平成２３年３月　第７１７号 掲載<br />「産業保健の話題(第１１５回)」</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<h4>「ラインによるケア」の重要性</h4>
<p style="text-align: right;">特別相談員　<strong>冨永　秀文</strong><br />（担当分野：メンタルヘルス）</p>
<p>&nbsp; 教職員の長期療休者の中で精神障害の含める割合が６割を超えていることは有名である。<br />&nbsp; また行政機関においても５割弱といわれており、産業保健においてメンタル面の対策は大きな課題といえる。<br />&nbsp; 職場のメンタル不全の大半はうつ状態や適応障害である。ここで現代の特徴としては、不況などの影響で業務量に対して人員配置がぎりぎりで余裕がないため、同じ課や係の中で一人が療休となった場合、同じ業務をしている人が休んだ人の分担まで引受けざるを得ない状態となり、そのうち今度はその人もダウンしてしまうことが結構あるように感じている。</p>
<p>&nbsp;  これに対する対策としては、係長や課長が目配りをして係や課全体で業務分担を見直すことが必要である。<br />&nbsp; もう一つ感じている事は上昇志向の強い、やり手の上司が部下に対する要求水準を能力以上に設定して尻を叩き、部下がダウンすることもよくあるパターンといえる。<br />&nbsp; この手の上司は挫折体験が殆どなく、「自分がやれたのだから他人も出来る」と思っている。またそのような上司は自分の上司からの評価を気にしていて、部下のメンタル面に対する目配りが乏しい傾向が目立つ、「一将功成りて万骨枯る」では問題である。<br />&nbsp; 職場のストレスチェックでも仕事量だけでなく、仕事のコントロール感（自己決定出来る割合の大きさ）が少ないとストレスも増大するとなっている。</p>
<p>&nbsp; 今回は２つの問題を指摘したが、いずれも産業保健の４つのケアの中の「ラインによるケア」の問題である。このような面から考えていくと、中間管理者を対象とした研修の必要性を強く感じている。 それも講義形式ではなく、数名単位のグループワークをしてロールプレイを取入れた研修がより有効であると思っている。</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #008000;">平成２３年２月　第７１６号 掲載<br />「産業保健の話題(第１１４回)」</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<h4>地域産業保健センターの統合問題</h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員　<strong>瀬戸山　史郎</strong><br />（担当分野：産業医学）</p>
<p>&nbsp; 本県に約８万１千強ある事業場の９８％は従業員５０人未満の中小零細企業であり、パ－トタイマ－や不安定な雇用契約で働く労働者や高齢者が多いのが実態である。さらに産業医の選任義務がないことや、経済的余裕がないことから事業主の産業保健活動への取り組みは不完全といわざるをえない。しかも従業員１０人未満の事業場が実に８２％を占めており、従業員比では３２．１％（約２１万人）を占めている。その殆どは飲食店やサ－ビス業などの家内工業が占めており、仕事が忙しいあるいは経済的理由等で検診や健康診断を受ける機会もないことが推察されるが、検診結果の報告義務も課せられていないことから、これらの人々の健康状態の正確な把握はきわめて困難な状態である。</p>
<p>&nbsp; 地域産業保健センタ－（地産保センタ－）は、このような５０人未満の事業場の事業主及び労働者を対象に①健康相談窓口の開催②個別訪問産業保健指導③産業保健情報の提供を主業務として、各地区の医師会を主な委託先として労働基準監督署単位に全国３４７ケ所に設置され、本県でも県下に７つの地産保センタ－がある。<br />&nbsp; そこでは、郡市医師会所属の産業医が上記の活動の他に最近では長時間労働者への面接指導、小規模事業場の労働者及びその家族を対象にセミナ－開催や働き盛り層のメタルヘルス支援事業などにも積極的に取り組んでいる。 ところが、昨年１２月の厚労省の事業仕分けで、平成２２年４月から地産保センタ－事業を都道府県単位で実施することが決められた。その理由として地区によって産業保健活動に温度差があるにもかかわらず、地区ごとに画一的に割り振っていた委託費を活動実績に応じて配分することが可能になることや事務の簡素化が図れる等が挙げられている。<br />&nbsp; 平成２２年４月までに委託した都道府県医師会は３７ケ所であったが、１０ケ所の医師会は準備不足等で、委託を受けず、今年度は産業保健推進センタ－（産保センタ－）が受託し、医師会と協力しながら実施することになった。<br />&nbsp; 一方、産保センタ－事業についても行政刷新会議で見直しが行われ、現在、全国４７ケ所に設置している産保センタ－を平成２５年度までに約３分の１に集約化、財政支出も約３割程度に縮減という改革案が示された。日医が都道府県医師会に事前に実施したアンケ－ト調査では、地産保センタ－の統合で生じる連絡・調整などの新たなコストの算定がなされていない、謝金に対する見解が不統一、消費税が医師会の持ち出しで、大きな負担となっているなど幾多の問題点が寄せられた。<br />&nbsp; また産保センタ－の見直しについても研修、物品貸与、産業医からの相談対応に支障が出る、メンタルヘルス対策など社会的ニーズの高い事業の実施が困難になるなどの反対意見が寄せられている。</p>
<p>&nbsp; 少子高齢社会に伴って就労人口が減少し続けるなか、産業保健活動の更なる充実が求められているが、今回の地産保センタ－及び産保センタ－事業の見直しで今後の産業保健活動が大きく後退する方向に向かうことが懸念される。</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #008000;">平成２３年１月　第７１５号 掲載<br />「産業保健の話題(第１１３回)」</span></address>
<p>&nbsp;</p>]]>
        
    </content>
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    <title>バックナンバー</title>
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    <id>tag:sanpo-kagoshima.jp,2011:/magazine//21.276</id>

    <published>2011-07-29T04:30:00Z</published>
    <updated>2012-02-02T07:54:42Z</updated>

    <summary><![CDATA[私の産業医履歴 &nbsp; 鹿児島産業保健推進センター特別相談員 牧野　正興(...]]></summary>
    <author>
        <name>sanpo-kagoshima</name>
        
    </author>
    
        <category term="産業医だより" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/">
        <![CDATA[<h4>私の産業医履歴</h4>
<p style="text-align: right;"><strong>&nbsp; </strong>鹿児島産業保健推進センター特別相談員<strong> 牧野　正興</strong><br />(社会医療法人　義順顕彰会　田上病院　内科常勤医師)</p>
<p>&nbsp; 昭和５１年４月、それまで１０年間勤務した鹿児島大学病院放射線科から出向先の国立鹿児島病院に赴任し、その後連続３１年間勤務しました。<br />&nbsp; この間、日本医師会の認定産業医制度が開始されて間もない昭和５０年代の初期に、東京での３日間？の講習を受けて産業医の認定証をもらいました。国立鹿児島病院はその後、南九州中央病院、九州循環器病センター、鹿児島医療センターとカメレオンの如く名称を変えて現在に至っています。<br />&nbsp; 私の勤務した国立病院の放射線科に大学の医局から派遣されてきた若い先生達には、生涯勤務医として過ごすか、或は開業するかに拘らず、出雲の安来節ではないが&ldquo;産業医の認定証&rdquo;は持っていても&ldquo;荷物にはならないだろう&rdquo;と言って、進んで講習会に出席させるように指導しましたので、結果的には国立病院にて共に仕事した殆どの放射線科医は次々に産業医の認定証を取得しました。</p>
<p>&nbsp; 近年、産業医は制度として完全に定着した感があり種々の職場に専任の産業医が選任されています。しかしながら、国の施設には&ldquo;産業医&rdquo;はいません。<br />&nbsp; 国立病院では「健康管理医」という産業医に相当する職種があり、私はこの健康管理医を永年にわたって担当してきました。&ldquo;産業医&rdquo;はいませんが安全衛生委員会は法律通りに存在し、実際は健康管理医が産業医の活動をしています。</p>
<p>&nbsp; 国立病院を定年退職した後、西之表市の田上病院に常勤医師として勤務する事になり、現在初めて田上病院の「産業医」をしています。<br />&nbsp; 更には県立高校の産業医にも選任されて、高校の安全衛生委員会にも出席しています。高校の産業医として判ったことですが、離島勤務には単身赴任の先生も少なからずおられるということです。そのためでしょうか食生活の問題が関与しているものと思われる　脂質異常症、２型糖尿病、高血圧症、高尿酸血症などいわゆる生活習慣病として治療の必要のある職員がかなりいることに驚きました。<br />&nbsp; 尿酸値の異常者は１３人／５８人で２２．４％となっており、逆に定期健康診断の結果に基づく事後措置の指導区分で全く正常の生活で良く（D）、医療行為が全く不要な者（３）に分類されるD-3 群は２１人（３６．２％）でした。6割以上の職員が健康上の問題を抱えていることになり、こんなものかと認識を新たにした次第でした。<br />&nbsp; 対人関係などメンタルヘルス面での問題は、田上病院心療内科とタイアップして対処しています。日教組の運動が盛んであった時代と異なり、日教組の組織率が落ちたと言われている現在は教員間の対人関係も比較的に良好な環境にあるように感じられ、メンタルヘルスの問題もなさそうです。</p>
<hr />
<p>&nbsp;</p>
<address style="text-align: right;"><span style="color: #0000ff;">産業医だより　２０１１年７月</span></address>
<h4>産業医のびっくり</h4>
<p style="text-align: right;"><strong>&nbsp; </strong>鹿児島産業保健推進センター地域相談員<strong> 帖佐　理子</strong><br />(医療法人大誠会 若松記念病院　理事長)</p>
<p>&nbsp; 驚きを報告させてください。まず、ひとつめの驚き。<br />&nbsp; 糖尿病の患者さんですが、初診時に話を聞いていたところ、「これまでは産業医とは違う医師に診てもらい、健康診断の日には、空腹採血だから朝食を食べないが、血糖降下薬だけは呑んで行き、健康診断にひっかかったことは無いよ。」と。ええっ！！まあよくぞ、低血糖での事故もおこさずに過ごされました。しかし、HbA1cが項目に入り、みごと網にかかったのでした。</p>
<p>&nbsp; そういえば、20年ほど前に聞いた知人のことを思い出しました。東京の大企業に勤務していましたから毎年きちんと健康診断がありました。糖尿病があったのですが、会社に知られまいと健康診断の数日前から摂生に努め、健康診断を異常なしでクリアし、普段は、接待を理由に（言い訳に？）大食と多酒で過ごしていた。<br />&nbsp; そして退職後に網膜症が急激に進行しほぼ失明状態になった。楽しみにしていた読書ができず不機嫌な毎日を過ごしている。というのです。以前は、ほとんどの会社でHbA1cは健康診断の項目にありませんでした。定年後ですから医療費の負担も大きく、まさに職場に健康をささげたようなものでした。<br />&nbsp; 職員にとっては、ひたすら健康診断でその日に異常を指摘されないことが大事のようです。産業医は職場の安全のため、職員の健康維持のためにあると認識していただけるようにアピールしたいと思います。</p>
<p>&nbsp; ２つめの驚き。私は保育園の産業医を担当しています。<br />&nbsp; 数年前のことです。健康診断の判定で2名の職員に鉄欠乏性貧血が疑われるので治療を受けるよう指示しました。ところが翌年の健康診断で未だ受診していないことが判明。園長に、これでは何のための健康診断かわからないではないか。と話しましたところ、園長が驚きましたが、驚いた中身にこちらが驚かされました。<br />&nbsp; 園長いわく、健康診断を職員に受けさせ、産業医から印鑑をもらった書類がそろっていることが大事であった。市役所の年に一度の監査をクリアするための書類という認識であった。健康診断を受けさせるという義務を果たした。ということで安心していた。「そうかあ。健康診断は病気の早期発見、早期治療のためだったのだ。」と新発見。という感の園長だったのです。健康診断の内容、産業医からの指示は、全く眼に入っていなかったそうです。ただ、実施されたか、産業医の印鑑が押してあるかだけを確認したそうです。<br />&nbsp; 職員をないがしろにしていたわけではありません。職員を大変大事に考えている園長だったのです。驚きの後は、すぐに職員に受診を勧め数ヵ月後には、治療、治癒を確認してくれました。以後は、健康診断後の指示を確認してくれるようになりました。</p>
<p>&nbsp; 最後におまけの驚き<br />&nbsp; 保育園では、園医もやっています。子どもたちの健診をしていたら、あらら頬のふっくらした子がいました。耳下腺炎ですね。お母さんにお迎えを頼みましょう。他の園児たちから離して職員室へ。健康診断を終えた私が職員室に行きお茶をいただいているところへ、その園児のおかあさんがお迎えにみえました。いまどき珍しい5人目のお子さんとかで慣れた対応です。<br />&nbsp; そして、2週間ほどたったある夜、顎に痛みを感じた私が鏡の中に見たのは、両頬を腫らした自分。50過ぎて感染するなんて！！薩摩川内市に耳下腺炎流行と翌日の新聞に出ていました。（私はMumpsの抗体価上がらず、他のウイルスだったようです。また耳下腺炎起こす可能性ありってこと？）</p>
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<address style="text-align: right;"><span style="color: #0000ff;">産業医だより　２０１１年５月</span></address>
<h4>産業医便り</h4>
<p style="text-align: right;"><strong> </strong><strong>&nbsp; 中村　教子</strong><br />(プリムラクリニック　院長)</p>
<p>&nbsp; 十年一昔と言いますが、私の産業医歴は20年に及びます。<br />&nbsp; その発端になりましたのは同僚からのある情報でした。</p>
<p>&nbsp; 「産業医が重視される時代が必ず来るから産業医資格は取得しておくようにと○○先生からアドバイスを受けた！」と、ある日、同僚が教えてくれたのです。産業医の業務がどのようなものか明確には理解できていなかったのですが、&ldquo;働く人たちを護る仕事&rdquo;には関心がありましたので、その友人と話し合った末、日本医師会主催の基礎講座を受講するため共に東京へ出かけました。その講座は3日間連続だったように記憶していますが、当時、まだ幼かった子供二人は実家に預かってもらいました。<br />&nbsp;&nbsp;産業医としての仕事始めは、勤務先病院から要請された健診後保健指導や衛生講話程度でしたので、通常の臨床業務の延長に過ぎませんでした。本来の産業医とはどのようなものかと考えつつ、自信のないまま数年が過ぎました。</p>
<p>&nbsp;&nbsp;本格的に産業医活動を開始できたのは平成11年になってからで、初めて嘱託産業医の依頼を受けた時は、天にも昇るようにうれしく感じたことを覚えています。<br />&nbsp;&nbsp;その後、有能な先生方の教えを受ける機会に恵まれ、嘱託産業医契約も少し増え、現在は毎月第一、第三、第四木曜日の午後は事業場に出かけています。<br />&nbsp;&nbsp;契約先はいずれも事務職場で、主な業務は労働衛生委員会への出席、健康診断関連業務、健康相談、職場巡視になりますが、この数年はメンタル不調の労働者が多く、その対応に追われるようになりました。<br />&nbsp;&nbsp;本人、上司、場合によっては家族との面談、主治医との病状経過についてのやり取り、休職復職に関する助言や指導等、苦労しています。ただ、それぞれの会社には経験豊かな保健師や衛生管理者が配属されているため、業務上の特性や職場の人間関係について適切に情報を伝達してもらえる体制が整っています。<br />&nbsp;&nbsp;彼及び彼女たちとのパイプが出来上がってからは、仕事の効率が上がり感謝しています。時間はかかりますが、面談を重ねるに従い相談者の硬い表情に笑みや生気が甦り、立ち会う三者、四者間の気持ちが通い合うようになる頃には同胞意識の芽生えさえ感じるようになります。口下手の私ですが、産業保健スタッフに支えられ、少しは役に立てるようになっていると密かに自己満足することもある昨今です。</p>
<p>&nbsp;&nbsp;ところで、皆様は鹿児島労働衛生研究会という会をご存知でしょうか。 この研究会は鹿児島産業保健推進センターの前所長・松下敏夫先生の発案で、加治佐隆先生、橋口良紘先生と御一緒に立ち上げられたものです。 当県の産業保健にかかわる方々の研鑽の場をつくり、専門的知識を持った人たちの養成を祈念し、三人の先生方がつくられた研究会だと私は理解しています。<br />&nbsp;&nbsp;今年、十周年を迎えました。 医師、歯科医師のみならず、保健師、看護師、衛生管理者等、いろいろな職種の方々が参加されます。会は年４回開催されますが専門性の高い情報提供があり、それに対する質疑応答はいつも活発です。和気藹々とした雰囲気の中で熱心な質疑が続きますので聴いているだけでも非常に勉強になるユニークな会です。<br />&nbsp;&nbsp;産業保健関係の業務にあってスキルアップを図ろうとしている方、労働安全・衛生コンサルタントを目指している方、産業保健に関心を持っているが如何に学べばよいかお悩みの方、等々、是非、一度ご参加ください<span style="color: #000000;">。（次の研究会は、今年１１月２４日に予定されています。詳しくは鹿児島産業保健推進センターヘお問い合わせください。）</span><br />&nbsp;&nbsp;私もこの研究会で多くのことを学び、仲間をつくり、その成果を産業医業務に応用・実践している一人です。&ldquo;産業医としての私&rdquo;はこの研究会に育てられたようなもので、入会の機会を与えられ実に幸運だったと考えております。　 次の研究会にガッツのある新顔が増えることを心から期待しています。 どうぞよろしく！</p>
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<address style="text-align: right;"><span style="color: #0000ff;">産業医だより　２０１０年９月</span></address>
<h4>産業医のデパート</h4>
<p style="text-align: right;"><strong> </strong>鹿児島産業保健推進センター特別相談員<strong>&nbsp;&nbsp;橋口　良紘</strong><br />(橋口労働衛生コンサルタント事務所　所長)</p>
<h5>産業医とは</h5>
<p>&nbsp; 働く人たちが自ら保健活動を行うのを援助するとともに、その事業場や作業現場が快適な環境になる様に指導助言する医師を言います。難しく言えば職場の３管理「作業環境管理」「作業管理」「健康管理」を行う医者と言うことです。<br />&nbsp; さらに厳密に言うと、働く人々の健康のために、産業医には少なくとも月に１回は職場巡視をし、安全衛生委員会に出席し、上述の３管理（作業環境管理、作業管理、健康診断の事後措置などの健康管理）のほかに、保健指導、健康相談、労働衛生教育、講演、健康保持増進活動など多岐にわたる事項が期待されています。</p>
<p>&nbsp; 産業医活動は完全に遂行しようとすればかなりの精力を傾注しなければなりません。いろいろの理由で、いろいろのレベルで産業医活動が滞っているのが現状のようです。<br />&nbsp; 私が関与しているうちから代表的な三つのパターンを示し、産業医活動活性化を考えてみます。</p>
<h6>挫折社</h6>
<p>&nbsp; 安全委員会がありますが、協議されるのは業務に支障をきたす事故をなくするための安全協議であり、職員の安全衛生に関する問題を協議する場所ではありません。<br />&nbsp; それでも、出席したいので開催の日時を連絡して下さるように再三申し入れてきましたが、音沙汰がありません。担当者が交代したので連絡を期待していたのですが、安全委員会への出席は実現していませんし、会社へ行くこともなくなりました。<br />&nbsp; 楽するほうへ傾く気持ちも後押しして、諦めとともに、健康診断報告書に署名捺印するだけの産業医に終わっています。</p>
<h6>楽しみ社</h6>
<p>&nbsp; 安全衛生委員会を立ち上げて毎月開催するように指導しましたが、会社側で準備する議題が次第に少なくなり先細りして、休会となることが多くなりました。<br />&nbsp; たまたま担当者が替わったところ、安全衛生委員会もそれなりに開催する努力がみられ、健康診断結果の事後措置について相談を受けるようになりほぼ完全に実施できるまでになりました。<br />&nbsp; 担当者は健康相談者のリストアップをして、つとめて相談を受けるように手配しています。<br />&nbsp; 職場巡視も積極的に立案し、チェックリストなど制作して騒音、熱暑の環境測定を始めました。</p>
<h6>順調社</h6>
<p>&nbsp; 安全衛生委員会は定期的に毎月開かれ、議題は豊富で熱心に討議されています。<br />&nbsp; 産業医は会の冒頭で10分ほどの衛生講話をするのが恒例になっています。またメンタルヘルス対策の一環としてメール相談の窓口になっています。<br />&nbsp; 最近はリスクアセスメントを検討し始めており担当者からはいろいろと相談が持ちかけられてきています。<br />&nbsp; 健康診断の事後措置は完全に行われており、健康診断結果をもとに産業医が健康相談者のリストアップをして実行しています。</p>
<h5>担当者がキーポイント</h5>
<p>&nbsp; どの例でも熱心な担当者の存在が産業医活動の成否を担っています。職場の安全衛生の向上は産業医の関与するところが大だとはいえ、担当者の熱心さには及びません。<br />&nbsp; したがって、産業医に対応してくれる熱心な担当者を見つけることが肝要となってきます。産業医と会社は接触の機会が少ないうちに、会社は忙しいからそれどころではないだろうと遠慮して訪問しない、先生は忙しいから迷惑だろうと相談しない、とますます疎遠になってしまいます。<br />&nbsp; 担当者はその間をとりもって、産業医に頻繁に相談を持ちかけ仕事をさせるということになればしめたものです。<br />&nbsp; 産業医は多岐にわたる産業医としての職務はさておいて、最も得意とする分野である働く人の健康管理から入って会社の人と良い関係を作っていき、担当者等と協力して徐々に業務を広げていけば良いでしょう。</p>
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<address style="text-align: right;"><span style="color: #0000ff;">産業医だより　２０１０年７月</span></address>
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<h3>さんぽ鹿児島掲載分</h3>
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<h4>減量の経験と指導のコツ</h4>
<p style="text-align: right;">大口伊佐医師会　<strong>水間 信寿</strong><br />(医療法人 柏葉会 水間病院 副院長)</p>
<p>&nbsp; 昨年1月、飲みすぎ食べすぎでお腹を壊しました。持続 点滴で約1週間絶食しました。そのときに岡田斗司夫の「いつまでもデブと思うなよ」を読みました。1年間で117kgから67kgに痩せたというのです。 その方法とは「レコーディングダイエット」。メモと鉛筆だけで痩せたというのですから聞き捨てなりません。</p>
<p>&nbsp; さっそく2月初めから実践し始めました。妻も一緒に始めました。食べたものを全てメモするだけです。1〜2週間メモだけを続けると「書くのがメンドくさいから食べない」という気になって食べるものが減りました。また、無意識に物を食べたり飲んだりすることがなくなり、加えて「こんなに食べてたのか!」と現状把握もできました。<br /> メモだけの時期を過ぎると、カロリーを1日1500カロリーに抑える時期に入りました。もともと大酒飲みでありましたが「お酒大学を主席で卒業した」と称してやめました。空腹感はあまり感じませんでした。よく噛んで(50回くらい)食べると満腹感が得やすくなりました。<br /><br />&nbsp; 脂肪の代謝に水が必要ですので、わたくしの場合代謝を維持しやすくするため白湯を1日1500〜2000ml飲みました。食事の内容ですが、第一三共株式会社が運営するサイト「eヘルシーレシピ」が参考になりました。(<a href="http://www.daiichisankyo.co.jp/ehr/">http://www.daiichisankyo.co.jp/ehr/</a>)食事のカロリー制限に加えて、マルチビタミン・ミネラルのサプリメントも併用しました。体の欲求に敏感になると、足りない栄養素を含む食べ物を自然と欲するように なりますが、その境地にいたるまではサプリを併用した方がよいと思います。肥満も栄養障害の一種というのは本当です。運動も取り入れ、無理のない範囲でほ ぼ毎日昼夕食後10分くらいづつ歩きました。<br /><br />&nbsp;&nbsp; 肥満者というのは、腹が減っていなくても食べています。肥満は1日にして成らず。それまでの生き方の集大成が肥満なのです。真に体が欲するものを食べるのではなく、外界から入力された情報で喚起された頭の中の欲求に従い続けるのが肥満者です。<br /><br />&nbsp; ダイエットの結果、夕食後の体重でいいますと、2月10日には86kgでしたが、10週間後の4月20日には67kgまで19kg体重が減りました。その後も順調に減り続け6月12日現在66.4kgです。妻は同期間で約10kg減量できました。やはりパートナーが居れば、お互い牽制して意地でもダイ エットを続けられます。<br /><br />&nbsp; さて、産業医として幾人かの方にこの方法で減量を指導していますが、自らの経験をもとに減量指導のコツを箇条書きにしてみます。</p>
<ol>
<li>指導する側が肥満ではないこと。</li>
<li>性格に合わせた減量方法を提案すること。</li>
<li>日常生活で無理なく続けられるようにすること。</li>
<li>できれば共に減量するライバルがいること。</li>
<li>苦と楽をからめること。</li>
<li>少しの成功を大いに褒める。失敗も褒める。</li>
<li>体重をグラフに記録し、視覚で成果を確かめられるようにする。</li>
<li>アルコールはできれば禁止。どうしても飲みたければ、3日以上連続の休肝日を勧める。</li>
<li>肥満者は正確な自己認識ができていないことが多いので、まず同じくらいのBMIの人と体型を比較し、正しく肥満を認識してもらう。</li>
</ol><ol> </ol>
<p><span style="color: #0000ff;">1.</span>は当然ですね。指導する側が百貫デブでは説得力がありません。<br /> <span style="color: #0000ff;">2.</span>マメな方がレコーディングダイエットに向いています。ズボラな方は動機付けから工夫して、積極的健康観を芽生えさせることから始めたほうがいいようです。<br /> <span style="color: #0000ff;">3.</span>運動するのは結構ですが、クルマで1時間もかかるような遠いフィットネスクラブに毎日通うというのはムリです。家や職場で10分歩くとか、室内でできる簡単なエクササイズというような持続可能でお金がかからない方法がベストです。<br /> <span style="color: #0000ff;">4.</span>一緒に痩せる仲間がいれば、楽しく競い合って痩せられます。<br /> <span style="color: #0000ff;">5.</span>例えば飲みにいくのにタクシーで行っていたのを自転車にするとか、ウォーキング中に好きな音楽を聴くとか、楽しみながら続けられるように工夫します。<br /> <span style="color: #0000ff;">6.</span>たとえ1ヶ月で1Kgしか減っていなくても、大いに褒めます。もし体重増があっても「痩せる余地が増えてよかったじゃない」とか「痩せる楽しみが味わえるよ」とか前向きに声かけをします。<br /> <span style="color: #0000ff;">7.</span>数字のみで見ているより折れ線グラフで見たほうが一目瞭然です。「グラフ化体重日記」というのも市販されています。これを渡して記録してもらうのもいいでしょう。<br /> <span style="color: #0000ff;">8.</span>鹿児島の男性には飲む人が多く、「禁酒をしてください」というとそれだけで即座に「ムリ!」と投げる人がほとんどです。経験上、1日アルコールを飲む日があれば、その後2日は減量できません。おそらく水分と中性脂肪が抜けにくいのでしょう。ですから、3日間休肝日とすると、最初2日は脂肪が代謝され なくとも3日目には脂肪が代謝されます。ですから連続3日間以上の休肝日を設けるべきです。もちろんスピーディに痩せたければ飲まないのがベストです。<span style="color: #0000ff;"><br />9.</span>肥満者は、自分をより痩せていると間違って認識していることが多いです。これを私は勝手に「デブ失認」と名づけています。正しい現状把握から始まるのは、不良債権処理もダイエットも同じです。最も大事なのは、自主性を喪失させないこと。自主性の喪失は死に繋がります。無理強いや医学的データでの脅しは禁物です。</p>
<p>&nbsp; 最後に、わたくしのダイエット前後の写真をお目汚しですが掲載します(写真省略)。ダイエット前は、水死体か民泊している地方巡業中の相撲取りのようです。これはいけません。病気になります。ダイエット後は、「ちょっと痩せた西郷さん」という感じです。痩せたあと、毎日会っている妻に病院ですれ違うと「こんにちは〜」と愛想よく挨拶されたり、逆に近所のお爺さんから挨拶されなくなったりしました。これはつまり「夫だ」、「水間病院の医者だ」という認識よりも「あいつはデブ」という認識の方が優位であったことの証左に他なりません。デブじゃなくなったわたしは、他人から認識されにくくなったわけであります。人間、大事なのは見た目です。</p>
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<p>&nbsp;</p>
<address style="text-align: right;"><span style="color: #0000ff;">さんぽ鹿児島　第４９号(２００９年１月)掲載</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h4 style="text-align: left;">私の産業医活動について</h4>
<p style="text-align: right;">大島郡医師会　<strong>稲 源一郎</strong><br />(医療法人 圭泉会 稲医院 医院長)</p>
<p>&nbsp; 産業医より嘱託医の呼称の方が私にとってはなじみ深い言葉である。私が医師になる前であるが、親父の話の中によく出てきていた。当時、企業も医療界も活気があり、元気もあったが、時間の流れも現在と比べるとゆっくりとしていて色々な面でゆとりがあったのであろう。嘱託医の温泉地での集いで、お酒を交わしながら夜遅くまであった懇親の様子を楽しそうに父が話していたことを思い出す。</p>
<p>&nbsp; 昭和47年3月1日から大島電力は九州電力となり、父は昭和５１年から嘱託医を拝命し、その後法制度の改正に伴い産業医となる。当時は奄美出身が多く働いていたせいなのか、九州電力奄美営業所の健康診断では、アルコール依存症、アルコール性肝機能障害、高血圧症、高脂血症が多かったらしい。交通の便も良くなり単身赴任者が増え､島外の職員が多くなった現在、そのことが関与しているのか、メンタルヘルス関係の疾患が増加している。<br /><br />&nbsp; 私が産業医になるに際し、恥ずかしながら崇高な意志はほとんど無かった。思い出すと、嘱託医として父が働いていた孤児院があり、小学生の頃何度か父と供に訪れたことがあり、医師になったときに何となく、その孤児院の嘱託医にならなくてはと考えていた。しかしその後に施設は廃止されてしまった。その私が父の勧めで産業医取得を考えた。<br /><br />&nbsp; 現在、親父と共に奄美市で開業している。大学から奄美に戻ってきたのは平成９年のことである。通常は、大学在籍中に産業医の資格を取得するらしいが、そのような用意周到なことにはしたことがない。というより生来の性格であろう。そのような私が親父に勧められるままに産業医の資格を取ることにしたが、割にすんなりと単位が取れた。専門がリハビリテーションということもあり、帰島した頃は珍しくはあったであろうが、患者も少なく時間があった。また単位取得のために鹿児島へ上る楽しみもあったからであろう。</p>
<p>&nbsp; 取得後は瀬戸山史郎先生のご配慮により奄美での講習が定期的に開催され、鹿児島行きの楽しみはなくなったが、それ以上に講習会後の瀬戸山先生はじめ講師の先生を囲んだ懇親会の楽しみが増えた。</p>
<p>&nbsp; 奄美市に大島郡地域産業保健センターがある。平成８年８月から大島郡医師会が受託し、運営している。私も昨年までは運営委員会に奄美市医師会長として参加していた。センターの活動の1つに健康相談がある。月に2回開催しているが、医師会の医師が昼の時間に約１時間出向し、事業所を対象に健康相談をおこなっている。他に産業医としての個別事業場訪問での健康相談がある。事業所を訪問し､主に基本診断の結果を元に相談を受け、適宜改善策の提示を任としている。個人的には小規模事業場産業保健活動支援制度による事業場訪問を５カ所していたことがある。小規模の事業場を訪問し健康相談を含めた助言を行うことである。事業場にとっては良い制度であるが、私の知識のなさにより適切な助言ができず事業場に迷惑をかけたことが悔やまれる。 <br /><br />&nbsp; その後、年一回の衛生講話の講師として関わりがあった九州電力奄美営業所の産業医として平成２０年６月に就任した。父の後任である。現在は月１回出向き、職場安全衛生委員会への参加、健康相談、基本検診の評価などを担当している。(奄美営業所の従業員は129名（営業所66人、発電所63人、平成20年4月1日現在） <br /><br />&nbsp; ｢恐竜に注意｣という言葉が職場安全衛生委員会で出てきたことがあった。子供との会話をすぐに思い出したが、理解できずにやり過ごした。その後、サトウキビを山積みにしたトラックの事だと教えられた。確かに電線を扱うものにとってはティラノサウルスの様な存在であろうと納得した次第である。そのように事業内容の知識にも乏しく、今後は発電所訪問を含めた産業医としての活動の充実を図りつつ、医師として多岐にわたる向上に努める必要性も感じている。</p>
<hr />
<p>&nbsp;</p>
<address style="text-align: right;"><span style="color: #0000ff;">さんぽ鹿児島　第４８号(２００８年１０月)掲載</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h4 style="text-align: left;">私の産業医活動について<br /></h4>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;">&nbsp; <br /></span> 
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<p style="text-align: right;"><strong>小田原　努</strong><br />((社)鹿児島労働基準協会労働衛生センター 産業医)</p>
<p>&nbsp; 現在、鹿児島労働衛生センターにて産業保健部門を担当しています小田原と申します。産業医科大学を卒業後、茨城県日立市で（株）日立製作所の専属産業医を15年ほど担当していましたが、昨年6月に出生地である鹿児島に帰ってまいりました。鹿児島でもいくつかの事業所で産業医を担当しておりますが、鹿児島は故郷でありながら、いまさらながらに関東の方との県民性の違いなど感じているところです。</p>
<p>&nbsp; 現在の産業保健の課題は、メンタルヘルスと過重労働対策が中心です。もちろん有機溶剤などの有害物質の管理に関する問題も多いのですが、事業所からの相談事で多いのは、何と言ってもうつ病などによる休業の繰り返しの対応や、長期休業を防ぎたいと予防の相談です。ストレス耐性の弱い20歳代の対応、職場不適応や早期離職の問題、仕事が集中し疲弊した30、40歳代、事業の再編や革新で仕事についていけない50歳代と問題はさまざまですが、事例性、つまり本人はさほど困っていないが職場で困るケースは意外と少ないのが相談の特徴です。しかし今後は職場でどう対応してよいか分からない、周囲が困ってしまっているという事例が多くなるのではないかと心配しています。</p>
<p>&nbsp; もうひとつ気になるのは、パワーハラスメントの問題です。鹿児島の方言は実にきつく、他県から来る方にとって普通の会話も喧嘩しているように聞こえるといいますが、オープンでストレートな物言いは、意思の疎通や自己開示に非常に有用であるものの、内向的な方にはパワハラと受け止められる危険性があります。さらに、業務が集中してイライラしている中間管理職の方の部下への指導や叱責が今後パワハラとして受け止められ問題化する可能性も高く、管理者教育などの必要性を感じているところです。</p>
<p>&nbsp; また今年から特定健診・特定保健指導が始まりました。当センターも準備を行っているところですが、健保により依頼内容が異なり、受け入れも大変な状況です。しかし、今後予防に力を入れていけないとならないことを考えると、この制度を追い風ととらえ、各企業に健康管理にも関心を持っていただけるきっかけにしたいと思っております。まずは、きちんと保健指導の評価項目を整理し、介入効果を医療費以外にも、疾病率や休業率あるいは労働損失などと結びつけて結果を出せば、今後健康管理を含む産業保健にも関心を向けていただけるのではないかと期待しております。</p>
<p>&nbsp; 鹿児島に住むのは高校卒業以来であり、人的ネットワークも乏しいのですが、今後も産業保健は一生のテーマとして取り組んでいくつもりです。お仲間に入れていただけるべく産業保健関係の勉強会や会合に積極的に参加したいと考えております。今後ともよろしくお願いします。</p>
<hr />
<p>&nbsp;</p>
<address style="text-align: right;"><span style="color: #0000ff;">さんぽ鹿児島　第４７号(２００８年７月)掲載</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h4 style="text-align: left;">私の産業医活動について<br /></h4>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;">&nbsp;&nbsp; <br /></span>
<p style="text-align: right;">出水郡医師会産業担当理事　<strong>両角　隆洋</strong><br />(医療法人 来仙医院&nbsp; 副院長)</p>
<p>&nbsp; 「あなたの産業活動とは」と問われても，とり立てて披露する内容も持ち合わせていないのだが，ふと振り返ってみれば産業医として世間と関わり始めて約１５年。思い出深い出来事も幾つかあるので然々なるままに記してみたい。</p>
<p>&nbsp; 平成５年の夏の頃，医師免許を取得して３ヶ月余りが過ぎた頃，１人の先輩医師が「荒川区にある小さな町工場の社長が産業医を求めておられる。お前ひとつ引き受けてくれんか？」と仰った。産業医という言葉自体も馴染みの薄かった私が唖然としていると「いわゆる名ばかり産業医というやつでね，中小企業に対して労働基準監督署が産業医を専任するよう指導しているらしくてね。いや，アルバイトと思ってくれればいい。業務は楽だし医局にもばれない」云々。当時は産業医の資格制度も未だ曖昧な時代で，ものは試しとばかりにその先輩の勧めに応じてお受けすることにした。（半ば強制的でもあったが・・・）<br />&nbsp; ある土曜の午後，京成電車のとある駅を降り十分程度をとぼとぼと歩いた場所にその工場はあった。自転車部品を製造しているその会社には確か６０人程度の従業員がいて，専務さんとお会いし契約を交わした。</p>
<p>&nbsp; 一般的に嘱託産業医と呼ばれる立場であれば１ヶ月に１度その会社を訪問し，従業員の方々に何か健康上の問題がないか確認し，もし健康不安を感じている人がいれば，その相談を受けるというのがその頃の責務であったと記憶している。しかしながら専務さんは私に負担がかからぬように対応したい，つまり何か問題が生じた時は勿論相談したいが，３～４ヶ月に１度会社に来てくれれば，それで十分だと言われる。「周りの関連会社も大体そのような形で産業医とおつき合いしているので，心配しなくていいですよ」と。報酬は月額３万円也である。それでは気が引けるので月に１度はお伺いしたいと申し出るも「いやお忙しい身に無理はさせられません」と言い先ほどの条件でかまわないと押し切られてしまった。</p>
<p>&nbsp; ３ヶ月に１度，会社訪問する日々が始まった。お邪魔してみるとお茶を頂戴し，３０分程度専務さんと談笑し，お疲れ様でしたと相成る。<br />&nbsp; こんなもので良いのだろうかと件の先輩に尋ねてみると「僕も何社か受けているけど，訪問するのは年に１度か２度だよ」とさらりと仰る。そんなものかと納得していたら，例の専務さんより連絡があった。「実は近所の冷暖房機器のパーツを製造している会社が産業医を探しているのですが，そちらも引き受けて頂けないでしょうか」と，頼まれると助けてあげたいし悪い気もしなかったので承諾したところ，あれよあれよと２年程の間に契約が口コミで６社に増えた。<br />&nbsp; しかし，多忙かといえばそうでもない。何しろ訪問するのは合計しても年間で１４～１５回程度で難題もあの頃はなかった。<br />&nbsp; 鹿児島に帰省するにあたり，後輩の先生達に委ねてきたが皆さん元気にお過ごしだろうか？時折思い起こされる。</p>
<p>&nbsp; さて，現在は４つの会社から産業医の委託を受けているのだが，その中で何故か御縁が切れない外資系の配送関連の会社からのエピソードをひとつ。 　本社が東京にあるその会社は支社も全国に広がっているので従業員の数も半端ではない。当然，健康上のトラブルを抱えている方もごまんとおられる。生活習慣病やうつ病の方，時間外労働に喘ぐ方，係わった事例は枚挙に暇がないのだが，特に印象深く忘れがたいのは彼の件である。</p>
<p>&nbsp; 当時２９歳だった彼は強迫神経症で悩んでいた。事の起こりはこうである。<br />&nbsp; ある日，業務を終え帰路である首都高速を運転していたら，有り得ないことなのだが高速道路の中で人を跳ねてしまったと錯覚してしまう。家に帰ってからもその気持ちは払拭できず恐る恐るその場所に戻ってみるのだが事故の形跡はやはりない。父上が警察官であったこともあり問い合わせてみたが，その様な事故は確認できなかった。それ以来，自動車を運転するたびに事故を起こすのではないかと強烈な強迫観念に見舞われ運転がままならなくなってしまう。</p>
<p>&nbsp; 問題は彼の職務が運転業であるという点である。運転できなければ収入が得られない。東京の本社で面談した彼は大変明るく一見神経症で苦しんでいるようには見えない。赤坂の有名なメンタルクリニックに通院しているが遅々として回復の兆しがないと打ち明けられた。<br />&nbsp; それから約１ヶ月後に様子を尋ねてみると，やはり状況は変わらず欠勤を余儀なくされているという。それならばひとつ鹿児島の閑かな環境で養生してみたらどうかと勧めたら是非にとの返事であった。なにせ私の診療所は畑と田圃に囲まれていている。<br />&nbsp; さっそく自然に囲まれた診療所の周りを看護師同伴で運転するといういわゆる行動療法を試してもらった。最初は不安気に周りを窺うように運転していた彼だったが，看護師の叱咤激励が功を奏したのか立派に能力が回復し３０㎞位離れた温泉地まで１人で行ける程になった。<br />&nbsp; その後，田舎が性にあったのか世知辛い東京の生活を離れ母親の実家の岡山で暮らしてみたいと転居された。今でも時々手紙が届く。無事にやっておられるようだ。</p>
<p>&nbsp; このように産業医を始めたことで多くの人々との親交が築けたようだ。合縁奇縁も含め滋味深いものを感じている。そしてこれからも細々ながらこの活動を続けていきたいと思っている。</p>
<hr />
<p>&nbsp;</p>
<address style="text-align: right;"><span style="color: #0000ff;">さんぽ鹿児島　第４６号(２００８年４月)掲載</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h4 style="text-align: left;">私の産業医活動について<br /></h4>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;">&nbsp;<br /></span>
<p style="text-align: right;"><strong>久保田　裕章</strong><br />(産業保健メディカルクリニック 院長)</p>
<h5>はじめに</h5>
<p>&nbsp; 2001年に産業保健を主体としたクリニックを鹿児島市谷山地区に開業して、約６年が経過しました。「さんぽ鹿児島」2005年第35号に私の産業医活動について紹介させて頂き、今回は2回目の報告となります。<br />&nbsp; 開業前に鹿児島逓信病院健康管理科部長やＳ社専属産業医の経験が産業医活動を行なう上で大きな支えになっていることは、現在でも変わりありません。<br />&nbsp; 経験を積み重ねて行くことが重要と考えますが、産業医を取り巻く社会的環境・社会的責任は、経験以上に変化が大きく徐々に厳しい方向に変わって行くように思います。個人情報の取扱，超過勤務者の対応，特定健診・特定保健指導と定期健康診断など対応に追われる最近です。</p>
<h5>その後の産業保健教育活動</h5>
<p>&nbsp; 教育活動について、前回、臨床医学も含め年間80時間～100時間の講演や講義を行なっていますと書きましたが、現在では労働衛生教育に費やす時間が若干増えてきたように思います。以前は、企業や団体より求められて始めて講義を行なうという受動的な立場で労働衛生教育を行なって参りました。<br />&nbsp; しかしながら、最近、H企業では、職場巡視及び労働衛生委員会の後で衛生委員以外の社員の方々も含めて、労働衛生教育の時間を持つようにしています。最初は、社員の方々に興味を持って頂けるかなと不安要素もありましたが、毎月、回を重ねる毎に社員の方々の数も多くなり、社員の方々からの質疑内容など考慮しますと講義内容にも非常に興味を持たれていることがわかりました。<br />&nbsp; さらに質疑応答に時間を充分とれるように配慮いたしましたところ、毎月の委員会後の労働衛生教育に熱が入り参加される社員の方々の数も増えました。<br />&nbsp; やはり、産業医が積極的に労働衛生教育に介入した方が、社員の方々の健康上の不安を取り除き明るい職場を作ることに貢献できるように思います。</p>
<h5>なぜなの？との疑問が活性化を生む</h5>
<p>&nbsp; 学校では、「なぜなの」と問いかける興味旺盛な児童・学生に的確に分かり易く説明ができることが重要とされています。その場合、児童・学生の目線に沿った対応が必要とされます。産業保健でも、企業の社員の方々が産業保健スタッフを頼りに産業保健スタッフにどんどん歩み寄ってくるそのような雰囲気をつくる事が大切と考えます。そこには壁はなく気軽に心を開いて相談ができる医師・保健師・看護師等産業保健に携わる産業保健スタッフとしての努力も必要になってくると思います。<br />&nbsp; 社員の方から「何故なの」と問いかけられたら、その企業の持つ特徴を把握して、そこで過ごされる社員の方の目線に沿って、分かり易く的確に返答できることが必要と思います。</p>
<h5>特定健診は保険者を刺激した！</h5>
<p>&nbsp; 当クリニックでは、時期早々と思われますが2007年10月より既に各種健康保険組合（保険者）からの依頼により腹囲を含めた2008年4月に開始される特定健診に準じた健診を実施しています。健診システム（コンピュータソフト）は当クリニック及び関連会社で開発作成可能なために、急遽、各組合の個別の項目に対応した健診システムを構築しています。<br />&nbsp; 従いまして、現在のファイルサーバーには、各保険者独自の項目を持つそれぞれの独立した健診システムが入っています。各保険者が独自の項目を必要としているため、汎用的な健診システムでの対応は困難な状況です。結局、保険者に求められた内容の健診システムをそれぞれ独自に構築して対応する以外、現在の状況では仕方ないように思います。各保険者に対応してシステムがサーバーに置かれているため、サーバーの整理整頓が常に必要となってきます。健診結果は、定健記録用紙と電磁的記録（FD・CD-R）での提出を既に始めています。</p>
<h5>女性にやさしい医療機関</h5>
<p>&nbsp; 当クリニックでは、毎週土曜日に女性医師（産業医）による診療を行なっています。事情が複雑な母子家庭の社員の方も、子育てに不安なく働けるような心の支援体制が必要とされます。夫婦間では、精神衛生上の男女差（脳の男女差）の理解も重要で、家庭内トラブルが業務上ミスに繋がらないように神経内科的心療内科的な家庭内トラブル防止対策にも力を入れています。働く女性の労働衛生上の支援は、企業にとっても大きなプラス要因となります。</p>
<h5>おわりに</h5>
<p>&nbsp; 産業保健は、度重なる制度変更に伴い、きめ細かい対応が必要になってきています。今後は、特定健診・特定保健指導も含めて益々産業保健スタッフの負担が増えるように思います。各種制度改革に先見の目を持ち、早め早めの対応を行なうことが重要と考えます。<br />&nbsp; 開業して６年が経過しましたが、その間、クリニックでは大きな問題も発生せず平穏無事に労働衛生に携わることが出来ました。<br />&nbsp; ひとえに鹿児島産業保健推進センター・鹿児島地域産業保健センター・関連機関の皆様方の御支援御指導の賜物と感謝致しております。この場をお借り致しまして心より厚く御礼申し上げます。今後とも、第一線で力強く働く私ども医療機関・産業保健スタッフを御支援御指導の程よろしく御願い致します。</p>
<hr />
<p>&nbsp;</p>
<address style="text-align: right;"><span style="color: #0000ff;">さんぽ鹿児島　第４５号(２００８年１月)掲載</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>]]>
        
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    <title>平成24年2月</title>
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    <published>2011-07-29T01:00:00Z</published>
    <updated>2012-02-02T08:05:38Z</updated>

    <summary><![CDATA[ー産業医学は難しい？－ &nbsp; 鹿児島産業保健推進センター特別相談員 草野...]]></summary>
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        <category term="産業医だより" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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        <![CDATA[<h4>ー産業医学は難しい？－</h4>
<p style="text-align: right;"><strong>&nbsp; </strong>鹿児島産業保健推進センター特別相談員<strong> 草野　健</strong><br />(JA鹿児島県厚生連健康管理センター　副所長)</p>
<p>&nbsp; 産業医学とはどんな学問なのか。臨床医学に埋没していると「？」が多い世界でもあります。私自身は、医学生時代からフィールド活動をしていたこともあり、予防医学関連の用語は抵抗なく受け入れることが出来てきました。　駆け出しの医者のころ、上からの命令で胃集検の世界に入った時も、学会で飛び交う専門的疫学用語にも直に馴染みましたが、途中から参加した先輩達の中には「わけの分からん言葉で惑わされる」などと文句をいう先生もいました。確かに、発見率などの誰でも馴染める用語だけでなく、Predictive value, False negative rate, Relative risk, Odds ratio, Efficacy, など、臨床の場では殆ど使うことのない用語が頻繁に用いられています。こういった単語が飛び出すだけで聞いている者は理解が妨げられます。 　<br />&nbsp; 産業医学の世界も同様の質を持っています。多くの日本医師会認定産業医の先生がいますが、産業医学、産業保健の分野では極く当然のものとして使われる用語も、臨床医学に専念している医者にとっては理解し難いものも少なくありません。3管理だけでなく管理区分、管理濃度、管理者など「管理」という言葉が多出しますし、さらには特定化学物質にMSDSや局排、OHSMS、PDCA、RA、などの用語は、産業医学活動を日常的に行っている者にとってはお馴染みの言葉ですが、このような用語を多用すると多くの先生は付いていくのも困難なようです。 　<br />&nbsp; また、バイブルのように常時携帯して参照している者にとっては使いやすく価値のある「労働衛生のしおり」も臨床医にとっては使い勝手の悪いもののようです。<br /> <br />&nbsp; 産業医の活動は、労働安全衛生法を中心に法令や通達・ガイドラインなどの国の施策に基づいて行われます。産業医の本務を全うするためには、これら法令と国の施策に精通し、それを使いこなす能力が必要です。しかし、多くの医師は、学生時代に衛生学・公衆衛生学などを履修してはいても、予防医学の本質もその追求する方法論も身に付けてはいないようです。 <br />&nbsp; 産業医学は基本的に予防医学です。予防は診断・治療が中心というよりそれで完結する臨床医学とは根本からアプローチ法に違う面があります。臨床医学の成果を十分に活かしながら、社会学や経済学、人文学などの幅広い学問を総合して初めて成り立つ学問です。一人で全てをカバーすることは不可能ですから、多くの分野の人との対等な立場での協力が必須となります。産業医が産業保健の実を挙げるには、予防医学的視点と方法論を持って、さらに対象事業所の業務内容を熟知する必要があります。 <br /><br />&nbsp; 産業医学では臨床と違って「これが正解」というものはない、と言われます。100%の正解がない代わりに、常に複数の「妥当解」が存在します。私達は常に１度出した解で満足せず、より妥当な「解」を求めていく必要があります。この辺りのことも臨床中心に産業医をしている先生方の理解を求めることも必要でしょう。</p>
<hr />
<p>&nbsp;</p>
<address style="text-align: right;"><span style="color: #0000ff;">産業医だより　２０１２年２月</span></address>]]>
        
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    <title>２３年　バックナンバー</title>
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    <published>2011-07-13T05:00:00Z</published>
    <updated>2011-11-21T04:21:38Z</updated>

    <summary><![CDATA[睡眠障害 基幹相談員　福迫　博 （担当分野:メンタルヘルス） &nbsp; 一昨...]]></summary>
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        <category term="鹿児島労基の記事" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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        <![CDATA[<h4 style="text-align: left;">睡眠障害</h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員　<strong>福迫　博</strong><br /> （担当分野:メンタルヘルス）</p>
<p>&nbsp; 一昨年の秋頃に、うつ病の啓発～自殺予防対策キャンペーンの一貫として、「お父さん眠れていますか」というテレビＣＭが放映されたのだそうだ。残念ながら、私は、テレビを観ることがほとんどないので、目にすることがなかった。不眠がある人とない人を前方視的に経過観察した研究によると、不眠がある群ではない群に比べて数年後に、うつ病に罹患する頻度が２～４倍になるとされており、不眠はうつ病発症の明らかな危険因子であると考えられている。私も当初は不眠だけであったが、１年後にうつ病に罹患し、慢性化し就労不能になった患者さんを経験した。うつ病者のほとんどが不眠を訴えることからも、上記テレビＣＭは正鵠をえており、職場の事業者検診で質問項目に睡眠に関する事項が明記されると聞いていたが、見送りになっている。 <br /><br />&nbsp; ヒトがなぜ睡眠をとるのかについては、明確なことはわかっていないが、心身の疲労を回復することと記憶の整理・固定をすることが主たる目的であると考えられている。睡眠が不足・障害されると、脳機能と身体機能の低下が引き起こされる。すなわち、記憶・学習機能の低下、集中力・注意力の低下による事故（交通事故:致命的衝突事故の半数が居眠りによる、産業事故:スリーマイル島、チェルノブイリ原発事故など、８倍に増加という報告あり）発生率の増加、意欲低下、感情制御機能の低下、免疫力の低下、生活習慣病の増加（グレリンが増加し、レプチンが低下し過食傾向になる;糖尿病患者では不眠になると、耐糖能が低下し、インスリン抵抗性が増大;高血圧症の発症頻度増大）などを引き起こす。  <br />&nbsp; このように睡眠を確保することは、非常に重要なことであるが、現代の日本では３人に一人が交代勤務に従事し、５０年前に比べると1時間程度睡眠時間が短縮しているというデータがあり、睡眠不足症候群に対して注意が必要である。また、自覚的には熟睡できていると述べるが、鼾がひどいことや無呼吸を家族や研修時に一緒に宿泊した同僚から指摘され、初めて睡眠時無呼吸があることに気づく人もいるので、睡眠薬を処方する際には注意している。<br /><br />&nbsp; 私の印象に残っている症例としてあげられるのが、入眠障害が自律訓練法で劇的に改善し、治療者として驚愕した。また、漢方薬で不安が解消され良眠できるようになった患者さんも多い。一方で、大量の睡眠薬などを服用後に夜間自動車を運転し、コンビニに食べ物を買いに行く人がいて、入院治療したが、睡眠薬が減ることなく退院し、その後も同様の現象が起こるので、自動車の運転はしないように注意されていたにも関わらず運転してしまい、２名を跳ねてしまった（懲戒解雇になった）。また、中途覚醒時に中間型の睡眠薬を服用するように指導され、通勤中に横転事故を２回起こした患者さんが来院され、睡眠薬の服用法が不適切であると説明せざるを得なかったこともある。医療従事者で、かなりの量の睡眠薬を常用し、転倒・骨折した人もいる。故マイケル・ジャクソンが麻酔薬のプロポフォール（電気痙攣療法施行時にかつて使用していたが、用量の調整が難しく、呼吸がストンと停止した記憶がある）を常用していたと報道された時は唖然とした。一流であり続けることは、凡人には想像を絶するストレスと引き換えなのか？最後に、昼間の眠気と集中困難を訴えて受診された患者さんで、検査の結果、閉塞型睡眠時無呼吸症候群と診断されたにも関わらず、ｎＣＰＡＰを拒否し、２回軽度の追突事故を起こした人がいた。現在は、ナルコレプシーだけに適応が限定されているモダフィニールが早く適応承認になり効果があることを期待している。 <br />＜平成２３年鹿児島県医師会報３月号から、大部分は転載した＞</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #993366;"><span style="color: #993366;">鹿児島</span>労基　平成２３年１１月号掲載</span></address>
<p style="text-align: left;">&nbsp;</p>
<h4 style="text-align: left;">酸欠災害を防ぐ</h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員　<strong>黒沢　郁夫</strong><br /> （担当分野:労働衛生工学）</p>
<p>&nbsp;  酸欠空気は目に見えなく、臭いもしない、人間の感覚では酸欠空気の存在を判断できません。酸欠空気を吸入した場合、酸素濃度によりますが、生命にかかわる重大災害に及びます。こうした酸欠災害を防止するための対策について、内容を吟味したいと思います。<br /><br />&nbsp; まず、講習会を受講した作業主任者の選任が必要で、これは法的に義務付けられています。ここで大切なことは、選任された作業主任者が、その職務を励行できるようにすることです。業務内容は①作業方法を決定し、指揮する。　②酸素濃度を測定する。　③器具・設備を点検する。　④保護具の使用状況を監視すること、となっています。<br />&nbsp; 特に、事業者は作業主任者が、これらの職務を果たす権限を与えることが必要です。又、権限を公司できる人選をする必要があります。仮に、身勝手な行動を取る先輩等に遠慮して、必要な指示が出来ず、災害に至ることがあってはなりません。<br /><br />&nbsp; 次に、酸欠災害防止は、一部の人が酸欠の知識があるだけでは、防ぐことができません。作業者全員が酸欠教育を受けて、理解していることが重要で、知らないで作業をしている人がいてはなりません。 自分の身は自分で守ることを前提に、酸欠の知識習得は必要不可欠です。そのためには、法的に定められていますが、特別教育として社内で教育するなり、講習会に参加するなりして、全ての酸欠作業従事者を対象に教育に取り組むべきです。<br />&nbsp; 酸欠の知識がないために災害に至る事例が多く、ましてや、二次災害に至る事例は、食い止めなければなりません。災害事例の中に、酸欠の知識がなく、体調不良と安易に捉え、作業を継続した結果、重大災害に至った例があります。それだけに、酸欠作業主任者以外にも作業者全員が酸欠の知識を給有することは、重要なことです。<br /><br />&nbsp; それから、作業開始前に酸素濃度測定を行い、良否を判断することになっています。この場合、作業場の形状に注意する必要があります。人が行動する範囲が対象で、換気しにくい場所等の見落としがないように特に注意すべきです。又換気についても、一定時間換気をした後、再度測定を確実に実施して、確認することが必要です。<br />&nbsp; 測定は資格のある作業主任者が行うことになっています。それは測定が重要なことであり、責任が重く期待されていることに他なりません。測定に際して、場所によりますが、自問自答し、測定箇所に漏れがないか、酸素濃度十八パーセント未満の場所が他に存在しないか、自分自身で納得し、自信を持つ慎重さが必要と痛感します。</p>
<p>&nbsp; 更に、配管取り換え工事の際に、誤操作で不活性ガス等が噴出し、瞬時に酸欠状態が形成されます。この場合、作業開始前に作業手順をミーティング等で再確認するなど、直前で危険意識を高めて作業に臨むことが、特に求められます。<br />&nbsp; 最後に酸欠災害防止の主な対策項目は次の通りです。①酸素濃度測定実施　②換気実施　③作業主任者の選任　④特別教育実施　⑤保護具着用　⑥作業手順確認です。<br /><br />&nbsp; これらの対策は過去に発生した災害が、再発しないための重要な対策です。決して形式的な取り組みであってはなりません。対策の内容を熟知して、実施すれば、災害を未然に防止できることを確信しています。</p>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #993366;"><span style="color: #993366;">鹿児島</span>労基　平成２３年9月号掲載</span></address>
<p style="text-align: left;">&nbsp;</p>
<h4 style="text-align: left;">災害と人間の絆<br /></h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員 <strong>久留　一郎</strong><br />(担当分野:カウンセリング)</p>
<p style="text-align: left;">&nbsp; 今回の東北関東大地震は、２万人を超える死者、行方不明者を出しており、阪神淡路大震災をはるかにしのぐ大災害になった。現在ライフラインの危機支援から徐々に心理支援のありかたに移行していくものと思われる。<br />&nbsp; 特に、原発周辺で活動する自衛隊や消防などの救援隊の心理支援は重要であり、支援者が被害者になる危険性も十分考えられる。 鹿児島県においては、多くの死者と大きな被害をもたらした１９９３年の８．６水害、１９９７年の震度６の北西部地震、同年２１名の死者を出した出水市土石流災害、昨年の奄美大島の水害、今年になって新燃岳爆発による被害など自然災害による被害が後を絶たない。</p>
<p style="text-align: left;">&nbsp; １９９３年の８．６水害においては、甲突川が氾濫し鹿児島市内の国道３号周辺１２００戸が浸水の被害を受けたことは記憶に新しい。また、竜ケ水周辺で国道１０号・日豊本線の寸断により、およそ２５００名の人々が取り残され、みんな海の方に逃げるしかなかったという。この時、どこからともなく、民間の漁船やフェリーが現れ、迫ってくる土石流から一刻を争って助けを求める人々を救いだした。<br />&nbsp; この話は後に感動的な出来事としてドキュメンタリー番組で放映された。誰からの命令でもなく一般市民の自発的助けあい、「災害が人の絆をつくる」といわれるように、人間の持っている生きる知恵として語り継がれている。<br />&nbsp; チリ地震の場合も閉じ込められた落盤事故の現場では、沈着冷静に的確な方法（智恵）で被災者は「人間の絆」を深め、３３人全員が救出されたことが思い出される。</p>
<p style="text-align: left;">&nbsp; 北西部地震では３月２６日と５月１３日に震度６の二度にわたる強震が襲った。長期間にわたる余震は人々の不安を募らせており、自宅にいるのが怖いという周辺の高齢者たちはイチゴ畑の「ビニールハウス」の中で「自分の不安感や恐怖感をお互いに表明」しながら心を落ち着かせていた。柱も壁も屋根もないこのビニールでできた「家」が最も安全で安心できる場所だと教えてくれた。<br />&nbsp; 高齢者の生きる知恵として自然発生的な「デブリーフィング（トラウマの予防的な方法）」を生みだしていた。</p>
<p style="text-align: left;">&nbsp; アウスヴィッツ捕虜収容所から生き延びた精神科医のフランクル先生は、悲惨な状況においても人間の「生きることへの意思と責任」が明確であれば、「生きる力」になるという。予測のつかない、危険な状況の中で働く支援者、救援隊のメンバーは、職業的ともいえる惨事ストレス（ＣＩＳ）を被りやすいという。<br />&nbsp; しかしながら、彼らの多くは惨事の状況に身を置きながら、自分の力でストレスやトラウマを回復させている。 <br />&nbsp; トラウマからの復帰、人間の持つ回復力という概念で、「レジリエンス」という考え方があり、これについては平成２１年１１月号で触れた。さらに、「ＰＴ‐Ｇ（Post Trauma Growth）」という概念が明らかになってきた。災害を体験した人間がやがて心理的に成長し、精神的にたくましくなるという臨床的事実があることを知っていただきたい。<br />&nbsp; すなわち、人間が自然に備えている自己治療的能力（メンタルヘルス能力）ともいえる。</p>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #993366;"><span style="color: #993366;">鹿児島</span>労基　平成２３年７月号掲載</span></address>
<p style="text-align: left;">&nbsp;</p>
<h4 style="text-align: left;">特定健診・特定保健指導の現状と問題点<br /></h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員 <strong>瀬戸山　史郎</strong><br />(担当分野:産業医学)</p>
<p style="text-align: left;">&nbsp; 平成２０年度よりスタートし、本年で４年目を迎える特定健診・特定保健指導の現状、さらにこれまでに浮かびあがった問題点について 述べてみたい。<br />&nbsp; 中小・零細企業の加入する協会けんぽや市町村国保では目標に遠く届かないメタボ健診の受診率に悩んでいる。<br />&nbsp; 企業は従業員に定期健康診断を受けさせることが法律で義務づけられているので定期健康診断に併せてメタボ健診を実施するケースが多く、大企業等の加入する健保連では受診率は高いが、家族や定年退職したＯＢの受診率の低水準に悩んでいる。</p>
<p style="text-align: left;">&nbsp; 本県の平成２０年度の各医療保険者別の特定健診受診率は健保連・共済等では４９．５％と高率であるが、協会けんぽでは対象者２１９、１６４人中、特定健康診査受診者５５、４５６人で２５．３％と２７．９％の市町村国保同様に低率にあえいでいる。<br />&nbsp; 本県では事業場数は約８万２千あり、約６４万２千人の従業員がいるが、従業員５人未満規模の事業場は６４％、１０人未満まで入れると実に７２．３％（従業員比率３２．１％）と零細企業が多いことから、協会けんぽの受診率が伸びない原因として、日常の仕事に追われ、とても健診を受けるどころではないという実情とこれに追い打ちをかける不況の影響も考えられるので、実施率向上のために事業主の理解が必要であり、さらに被扶養者の実施率を上げる必要がある。</p>
<p style="text-align: left;">&nbsp; 協会けんぽの内臓脂肪症候群該当者数は２１９、１６４人中８、４８９人の１５．３％で、県総計平均１４．７％、市町村国保１５．０％、健保組合・共済１３．９％に比して高かったが、内臓脂肪症候群予備軍者数は２１、９６４人中７、０８８人、１２．８％と市町村国保１４．３％、県総計１３．６％、健保組合・共済１３．２％より低かった。<br />&nbsp; 特定保健指導の積極的支援対象者は１６．６％と市町村国保の４．３％に比べて明らかに高く、県総計の１０．９％、健保組合・共済１４．９％より高かった。協会けんぽの積極的支援は中断者が多く継続するための対策が必要である。<br />&nbsp; 因みに協会けんぽの積極的支援終了率は市町村国保１０．８％、健保組合・共済１０．０％、県総計７．３％よりはるかに低く２．７％にとどまっている一方、動機付け支援終了率は１２．３％と、健保組合・共済の９．０％より高かった。<br />&nbsp; 積極的支援＋動機付け支援実施率は僅か５．４％と、健保組合・共済の９．６％、市町村国保の２１．２％に比べて低かった。</p>
<p style="text-align: left;">&nbsp; 特定保健指導の問題点として、協会けんぽでは企業訪問で保健指導をおこなっているが、個人情報保護法により階層化した対象者を事業主に告知できないため特定保健指導につながらない事や健診から指導まで時間がかかり、タイムリーな指導にならない事があげられる。</p>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #993366;"><span style="color: #993366;">鹿児島</span>労基　平成２３年５月号掲載</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<h4 style="text-align: left;">健康診断は事後措置が大切<br /></h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員 <strong>小田原　努</strong><br />(担当分野:産業医学)</p>
<p>&nbsp; 先日ある会社の社長と話す機会がありました。片腕として、たよっていた５０歳前の部下が大腸がんで長期入院され困っているとのことです。詳しく聞きますと、健康診断で便潜血陽性を指摘され要受診となっていたのに、忙しさを理由に放置していたら、最近職場で急に腹痛を起こしてうずくまってしまい、あわてて病院に運んだところ大腸がんにより大腸に穴が開いてしまっていたとのことです。<br />&nbsp; このように健康診断で再検査や病院受診を勧められながら受診せず手遅れになってしまったケースがよくあります。</p>
<p>&nbsp; 鹿児島労基を購読されている事業所では、必ず定期健康診断が行われていると思いますが、健診を行ってその結果を労働基準監督署に報告してそれで終わりにしてはいませんか。大切な事は、健康診断によって労働者の健康状態を把握し、仕事によって健康状態を悪くしないように業務を調整したり、労働者の健康改善を指導したりすることです。<br />&nbsp; ある大企業ですが、協会けんぽの行っている生活習慣病健診の内容と同じくらいの検査項目の人間ドックを毎年行い、その後に保健師による保健指導することを着実におこなったところ、癌や脳血管疾患、心疾患で死亡する人数が全国レベルの４割まで減ったという報告がありました。新たに見つかる癌も早期癌が多く、従業員が病気で休む期間も激減したとのことです。</p>
<p>&nbsp; 最近は過労死の労災認定件数も年間４００件近くで高止まりしており、行政としても過労死をなくすために事業者に長時間労働を減らすことに加えて、労働者の健康管理、特に健康診断受診後の保健指導の徹底を呼びかけるような通達も出されています。<br />&nbsp; ぜひ事業者の方は、家族から預かっている大切な従業員の方の健康を守るためにも、健康診断が終わったら、皆の健康診断結果に目を通し、再検査や要受診となっている方には、病院を受診したかどうかを確認してください。そして病院での検査結果や「通常勤務可」あるいは「業務制限」などの医師の意見が記載された返事をもらってくるように御指導お願いします。<br />&nbsp; 医師の意見に基づいた対応に迷う場合は、契約されている産業医の方や産業医のいない事業所では地域産業保健センターや産業保健推進センター等にお問い合わせください。また個人のプライバシーの観点から健診結果に基づく対応が行いにくい場合は、有所見の方だけでも産業医に面接してもらったり、健診機関から保健師を派遣してもらい保健指導を受けさせたりすることも有効だと思います。</p>
<p>&nbsp; 単に法律を守るといった考えだけではなく、共に働く仲間と元気に過ごしたいという思いで健康診断結果に目を通していただき、その後の対応をお願いしたいと思います。</p>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #993366;"><span style="color: #993366;">鹿児島</span>労基　平成２３年３月号掲載</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<h4 style="text-align: left;">40歳未満の従業者の健康管理をどうするか？<br /></h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員 <strong>大野　佳子</strong><br />(担当分野:保健指導)</p>
<p>&nbsp; 鹿児島県の従業者数は79万人である（総務省統計局「労働力調査」モデル推計値，平成21年）。これを年齢階級別雇用者数でみると、15歳から39歳までの割合は41％であり、40歳未満の労働者はおよそ32万人と推計される。この次世代を担う若い従業者の健康管理の実態は、どのような状況であろうか。彼らはまだ体力があり、多少の無理は利くかもしれない。<br />&nbsp; 労働安全衛生法により、40歳未満は35歳を除き多くの定期健康診断項目を省略できる。何より特定健診・特定保健指導の導入に伴い、事業主は40歳以上の健康管理で手一杯であろう。<br />&nbsp; そもそも県内の9割以上の事業所が50人未満の規模であり、衛生管理者は義務付けられない。加えて県内の産業保健師（事業所勤務の看護職）は、なんと僅か25人である（鹿児島県業務従事者届出統計，平成20年12月31日）。健康管理の担い手が絶対的に不足しているなかで、事業主の（特に真面目な）方は若手の健康管理に手が付けられず、罪悪感すら持ってしまうのではなかろうか。</p>
<p>&nbsp; このような状況で「何を理想的なことを言って」とお叱りを受けることを百も承知で、40歳未満の健康管理について考えたい。この時期は健診より、むしろ健康意識の改善や望ましい保健行動への変容を目指す『費用のかからない健康教育・相互学習』が重要で有効と考える。40歳未満を対象に血液検査項目等を追加しても、若い時期は異常値として現れにくい&ldquo;未病&rdquo;の段階である。血液検査に異常値が出る頃に慌てて行動を改めたとしても、元に戻ることは難しく、遅すぎる。血液検査を追加して1人につき数千円も追加負担するくらいなら、従業員全員への健康教育の場の提供や社員同士で健康学習会を開催した方がよほど費用対効果は高い。<br />&nbsp; 「へえ、階段を使うようになったんだ。あんたは偉い！」とか「間食しなくなったね。脂肪の多い食べ物は動脈硬化を進ませるだけでなく、免疫力も落として感染症にかかりやすくなるからね。よく頑張っているね。」とか「あまり1人で抱え込まないでね。今、具体的に何が困っているの？私に教えて。」など、健康づくりを社内風土に加味してはどうだろうか。<br />&nbsp; これらのコミュニケーションと関係性こそが、金をかけずとも効果的に健康を獲得する近道であり、職場の生産性向上の源になると考える。</p>
<p>&nbsp; 職場で健康学習会を進めるにあたり、やはり保健医療専門職のサポートは必要であろう。なぜなら健康情報は溢れており何を信じてよいのか分からないことは多く、最適な健康情報や保健行動を選ぶ際に迷うことは大いにあり得るからだ。<br />&nbsp; 背中を押したり助言をしたりしてくれるサポーター、信頼できる保健医療専門職の存在が必要な時はある。すなわち必要な時はいつでも相談できる連絡先一覧があればよい。<br />&nbsp; 県内で利用できる機関や専門職はどこにあるのか。鹿児島産業保健推進センターだけでなく、本県では平成18年度より健康増進計画である「健康かごしま２１」に基づき、地域保健，職域保健及び学域保健の連携による「地域・職域・学域連携推進委員会」を設置し、県内全域の健康づくりをめざして20余りの関連機関と多くの専門職種が参加している (<a href="http://www.pref.kagoshima.jp/kenko-fukushi/kenko-iryo/kenko/kagoshima21/gaiyou/tiikisyokuikigakuikiiinkai.html">http://www.pref.kagoshima.jp/kenko-fukushi/kenko-iryo/kenko/kagoshima21/gaiyou/tiikisyokuikigakuikiiinkai.html</a>を参照のこと)。</p>
<p>&nbsp; このような公的機関の他に、開業保健師や「健康の増進」を設立目的とするNPO法人が、健康づくり支援に有効と思われる(<a href="http://www.pref.kagoshima.jp/kurashi-kankyo/kyodo/index.html">http://www.pref.kagoshima.jp/kurashi-kankyo/kyodo/index.html</a>を参照のこと)。<br />&nbsp; まずはインターネット検索してメールまたは電話で職場の健康づくり対策について相談してみてはどうだろうか。きっと職場の生産性が一歩前へ進むに違いない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #993366;"><span style="color: #993366;">鹿児島</span>労基　平成２３年１月号掲載</span></address>
<p style="text-align: right;">&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>]]>
        
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    <title>バックナンバー</title>
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    <published>2011-06-14T07:00:00Z</published>
    <updated>2011-12-22T01:43:19Z</updated>

    <summary><![CDATA[ＪＸ日鉱日石石油基地株式会社 衛生管理者 松久保 悟 1.会社概要 &nbsp;...]]></summary>
    <author>
        <name>sanpo-kagoshima</name>
        
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/">
        <![CDATA[<h4 style="text-align: left;">ＪＸ日鉱日石石油基地株式会社<br /></h4>
<p style="text-align: right;">衛生管理者 <strong>松久保 悟<br /></strong></p>
<h5>1.会社概要</h5>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img style="float: right;" src="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/JX%E6%97%A5%E9%89%B1%E6%97%A5%E7%9F%B3%E7%9F%B3%E6%B2%B9%E5%9F%BA%E5%9C%B0%E3%88%B1%E5%86%99%E7%9C%9F.JPG" alt="JX日鉱日石石油基地㈱写真.JPG" width="200" height="169" /></span>
<p>&nbsp; 当社は、鹿児島市の喜入中名町にあります。１９６７年に設立され、以来ＪＸ（旧日本石油）グループの原油の中継・備蓄部門を担っています。<br />&nbsp; また、政府による原油の国家備蓄政策の推進に伴って、１９８２年以降は、国家備蓄原油も貯蔵しております。<br />&nbsp; 約５８万坪の敷地に原油タンク５７基を有し、７３５万キロリットル（日本の石油消費の約２週間分）の貯油能力があります。<br />&nbsp; 現在でも中東産油国の周辺では時折政情不安などもあり、また、国内でも気象条件のほか、経済・社会の構造変化に伴い、石油製品の需要は各年で大きく増減することもありますが、このような世界・国内情勢の中にあって、当社は原油貯油能力７３５万キロリットルをフルに活用し、日本国内の石油の安定供給および需給最適化に努めています。</p>
<h5>２．環境・安全・衛生への取り組み</h5>
<h6>（１）環境への取り組み</h6>
<p>&nbsp; 原油の受払いおよび保管作業を安全に行うとともに環境の保全に努めるために、環境方針を策定するとともに、国際的な環境マネジメントシステムである「ＩＳＯ　１４００１」の認証を取得することで、継続的な改善および汚染の予防を推進するとともに、地域社会との共生も図っています。</p>
<h6>（２）安全への取り組み</h6>
<p>&nbsp; 入出港する船舶の安全運航を確保し、原油の受払いおよび保管作業を安全に行うにあたり、保安方針を定め、安全活動を推進しています。<br />&nbsp; 当社では、官民一体の大規模な総合防災訓練をはじめ、年間およそ４００回の消防訓練を行なっており、設備も体制も常に万全を期しています。２４時間体制で即応できる専任消防隊員、その他全従業員による自衛消防組織も編成され、巨大タンク群を災害から守っています。</p>
<h6>（３）衛生への取り組み</h6>
<p>&nbsp; 定期健康診断および特定健康診断をそれぞれ年２回実施するとともに、健康保険組合の策定する年度ごとの「保険事業実施要領」に基づく各種検診等を実施しています。主な項目としては、消化器検診、人間ドック、大腸がん検診、インフルエンザ予防接種、家族健康診断等があります。また、健保組合専用のフリーダイヤルによる、医療、健康、メンタルヘルスなどに関する「こころとからだの相談窓口」も設置されており、社員と家族の心と体の健康づくりに努めています。<br />&nbsp; また、全国労働衛生週間行事の一環として毎年行なわれる衛生講話や救急法指導講習会等の実施により、社員の衛生意識を醸成しています。</p>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"></span>
<h5>３．見学のご案内</h5>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img style="float: right;" src="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/JX%E6%97%A5%E9%89%B1%E6%97%A5%E7%9F%B3%E7%9F%B3%E6%B2%B9%E5%9F%BA%E5%9C%B0%E3%88%B1%E5%9C%B0%E5%9B%B3.JPG" alt="JX日鉱日石石油基地㈱地図.JPG" width="250" height="175" /></span>
<p>&nbsp; 当社は、事前にお申し込みいただくことにより、団体、個人 を問わず構内を見学することができます。</p>
<ul>
<li>見学受付時間：祝祭日を除く月曜日から金曜日 9:00～16:30</li>
<li>申し込み先：ＪＸ日鉱日石石油基地㈱総務部総務グループ<br />TEL　０９９－３４５－１１３１</li>
</ul>
<p><strong><span style="color: #ff0000;">ぜひ　来やったもんせ　まっちょいもんで</span></strong><br />（ぜひおいでください。お待ちしています。）</p>
<hr />
<p>&nbsp;</p>
<address style="text-align: right;"><span style="color: #99cc00;">事業場紹介&nbsp; ２０１１年６月</span></address>
<h4 style="text-align: left;">パナソニック セミコンダクターオプトデバイス株式会社<br /></h4>
<p style="text-align: right;">衛生管理者 <strong>有村 和樹<br /></strong></p>
<h5>1.会社概況</h5>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img style="float: right;" src="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/%E6%96%B0%E8%A6%8F%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%97%20%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8.JPG" alt="パナソニックセミコンダクターオプトデバイス㈱.JPG" width="200" height="136" /></span>
<p>&nbsp; 弊社は、1969年3月に鹿児島県の企業誘致第一号として伊集院の地にゲルマニウムトランジスタの製造事業場として創業を開始しました。現在は、オプトデバイス（LED、LEDユニット商品、赤外受光素子）の開発・製造・販売を手がけています。</p>
<p>&nbsp; 皆様の生活に欠かせない電子商品群。普段はあまり意識することは少ないかも知れませんが、その多くに弊社の製品が搭載されています。また、環境に配慮した製品づくりや環境に有害な化学物質や産業廃棄物の削減、省エネ活動を推進。1999年からは産業廃棄物は全てリサイクル化により、ゼロミッションを達成しています。</p>
<h5>２．安全衛生活動では！</h5>
<p>&nbsp; 弊社の労働安全衛生方針では、「心身共に健康で安全に働ける快適な職場の実現に向けて万全の配慮と不断の努力を行う」を基本理念として掲げて、安全衛生管理を的確、効果的に推進するため2003年3月に労働安全衛生マネジメントシステム（OHSAS18001：2007）を取得し活動を邁進させています。<br />&nbsp; 現在では通算2,400日（2011年4月）の無災害記録を達成、大きな成果を出しています。</p>
<h6>（１）安全衛生教育</h6>
<p>&nbsp; 弊社では、労働安全衛生教育基準で定める「教育・啓発体系表」にて一般教育、能力向上教育、特別教育、危険有害業務従事者教育 等を推進しています。特に有機溶剤従事者教育インストラクターや産業用ロボット特別教育インストラクターを取得し、多くの社内講師による安全衛生教育の充実を図っています。社内講師の充実で各種教育内容の深堀と現場に即した詳細な説明が実現できました。</p>
<h6>（２）健康増進活動</h6>
<p>&nbsp; 弊社では、パナソニックＧの「健康パナソニック2018」の推進による従業員の健康増進活動を行なっています。特に健康教育の実施及び適切な生活習慣の指導並びに体制の整備により、疾病の予防・健康状態の改善・増進を図り、職場の活性化に努めています。<br />&nbsp; 10月の衛生週間では個人が実践する「健康と生活習慣について考える日」としてヘルスアップデーを開催し、多くの方にヘルスチェックで個々の状態を確認して頂きました。</p>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"> 
<hr />
<br /></span> <span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img src="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/%E6%B8%AC%E5%AE%9A%E9%A2%A8%E6%99%AF.JPG" alt="測定風景.JPG" width="459" height="143" /><img src="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/%E6%A0%84%E9%A4%8A%E7%9B%B8%E8%AB%87.JPG" alt="栄養相談.JPG" width="121" height="127" /> 
<hr />
</span>
<p>&nbsp;</p>
<h5>３．最後に</h5>
<p>&nbsp; 健康で安全に働ける快適な職場の実現に向けて、労働安全衛生マネジメントシステムを基軸とした愚直な労働安全衛生活動を推進し、更なる安全文化の醸成を図りたいと考えています。</p>
<hr />
<p>&nbsp;</p>
<address style="text-align: right;"><span style="color: #99cc00;">事業場紹介&nbsp; ２０１１年５月</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>さんぽ鹿児島掲載分</h3>
<h4>アルバック九州株式会社 鹿児島事業所</h4>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;">&nbsp;&nbsp; <br /></span> 
<hr />
<p style="text-align: right;">設備安全部 安全課長 <strong>山本 裕明</strong></p>
<h5>1.会社概要</h5>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img class="thumbs_right" src="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/ulvac-kyushu.gif" alt="アルバック九州株式会社　鹿児島事業所" width="250" height="146" /></span>
<p>&nbsp; 当社は神奈川県に本社をおく株式会社アルバックのグループ会社として現在、九州に8拠点あり、今回は鹿児島事業所を紹介させていただきます。</p>
<p>&nbsp; 鹿児島事業所は、社員数約360名で1982年3月に開設したアルバック工業団地(霧島市横川町)の一画に半導体、液晶パネル製造装置等の真空装置の製造、装置・コンポーネントのサービス・販売及び、真空装置に組み込まれる部品の表面処理、洗浄の業務を行なっています。</p>
<hr />
<h5>2.安全衛生活動</h5>
<p>&nbsp; 当事業所では労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)構築に現在、取り組んでいます。<br />&nbsp; リスクアセスメントでは、1,095件の危険作業を抽出し、リスク低減に向けた対策の立案・実行を行っているところです。</p>
<p>&nbsp; この活動により安全・衛生に関わる危険ゼロを実現し、災害事故の撲滅に繋げて行きたいと思います。<br />&nbsp; また、安全衛生委員会の諮問機関として安全パトロール分科会、交通安全分科会を設置し活発な推進を実施しています。</p>
<h6>(1)安全衛生教育</h6>
<p>&nbsp; 当事業所では毎年、安全衛生基本教育の実施を展開しています。<br />&nbsp; この教育は経営トップをはじめ、事業所内で働く者を対象とした必須教育と位置づけて、安全衛生に関わる遵法、緊急時の対応、保護具の適正、危険予知の着眼点、また化学物質等を取扱う部署では、追加特別教育として衛生面を盛り込んだ教育内容として実施しています。</p>
<h6>(2)VDT(Visual Display Terminal)作業従事者教育</h6>
<p>&nbsp; 近年ではパーソナルコンピュータ(以下、PC)等の普及により、当社でもPCを社員の多くが業務で使用している状況です。装置設計では、コンピュータ支援設計(CAD:Computer                   Aided Design)、部品調達では注文書発行等、Displayがなくてはならないものとなっています。<br />&nbsp; 「VDT作業労働衛生教育インストラクター」教育に社員を派遣し、2008年度よりVDT作業従事者教育のトレーナーを育成し教育を開始しております。<br />&nbsp; 第1回目となった今年の教育では受講者から多くの関心の声があり、本教育の重要性を強く感じたところです。</p>
<h6>(3)自動体外式助細動器 AED(Automated External Defibrillator)訓練</h6>
<p>&nbsp; 当社では、AEDを設置しており、訓練として自衛消防隊の救護・搬出班に実施しております。</p>
<h6>(4)空気呼吸器装着の訓練</h6>
<p>&nbsp; 空気呼吸器装着の訓練を自衛消防隊の消火・救護班に定期的に実施しております。</p>
<h6>(5)衛生講話</h6>
<p>&nbsp; 衛生週間に社員の健康管理の一環として、毎年産業医による衛生講話を実施しています。<br />&nbsp; 2008年度は「タバコの害について」1時間の衛生講話をしていただき、喫煙者及び非喫煙者に対する影響を認識し、今後、禁煙推進に繋げて行きたいと思います。</p>
<h6>(6)メンタルヘルス</h6>
<p>&nbsp; 心の健康づくりの一環として、メンタルヘルス研修を管理職向けに実施し、早期発見と適切な対処に重点を置き、定期的に研修を実施しております。</p>
<h5>3.終わりに</h5>
<p>&nbsp; 社員の健康管理に注力し、一人一人が安全で健康でまた、安心して楽しく働ける快適職場を目指して衛生活動を展開して行きます。</p>
<hr />
<p>&nbsp;</p>
<address style="text-align: right;"><span style="color: #99cc00;">さんぽ鹿児島　第４９号(２００９年１月)掲載</span></address>
<p style="text-align: left;">&nbsp;</p>
<h4 style="text-align: left;">富士通インテグレーテッドマイクロテクノロジ株式会社　九州工場<br /></h4>
<p style="text-align: right;">衛生管理者 <strong>山下　健一</strong></p>
<h5>1.会社概要</h5>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img class="thumbs_right" src="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E9%A2%A8%E6%99%AF3.JPG" alt="会社風景3.JPG" width="250" height="188" /><br /></span>
<p>&nbsp; 「富士通ｲﾝﾃｸﾞﾚｰﾃｯﾄﾞﾏｲｸﾛﾃｸﾉﾛｼﾞ㈱九州工場」は， 薩摩川内市入来町にあります。以前の社名は「九州富士通エレクトロニクス」でしたが，2003年10月 富士通グループ半導体組立会社4社を統合し、現在の社名となりました。<br />&nbsp; また、みなさまのお陰により 九州工場は今年10月に創立30周年を迎えることができました。敷地は約11万平方メートル、従業員約760名で、主に携帯電話、デジタル家電、車載用の半導体を製造しています。</p>
<hr />
<p>&nbsp;</p>
<h5>２．安全衛生活動</h5>
<p>&nbsp; 当工場では、「明るく、楽しく、元気良く」をスローガンとして年初に業務上災害ゼロ、交通災害ゼロ、心身の健康管理、快適職場の充実を目標にした「安全衛生活動年間計画」を策定し従業員、構内協力業者を含めて安全衛生活動に取り組んでいます。<br />&nbsp; 毎月安全衛生防災委員会を開催し、業務上災害事例、交通災害事例、ヒヤリハット、健康管理の状況等の報告、職場パトロールを実施し、安全で働き易い職場作りに努めています。</p>
<h5>３．健康診断の実施フォロー</h5>
<p>&nbsp; 当工場では定期健康診断を年１回、特殊健康診断を年２回実施しています。 最近では従業員の平均年齢が上昇し再検査者、有所見者が増加傾向にあります。対象者にはきめ細かなフォローを行い、疾病の早期発見、早期治療に努めています。<br />&nbsp; また、限られた人数ではありますが、年１回健保組合と協力してヘルスアップサポートセミナーを開催しています。このセミナーでは有酸素運動のストレッチ運動を行ったり、心筋梗塞や高血圧を引き起こす要因のドロドロ血液の測定を行って、高脂質の取り過ぎ予防の啓発を行っています。受講者の中にはテレビで見るようなドロドロ血液状態にびっくり、がっかりする人もおり、このセミナーが日常生活の見直しの機会になればと思っています。</p>
<h5>４．メンタルヘルスケアー等各種研修会について</h5>
<p>&nbsp; 従業員の心の健康の保持増進のため、年数回外部の専門医を招いて管理監督者コース、職長コース、一般社員コースに分けてメンタルヘルに関する知識向上セミナーを実施しています。このセミナーは、心の健康管理には効果的な研修です。<br />&nbsp; このほかにもコーチング、女性を対象にした健康セ ミナー等も実施しています。<br />&nbsp; また、薩摩川内市消防局様の協力を頂いて毎年ＡＥＤを使った普通救命講習を開催し、既に１００名余り の社員が受講しています。</p>
<h5>終わりに</h5>
<p>&nbsp; 今後も産業医、健康管理室、各職場の管理者、安全衛生委員と積極的にコミュニケーションを図り、「体も心も健康で災害ゼロ」達成に向けて努力していきたいと考えています。</p>
<hr />
<p>&nbsp;</p>
<address style="text-align: right;"><span style="color: #99cc00;">さんぽ鹿児島　第４８号(２００８年１０月)掲載</span></address>
<p style="text-align: left;">&nbsp;</p>
<h4 style="text-align: left;">九州電力株式会車川内原子力発電所<br /></h4>
<p style="text-align: right;">衛生管理者 <strong>園田　昌代</strong></p>
<ul>
<li><span style="background-color: #99cc00;"><strong> <span style="background-color: #ffffff;">『自主健康管理の推進』に向けた取り組みについて</span></strong></span></li>
</ul>
<h5>事業所概要<br /></h5>
<p>&nbsp; 九州電力㈱川内原子力発電所では、約145万㎡の広大な土地に、電気出力89万キロワットの原子力発電設備２基を設置し、「厳重な品質管理と入念な点検・検査」、「運転・保修員の資質向上」、さらに協力会社を含めた事業所全体が安全問題を最優先事項として取り扱う「安全文化醸成」への取り組みを推進するなど、常に安全を最優先として、発電所の「安全・安定・安心運転の継続」に向けて努力しています。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h5>安全衛生活動</h5>
<p>&nbsp; 当発電所では、変化する社会情勢や職場環境を踏まえながら、毎年「職場安全衛生活動方針」を策定し、当社従業員はもとより構内協力会社を含め、発電所一丸となって安全衛生諸活動に取り組んでいます。<br />&nbsp; また、職場安全衛生管理方針では、「災害ゼロ達成と心身の健康確保及び快適職場の確立」を基本理念として掲げ活動しています。<br />&nbsp; 今回は、この中の重点項目のひとつである「心身両面での自主健康管理意識の向上」を切り口として、３つの取り組みについてご紹介させていただきます。</p>
<h6>１．疾病予防に向けた生活改善支援の推進（健康診断の実施及びフォロー）</h6>
<p>&nbsp; 定期健康診断を年に１回、特殊健康診断を年に２回実施しています。再検査対象者には受診勧奨を行い、必要に応じて対象者の上長へ業務配慮等の依頼も行なっており、疾病の早期発見・早期治療に努めています。<br />&nbsp; また、当発電所では、健康診断実施後の検査結果通知に合わせて、有所見者に限定せず、従業員全員に保健師との個人面談を実施しています。１人につき５分から10分程度の短時間であるものの、健康面・メンタル面の把握や健康相談へのきっかけ作 りとなるよう支援体制の充実に努めています。<br />&nbsp; 保健師が従業員全員と面談することで、生活習慣の違うそれぞれの従業員に対し、個々に合ったアドバイスや支援が可能になり、さらにはメンタルヘルスの向上や気軽に相談できる環境を構築しています。<br />&nbsp; 当発電所では、保健師は従業員一人ひとりを心身両面から細かく把握できる存在であり、企業の健康管理を推進する上で重要な役割を担っていると考え活動しています。</p>
<h6>２．メンタルヘルス対策（各種研修会の開催）</h6>
<p>&nbsp; より良いコミュニケーション方法を学ぶことで、個々のメンタルヘルス、ひいては職場全体のメンタルヘルスの向上を図ることを目的として、専門の社外講師による「ＤｉＳＣ理論」を活用した研修を毎年開催しています。<br />&nbsp; 研修受講者から「自分の行動傾向が分かり、今後の人との接し方に役立つ有意義な研修であった」などの感想があり、心の健康維持や快適な職場作りに効果的な研修となっています。</p>
<p>&nbsp; <img style="border: 0pt none; vertical-align: middle;" title="memo" src="http://public.selesite.com/cms/mt-static/plugins/TinyMCE/lib/jscripts/tiny_mce/plugins/emotions/img/memo.gif" alt="memo" /> 「ＤｉＳＣ理論」&hellip;自分の行動傾向を知り、他人の行動傾向を理解することで他人との違いが理解でき、スムーズなコミュニケーションづくり、より良い人間関係を築くことに役立つ理論。</p>
<h6>３．疾病予防に向けた生活改善指導等の推進（各種健康教室の開催）</h6>
<p>&nbsp; 生活習慣改善を目的とした健康診断有所見者を対象とする「いきいき健康教室」を開催するとともに、自主健康づくりの意識高揚を目的として、年度年齢２５歳、３０歳、３５歳を対象とする「のびのび健康教室」を毎年継続して開催しています。<br />&nbsp; 全員一律に行うのではなく、同じような状況（年齢・健康状態）にある従業員を集め、適切なタイミングで実施することで、より効果的な健康教育を実施するよう心がけています。</p>
<h5>終わりに</h5>
<p>&nbsp; 今後も産業医の指導の下、各職場の管理者と安全衛生スタッフや保健師などが密接な連携を図りながら、従業員の自主健康管理意識を向上させることで、「災害ゼロ達成と心身の健康確保及び快適職場の確立」の実現に努めていきたいと考えています。</p>
<hr />
<p>&nbsp;</p>
<address style="text-align: right;"><span style="color: #99cc00;">さんぽ鹿児島　第４７号(２００８年７月)掲載</span></address>
<p style="text-align: left;">&nbsp;</p>
<h4 style="text-align: left;">株式会社　新日本科学<br /></h4>
<p style="text-align: right;">衛生管理者 <strong>小川　哲志</strong></p>
<ul>
<li><span style="background-color: #99cc00;"><strong> <span style="background-color: #ffffff;">『健康づくり』に向けた取り組み</span></strong></span></li>
</ul>
<p>&nbsp; 株式会社新日本科学は、本年3月11日に東京証券取引所　市場第一部に上場いたしました。</p>
<h5>会社概要</h5>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img class="thumbs_right" style="vertical-align: middle;" src="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/%E5%AE%89%E5%85%A8%E6%80%A7%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80.jpg" alt="安全性研究所.jpg" width="150" height="108" /></span> <span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img class="thumbs_right" src="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/WorldMapJ.jpg" alt="WorldMapJ.jpg" width="200" height="102" />
<p>&nbsp; 当社は1957年の創業以来50年余り、「環境」「生命」「人材」を大切にする企業理念をもとに、&ldquo;創薬と医療技術の向上を支援し、人類を苦痛から解放する&rdquo;という企業使命の実現に真摯に取り組み、医薬品開発支援業界において、新薬開発のプロセスを網羅的かつグローバルに受託できるオンリーワンカンパニーとして、確固たる地位を築いてまいりました。</p>
<hr />
<br /></span> <span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"></span>
<h5>安全衛生活動</h5>
<p>&nbsp; 当社では、毎月開催される安全衛生委員会を始めとして、各種安全衛生活動を行っておりますが、そのうち、『健康づくり』を切り口として、2つの事例をご紹介いたします。</p>
<h6>１、	体の健康づくり～健診フォロー体制の充実</h6>
<p>&nbsp; 今年4月から、特定健診と特定保健指導が法制化されますが、当社では、昨年から財団法人メディポリス医学研究財団とタイアップして、保健師、管理栄養士、健康運動指導士による『特定保健指導』を実施しています。若手社員が多いため、法的な意味での特定保健指導の該当者は少ないのですが、予防医学の観点からいち早く導入しました。以下、集団指導の代表的なものを2例ご紹介いたします。</p>
<ul>
<li><strong><span style="background-color: #ffffff;">「メタボリックシンドロームと健康」</span></strong></li>
</ul>
<p>&nbsp; 男性用（85cmに印）・女性用（90cm.に印）の腹囲測定の紐を媒体として使用し、互いにチェックし合いました。実際自分の腹囲を測定することで、メタボと健康ということを真剣に考える機会になったようです。合わせて、テクノストレス予防を考慮し、職場で手軽に行える首・肩・腕のストレッチ体操も実施しました。ちょっとした工夫で効果的に疲労回復ができると評判でした。</p>
<ul>
<li><strong><span style="background-color: #ffffff;">「乳がんの自己検診法と定期健診」</span></strong></li>
</ul>
<p>&nbsp; 乳がんモデルを使ってしこりを実際に触診してもらいました。乳がんを身近に感じ、定期健診はもちろん、毎月の自己検診の重要性を学ぶよい機会になったと思います。集団指導後の質問も多く、事後フォローとして個別に相談を受けた事例もありました。より専門的な質問は専門医からご意見・ご回答を頂戴し、知識を深めることができました。</p>
<h6>２、	心の健康づくり～メンタルヘルスケア体制の整備</h6>
<p>&nbsp; 体の健康づくりだけでなく、心の健康づくりにも、積極的に取り組んでおり、昨年1月よりEAP（従業員支援プログラム）機関と提携、Web上に『心の健康診断ROOM』を開設いたしました。職場のメンタルヘルスのためには、早期発見と適切な対処が重要なポイントになります。こうした取り組みを通じて精神疾患の未然防止につなげたいと考えております。</p>
<address><strong>測る</strong><br /> －ストレス診断（1回／月）Web上で実施<br /><strong>相談する</strong>（いずれも無料、社員と家族が対象）<br />－電話相談（平日9時～21時、土曜10時～18時、匿名可） －メール相談（24時間365日、2営業日内に回答、匿名可） －カウンセリング（全国約150箇所の提携機関で利用可）<br /><strong>理解する</strong><br />－ストレスに関する知識を深める（セルフケア、ラインケア、ストレスと病気の関係など） </address>
<h5>終わりに</h5>
<p>&nbsp; 人々の健康に寄与する会社で働く社員が不健康では、『医者の不養生』と言われても仕方ありません。当社では、社員の健康管理に注力し、1人1人が健康で楽しく仕事が出来る環境作りを目指して、これからも安全衛生活動を推進してまいります。</p>
<h6>～メディポリス指宿構想のご紹介～</h6>
<p style="text-align: right;"><span style="color: #99cc00;"> 宿泊施設『天珠の館』（メディポリス指宿内）</span></p>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img class="thumbs_right" src="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%82%B9.jpg" alt="メディポリス.jpg" width="200" height="122" />
<p>&nbsp;&nbsp; メディポリス指宿構想とは、鹿児島県、鹿児島県医師会、指宿市、指宿医師会、地元の民間企業等に加えて、鹿児島大学との協働を視野に入れた、産・官・学の協力体制で取り組んでいるプロジェクトです。<br />&nbsp; その舞台となる『メディポリス指宿』は、総敷地面積が103万坪（東京ドーム約77個分）という壮大な規模を有しており、風光明媚な景観と豊かな大自然に恵まれた施設です。<br />&nbsp; 具体的には、「予防医学」、「高度先端医療」、「こころのケア」、「創薬研究」の4つの分野を柱とし、それぞれの分野で活動の中心となるセンターを順次開設してまいります。                         
<table style="height: 425px;" border="1" width="523">
<tbody>
<tr>
<td>
<p><strong><span style="color: #008000;">がん粒子線治療研究センター</span></strong></p>
<p><span style="color: #000000;">先端医療研究</span><strong><span style="color: #008000;"><br /></span></strong></p>
<ul>
<li>がんの粒子線治療</li>
<li>がんの集学研究等</li>
</ul>
</td>
<td>
<p><strong><span style="color: #008000;">予防医学センター</span></strong><br />健康科学方策の立案・実行・普及</p>
<ul>
<li>痛みの温熱療法</li>
<li>代謝疾患のスポーツ療法</li>
<li>漢方による治療</li>
<li>食事療法の啓発</li>
<li>チベット・インド医学の紹介</li>
</ul>
</td>
</tr>
<tr>
<td>
<p><strong><span style="color: #008000;">こころのケアセンター</span></strong><br />こころのケアと教育</p>
<ul>
<li>セカンドオピニオンの実施</li>
<li>自然との触れ合いによる緩和ケアー</li>
<li>医療生命倫理の啓発</li>
<li>21世紀高野山医療フォーラムとの連携</li>
<li>ニートの社会復帰支援</li>
<li>スピリチュアルケア―の実践と啓発</li>
</ul>
</td>
<td><strong><span style="color: #008000;">トランスレーショナル<br />リサーチセンター</span></strong><br />創薬研究・臨床研究<br /> 
<ul>
<li>各大学との共同研究</li>
<li>企業との共同開発</li>
<li>前臨床研究と臨床試験</li>
<li>新薬や医療機器の開発</li>
</ul>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</p>
</form> 
<hr />
<p>&nbsp;</p>
<address style="text-align: right;"><span style="color: #99cc00;">さんぽ鹿児島　第４６号(２００８年４月)掲載</span></address>
<p style="text-align: left;">&nbsp;</p>
<h4 style="text-align: left;">太陽運輸倉庫株式会社</h4>
<p style="text-align: right;">常務取締役 <strong>重久　修一</strong></p>
<p>&nbsp; 当社は、1968年に創業し、本年39周年を迎えました。道路交通法の改正・燃料高騰・排ガス規制と、運送業界においては大きな問題が発生しております。 そんな中、当社では「創造・信頼・感動」の経営理念を基に、「安全」・「品質」・「環境」の３つの対策に取組んでいます。３つ全てが守られなければ、我々、運送業界は成り立たないと思い、取り組みを始めました。</p>
<h5>１．	安全教育</h5>
<p>&nbsp; 2005年より「安全性優良事業所」を取得しています。</p>
<h6>(1)	セーフティー･レコーダ･ビデオ(以下SR-Vという)の導入</h6>
<p>&nbsp; 2006年に運転履歴及び危険映像を残すことができる、SR-Vを全車輌に導入しました。<br />&nbsp; 導入により、乗務員の運転技術の癖や習慣・危険運転をした乗務員についても、いつ・どこで・どんな運転かまで、映像で把握することもできるようになりましたので、以前より事細かに指導・教育を行っております。</p>
<h6>(2)	添乗指導</h6>
<p>&nbsp; 入社時はもちろんの事ながら、定期的に運行・整備管理者による添乗指導を実施し、SR-Vにて把握した乗務員の癖や習慣を見直すように意識付けを行っております。</p>
<h6>(3)	入社時安全教育・ビデオ研修</h6>
<p>&nbsp; ビデオ研修において、車輌の死角の再認識や視点の違いを再認識してもらうと共に、初心に戻って、安全運転を実施するように指導しています。</p>
<h5>２．	配送品質向上の研修</h5>
<p>&nbsp; 2001年より「ISO9001認証」を取得ています。</p>
<h6>(1)	小集団活動</h6>
<p>&nbsp; 班（配送グループ）単位で、会社の方針はもちろんですが、各々が日々の業務で気付いた点をあげ定期的に配送品質向上に向け会議を行っております。</p>
<h6>(2)	社外研修</h6>
<p>&nbsp; プロのドライバーとしてのレベル向上と、運転における意識の再確認の為、自動車学校で開催されます研修に参加しています。<br />&nbsp; 社内研修では、見落としたり甘くなったりしますが、プロの指導員からの指導を受ける事で、しっかりと身につくことができます。</p>
<h5>３．	環境に優しい運転</h5>
<p>&nbsp; 2004年より「グリーン経営認証」を取得しています。</p>
<h6>(1)	エコ・ドライブの実施</h6>
<p>&nbsp; 急発進・急ブレーキ・急ハンドル・速度超過・アイドリングなどにおいて、燃料や消耗品のムダをなくす様、「変動費1円節減運動」を10年程前から行っております。乗務員毎に目標値を決め、乗務員全員が達成できるように日々運転に気をつけています。</p>
<h6>(2)	黒煙・ＰＭ対策</h6>
<p>&nbsp; 以前、全日本トラック協会発行の環境対策実践事例集で、当社の取り組みが紹介されました。<br />&nbsp; 整備管理者が乗務員一人一人に指導し、「各々が管理する車輌から、絶対に黒煙を出さない」と言う意識を持たせ、日々の点検及び清掃を行っております。<br />&nbsp; 当社の車輌は、黒煙は排出していないうえ、清掃を行っていますので、とても綺麗です。</p>
<h5>４．	表彰制度</h5>
<p>&nbsp; 乗務員のモチベーションの強化と、日々の安全運転及びエコ・ドライブへの取り組みを評価し、表彰を行っています。</p>
<h6>(1)	変動費1円節減運動</h6>
<p>&nbsp; 上期・下期の年2回表彰を実施。 　表彰額は年間総額約100万円で、個人目標達成者とチーム目標達成チームを表彰しています。</p>
<h6>(2)	SR-V表彰</h6>
<p>&nbsp; 毎月のSR-Vの全体平均点数を基に、平均点以上の乗務員を表彰しています。また、表彰者以外で前月と比較し、個人点数の伸び率が高い乗務員も併せて表彰しています。</p>
<ul>
<li>法令遵守への環境づくり</li>
</ul>
<p>&nbsp; 安全運転・法令遵守は必要不可欠なことです。乗務員も人間ですので、その日の体調などにもより疎かになることもあるかもしれません。しかし、それはプロとして許されないことなのです。<br />&nbsp; そこで、当社は、乗務員に体を休めてもらえるように、仮眠室・シャワールームを設けております。また、今年は、休憩室と喫煙室を分別し、綺麗な環境の中でリフレッシュしてもらうように工事を行いました。<br />&nbsp; それ以外に、写真撮影のできる最新のアルコール検知器を導入し、酒気帯び・飲酒運転の撲滅にも力を入れています。</p>
<h5>最後に</h5>
<p>&nbsp; 物流では、特に社会のインフラである道路を走行します。それだけに特に安全衛生管理は、大事だと考えております。忘れてならないのは　事故を防ぐのも人間、起すのも人間です。家庭・個人の生活の安定が 基本です。そのためには、社員との対話を　重ねながら『事故ゼロ』の職場環境づくりに努めたいと思います。</p>
<hr />
<p>&nbsp;</p>
<address style="text-align: right;"><span style="color: #99cc00;">さんぽ鹿児島　第４５号(２００８年１月)掲載</span></address>
<p style="text-align: left;">&nbsp;</p>]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>バックナンバー</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/hygienist/post_10.html" />
    <id>tag:sanpo-kagoshima.jp,2011:/magazine//21.277</id>

    <published>2011-01-18T04:15:00Z</published>
    <updated>2011-12-02T06:07:27Z</updated>

    <summary><![CDATA[JA鹿児島県厚生連健康管理センターの紹介 &nbsp;&nbsp;&nbsp;&...]]></summary>
    <author>
        <name>sanpo-kagoshima</name>
        
    </author>
    
        <category term="保健師だより" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/">
        <![CDATA[<h4>JA鹿児島県厚生連健康管理センターの紹介</h4>
<p style="text-align: right;">&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; 厚生連健康指導課<br /><strong>二宮知子<br /></strong></p>
<p>&nbsp; JA鹿児島県厚生連健康管理センターは、錦江湾と雄大な桜島を目の前にした与次郎にある施設で、主に健康診断や健康教育活動をおこなっています。<br />&nbsp; 保健師は、健康診断業務はもちろんのこと、かねてより予防活動に力を入れ、各種健康教室や健康診断後の事後指導、ここ数年は特定保健指導の業務が加わり、施設内ばかりでなく、以前にも増して鹿児島県内を飛び回っています。 <br />&nbsp; 特定保健指導では、対象者と半年間メタボ改善に向けて一緒に取り組みます。全員が目標達成とはいきませんが、達成できなかった方も「健康（体重）について気にするようになった」「食事内容に注意するようになった」などの感想が聞かれます。今まで運動習慣がなかった方に運動習慣がつくなど少しずつではありますが行動変容につながっているようですので、これからも脱メタボに向けて活動していきたいと思います。<br /> <br />&nbsp; 産業保健活動としては、産業医に同行する以外にも事業所の担当者とともに事業所を巡回し、職員の健康管理のサポートをしています。最近は心の健康を損ね療養される方の相談や、健康診断後の事後指導に関わる相談が多くなっています。<br />&nbsp; また、年一回、事業所の衛生管理者向けの研修会を実施し、事業所間の情報交換と健康管理活動への意識向上の場となるような取り組みをしています。</p>
<h5>【保健師の活動の紹介】</h5>
<h6>特定健診</h6>
<p>&nbsp;</p>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img src="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/ninomiya01.jpg" alt="保健師だより2.jpg" width="250" height="188" /></span>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<p>&nbsp;</p>
<h6>結果報告会</h6>
<p>&nbsp;</p>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img src="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/ninomiya02.jpg" alt="保健師だより3.jpg" width="250" height="188" /></span>
<p>&nbsp;</p>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"> 
<hr />
<h6>健康教室</h6>
<br /></span>
<p>&nbsp;</p>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img style="float: left;" src="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/ninomiya03.jpg" alt="保健師だより4.jpg" width="250" height="188" /></span> <span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img style="float: right;" src="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/ninomiya04.jpg" alt="保健師だより5.jpg" width="250" height="188" /></span>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<h6>特定保健指導</h6>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img src="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/ninomiya05.jpg" alt="保健師だより6.jpg" width="250" height="188" /></span>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<h6>衛生管理者研修会<br /></h6>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img style="float: left;" src="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/ninomiya0.jpg" alt="保健師だより二宮知子さん1.jpg" width="250" height="188" /></span><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img style="float: right;" src="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/ninomiya06.jpg" alt="保健師だより7.jpg" width="250" height="188" /></span>
<p>&nbsp;</p>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"> 
<hr />
<hr />
<br /></span>
<p>&nbsp;</p>
<address style="text-align: right;"><span style="color: #ff00ff;">保健師だより ２０１１年１１月<br /></span></address>
<p style="text-align: left;">&nbsp;</p>
<p style="text-align: left;">&nbsp;</p>
<h4>職場における健康管理について</h4>
<p style="text-align: right;">&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; 鹿児島県庁総務部職員厚生課健康係技術補佐兼健康管理係長<br /><strong>笹川 純子</strong></p>
<p>&nbsp; 県の職員は、本庁，出先機関を含め、現在、約6，500人が勤務しておりますが、県政を取り巻く内外の情勢が大きく変化しつつあることを踏まえ、平成１７年度から実施されている組織機構改革方針により、組織機構の見直しや職員数の縮減等が図られているところであります。<br />&nbsp; また、昨年は、宮崎で発生した口蹄疫への対応，奄美地方における集中豪雨災害，さらに高病原性鳥インフルエンザ対策など想定外の大きな課題が次々と発生し、それぞれに臨機応変な対応が求められたところでありました。</p>
<p>&nbsp; このような状況の中、職員はストレスも多く生活習慣病の増加、精神疾患療休者も多くなり、健康管理に関する課題も複雑・多様化してきております。<br />&nbsp; 現在、健康管理係は、総務部職員厚生課にあり、スタッフは、保健師３名、事務職1名，地共済保健師1名，非常勤栄養士１名で職員の健康管理を担うとともに、安全衛生管理，健康管理については、各地区の産業医、衛生管理者にも業務を担ってもらっております。<br />&nbsp; 本年度の主な取り組みを振り返りますと、まず、本庁の喫煙対策(職員は庁舎内禁煙)でした。<br />&nbsp; 厚生労働省からの、「受動喫煙防止対策について」通知や県民の方からの意見なども踏まえ、通路近くの喫煙場所を廃止するなど、喫煙場所の見直しを行ないました。昨年１０月のたばこの値上がりを機に禁煙を決意した職員も数名おりました。<br />&nbsp; 次は、健康管理に大きなウエイトを占めるのが、定期健康診断とそれに係る保健指導です。<br />&nbsp; 県では、職員に対し定期健康診断や人間ドックのいずれかを受診するように受診徹底を目指しております。また、昨年度からは人間ドックの二次健診の受診についても受診状況の把握をすることとし、各所属においても職員の健康管理の徹底をお願いをしているところです。</p>
<p>&nbsp; 定期健康診断の事後指導として、健康相談や健康教室を県内16カ所で行うとともに、特定保健指導の対象者になる前の年代に対して、20代30代のメタボリックシンドローム予防教室も開催しています。<br />&nbsp; 特定健診、特定保健指導は、なかなか目標に到達しないところですが、特定保健指導は、直営と委託、利用券の活用などにより受診が図られるよう工夫しているところです。</p>
<p>&nbsp; 特定保健指導を受けた人の意見として、「健康を見直すことが出来た。運動習慣がついた。腹囲が減り楽になった。」等の声が聞かれております。<br />&nbsp; メンタルヘルス対策についても重要な課題であることから、「鹿児島県職員心の健康づくり計画」に基づき、職場におけるこころの健康づくりを積極的かつ円滑に推進することを目的として各所属にメンタルヘルス推進員を選任しており、1次予防として心の健康についての研修受講の促進や様々な相談機関の周知などを図り、２次予防では、相談の必要な人への早期対応、３次予防は円滑な職場復帰支援及び再発防止を産業医などのスタッフと連携した対応を実践しております。</p>
<p>&nbsp; 昨今の厳しい社会経済情勢の中でストレスフルな状況は変わりませんが、職員の一人一人が、心も体もセルフケアを心がけて、明るい職場づくりができるよう支援ができればと思っております。<br />&nbsp; まずは、『笑顔であいさつ！！笑いのある職場』でありたいです。</p>
<hr />
<hr />
<p>&nbsp;</p>
<address style="text-align: right;"><span style="color: #ff00ff;">保健師だより ２０１１年１月<br /></span></address>
<p style="text-align: left;">&nbsp;</p>
<p style="text-align: left;">&nbsp;</p>
<h4>従業員とともに</h4>
<p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; 株式会社 山形屋 診療所 <strong>枦木 玲子</strong><br /><br />&nbsp; 当社の企業内診療所は歴史が古く、毎日診療を行い、定期健診も計画から実施、事後措置まで概ね診療所で行っているため、従業員にとって産業医・産業看護職は馴染みのあるごく普通の存在です。<br />&nbsp; しかしながら、ただ「診察を受けて薬を貰う所」、「健康診断を受ける所」というだけではなく、健康のことで何か不安なことがあったり、相談したいことがあったりした時に、診療所のスタッフを一番に思い出して貰えるようになるには、これからも地道にコツコツと活動し続けることが大切だと思っています。</p>
<p>&nbsp; 長引く不況や、ライフスタイルの変化の中で、社内の様子もずいぶん変わってきました。正社員をパートやアルバイトが押す勢いで増えてきており、雇用形態も多様化しています。高校を卒業したばかりの18才未成年から75才超の後期高齢者まで幅広い年齢層の人々が同じ屋根の下で働いています。</p>
<p>&nbsp; 「寿退社」はもはや死語。育児を理由に辞める人もほとんどいません。共働き家庭は普通です。妻が家を守っている家庭もまた普通。父子家庭・母子家庭も特に珍しくはありません。アラフォー（も死語ですか？）の独り者も後ろ指さされるほどでもありません。仕事への考え方も、生き方も人それぞれで多彩です。よく言えばとても自由になってきており、何も特別なことになりえないのです。</p>
<p>&nbsp; 健康相談等で個人的に関わるとき、生活習慣はもちろん、その人の背景や立場をよくよく把握していなければ、実生活に沿った適切なアドバイスなど到底できそうもないように思え、最近は少々腰が引ける時もあります。自分では全く考えが及ばないような生き方を選ぶ人と遭遇すると、どう対応すればいいのか戸惑います。自分好みに誘導したり押し付けたりせず、できるだけ一緒に考える姿勢だけは心がけるようにしています。</p>
<p>&nbsp; 社会全般的に、職場というところは殺伐とした雰囲気に陥りそうな昨今です。今のところは、総じて明るい従業員に救われていますが、楽観はできないでしょう。人生山あり谷ありでもしぶとく生きていけるようなスキルを身につけ、従業員とともに助け合っていけるようになりたいです。</p>
<p>&nbsp; さて、目の前の仕事は、インフルエンザワクチン接種です。北海道物産展、お歳暮、クリスマス商戦と、これからが正念場ということもあり、また、昨年新型インフルエンザ対策に苦労した甲斐もあって、従業員の感染症予防に対する関心は高く、およそ2,500人が訪れる予定です。産業保健スタッフの存在と活動をアピールする良い機会と捉え、嵐のような晩秋から年末を乗り切っていきたいと思います。</p>
<hr />
<hr />
<p>&nbsp;</p>
<address style="text-align: right;"><span style="color: #ff00ff;">保健師だより ２０１０年１１月<br /></span></address>
<p style="text-align: left;">&nbsp;</p>
<h3 style="text-align: left;">さんぽ鹿児島掲載分</h3>
<h4 style="text-align: left;">メタボ対策への取り組みについて<br /></h4>
<p style="text-align: right;">株式会社 新日本科学 保健師<strong> 松藤 純子</strong></p>
<p>&nbsp; 当社では定期健康診断の事後指導の一環として、保健師・管理栄養士による個別指導・集団指導を実施しておりますが、今回はその中でメタボに着目した取り組みについて一部ご紹介させていただきたいと思います。</p>
<h5>1.導入前の腹囲測定の取り組み</h5>
<p>&nbsp; 昨年度は、まず「メタボリックシンドロームはなぜ重要か」という内容で集団指導を実施し、体重のみではなく、男性用(85cmに印)、女性用(90cmに印)の手作り紐を作成し、臍周囲径の測定媒体として使用 いたしました。腹囲の状態を互いにチェックしてもらい、内臓脂肪に対する意識向上に努めました。健康診断に腹囲が導入される前でしたので、ものめずらしさも手伝い興味深く取り組んでくれ、メタボに対する正しい知識と各自の健康を考える良い機会になったようでした。</p>
<h5>2.メタボに着目した食品の紹介と健康に着目した自動販売機の導入</h5>
<p>&nbsp; 今年度は手軽にできる食事の工夫の一つとして、2社様 のご協力を得ることができ、低GI値食品及びノンオイル・低塩ドレッシングを全社員に配布するという取り組みをさせていただきました。色々な視点から手軽 に市販されているものをどのように生活に取り入れていくことが適切であるかについて、市販食品を通して保健指導を実施いたしました。<br />テレビコマーシャルでよく見かける商品を実際に食して見て、どのような工夫がされているかを知ることで摂取エネルギーの工夫の必要性が浸透したように感じております。<br />&nbsp; また、会社の中でも健康に良いものを選んで飲めるという環境の充実のために特定保健用食品を含む飲み物の自動販売機を導入したことも社員の健康への意識を高めるための一因を担っていると存じます。</p>
<h5>3.社員食堂にヘルスアップメニューの導入</h5>
<p>&nbsp; 外食の摂取の工夫という観点から、社員食堂の提供メニューの中に</p>
<ol>
<li>エネルギーが低く(550〜600kcal)</li>
<li>栄養バランスが良く</li>
<li>野菜の1日必要量の半分以上を摂取できる</li>
<li>果物を加える</li>
</ol>
<p>という4つの内容が特徴のヘルシーメニューを提供する試みをしております。展開するに当たっては、委託業者の担当管理栄養士、料理長・当社の管理栄養士・保健師で数回話し合いを設け、提供内容や提供数などについて決定しております。<br />&nbsp; アンケートの結果、社員の反応は上々で完売の状況が続いております。今後も、専門的な観点はもちろん社員の声に十分耳を傾けながら健康的でおいしい食事の提供ができるように今後も工夫していきたいと考えております。<br /> <span style="color: #ff00ff;">※実際導入したメニューを一部ご紹介させていただきます。</span></p>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img class="thumbs_left" src="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/healthy-menu1.gif" alt="ヘルシーメニュー写真" width="281" height="185" /></span><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img src="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/healthy-menu2.gif" alt="ヘルシーメニュー" width="230" height="155" /> 
<hr />
<img class="thumbs_left" src="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/health-up-lunch2.gif" alt="ヘルスアップランチ メニュー" width="230" height="157" /><img src="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/health-up-lunch1.gif" alt="ヘルスアップランチ 写真" width="281" height="174" /> 
<hr />
<hr />
&nbsp; <br /><br /></span> <address style="text-align: right;"><span style="color: #ff00ff;">さんぽ鹿児島　第４９号(２００９年１月)掲載</span></address>
<p style="text-align: left;">&nbsp;</p>
<p style="text-align: left;">&nbsp;</p>
<h4 style="text-align: left;">職場における健康支援について<br /></h4>
<p style="text-align: right;">株式会社 鹿児島銀行 保健師　<strong>堂園 久美<br /></strong></p>
<p>&nbsp; 当行は、県内外に163店舗を持ち、約2,500名の従業員が就業しています。<br />&nbsp; 金融機関を取り巻く情勢については、業界の再編や異業種参入の動きが活発化する中、経営の合理化、効率化が進み、労働環境にも様々な影響を及ぼしつつあります。<br />&nbsp; また、業務内容も新サービスの開始や新システムの導入等により複雑化しています。</p>
<p>&nbsp; このような労働環境のもと、鹿児島銀行には私を含め３名の保健師がいます。メンタルヘルス、特定保健指導、健康診断などそれぞれが役割を持ち、横の連携を密に取りながら従業員の心身の健康を支える支援を行っています。</p>
<p>&nbsp; 私は、人事部に所属し本店の保健室で健康診断の企画・運営、健康相談や行内での健康教育の実施、行内ＬＡＮを使っての「保健室だより」の発行、長時間勤務者の健康状態の把握などを行っています。また、産業医と連携を取り、欠勤者の復職支援や受診が必要な方への連絡などを行っています。 健康診断の内容を見てみると、20～30代と比較的若い年代から肥満や脂質異常、耐糖能異常などが見られ、早い時期からの健康管理の必要性を感じています。その支援のひとつとして、新入行員に対して入行時の研修会で食事や運動、休養などについて健康教育を行っています。</p>
<p>&nbsp; また、女性の中には、やせ願望や無理なダイエットによる低体重、栄養不足から貧血になる場合もあり心配されます。<br />&nbsp; さらに、管理職や単身赴任者は、食生活の乱れや運動不足などから生活習慣病を招く場合があります。<br />&nbsp; 健康への関心が低い場合や数値に異常があっても自覚症状がない場合など、健康診断を受診するだけで、次の生活改善の行動へつながらない状況もあります。</p>
<p>&nbsp; このように、保健指導が必要と思われる従業員が少なからずおりますが、本人の自発性を促し、健康管理に活かせるような支援を心がけることが大切だと感じています。<br />&nbsp; そのためには、私自身指導のスキルやコミュニケーション力を高めていくことが必要だと思います。</p>
<p>&nbsp; 産業保健の場は、対象は従業員であり従業員の健康は企業の活力につながります。また、それは家族の健康や社会の発展につながります。<br />&nbsp; 以前上司が話した「会社にとって従業員は宝」という言葉が印象に残っていますが、その通りだと思います。<br />&nbsp; 健康を支援する立場として、日々の出会いや関わりを大切に精一杯がんばっていきたいと思います。</p>
<address style="text-align: right;"><span style="color: #ff00ff;">さんぽ鹿児島　第４７号(２００８年７月)掲載</span></address>
<p style="text-align: left;">&nbsp;</p>
<p style="text-align: left;">&nbsp;</p>
<h4 style="text-align: left;">働く女性が元気で出産育児をむかえるために<br /></h4>
<p style="text-align: right;">(医)光智会 産科婦人科 のぼり病院 外科部長<strong> 野辺 祐代<br /></strong></p>
<p>&nbsp; のぼり病院は、昭和26年に会長である昇勇夫が開業し、以来3代に渡る産婦人科です。現在までに数万人のベビー誕生のお手伝いをしてまいりました。</p>
<p>&nbsp; 1.57ショックと言われ始め、少子化が進む中で年々出生数の減少が続いています。また、核家族化も進むこのような時代だからこそお母様達へのサポートが必要です。<br />&nbsp; 最近では働きながら、妊娠・出産・育児と両立されるお母様達が増えています。そんなお母様たちを応援するために、私たちが行っている活動についてご紹介いたします。</p>
<p>&nbsp; 産科の定期健診は、仕事を続けながら妊娠中異常なく安心して過ごすためには、とても大切な事です。自分の体の変化やお腹の赤ちゃんの成長に異常がないかを医師がチェックします。<br />&nbsp; また、当院では医師の健診以外に助産師外来、乳房外来を開設しております。いずれも予約制になっており、有効に時間を使っていただくようになっております。助産師外来では助産師が健診をし、ゆっくりと時間をかけて妊婦さんとお話をし、密接な関わりの中で精神的、社会的全てのものを把握しながら援助していきます。<br />&nbsp; 家族同伴での健診も実施し、妊娠・出産を家族と共有し、協力し合えるような関わりをもち、相談しやすい環境作りを心がけております。</p>
<p>&nbsp; 母親学級では、妊娠中の過ごし方、栄養の摂り方、分娩について等、毎週1回繰り返し教室を開催して、仕事をしていても参加できるように体制をとっております。<br />&nbsp; また、ご主人にも分娩・育児について学んで頂き、父親としての自覚をもち、サポートできるよう夫婦学級も開催し、支援しております。夫婦学級を規定の時間で受講できない時は、助産師外来枠でご夫婦への説明ができるように時間を取ります。</p>
<p>&nbsp; この他に、運動療法の一環としてマタニティービクスとマタニティーヨガを行っています。参加することで、体力作りや仕事上でのストレスの発散もでき、さらに、妊婦同士の仲間作りにも役立っております。<br />&nbsp; 入院・分娩には助産師が付き添いお手伝いをします。ゆったりとした雰囲気の中でお産が出来るようにＬＤＲ室というお部屋が準備してあり、陣痛や分娩を同じお部屋で過ごしていただいております。また、常に医師も常駐しており、安全面にも配慮しています。<br />&nbsp; 最近では、産婦さんが主体となってお産に取り組む、自然なお産を希望された場合の対応も行っています。</p>
<p>&nbsp; 入院生活はより快適に過ごして頂けるよう個室も多く、授乳に関しては授乳室での個別指導により母乳育児のためのお手伝いもしています。また、分娩についた助産師が担当となり育児や退院後の事など相談にのり、安心して退院出来るよう援助しています。</p>
<p>&nbsp; 退院1週間後に授乳の状況や心配事などの相談を受ける1週間健診、また1ヶ月健診では、赤ちゃんの成長を小児科の医師が、お母さんの状態を当院の医師が診察致します。産後は不安になりやすく、心配事も多いので電話はいつでも受けつけ、ご安心頂けるように対応しております。<br />&nbsp; また、1ヶ月健診後は、育児サークルに参加する事ができます。育児サークルは、育児真っ最中の同じ境遇のお母様達の集まりで、共感する所が多く育児に関係する情報交換の場となっております。仕事を持ちながら育児をしている方の体験談なども聞く事ができ、お茶をしながら悩みや子供の成長についてなど自由に会話できる場所です。助産師も数人参加し、さまざまな相談に対応できるように努めております。</p>
<p>&nbsp; 当院にも仕事と育児を両立しながら働いているスタッフが大勢いますが、母親と子供の健康はとても大切です。当院をご利用される方が妊娠中異常なく過ごされ、出産という大仕事を乗りきり、元気に育児ができるようサポートする事が私達の使命だと考えています。</p>
<address style="text-align: right;"><span style="color: #ff00ff;">さんぽ鹿児島　第４６号(２００８年４月)掲載</span></address>
<p style="text-align: left;">&nbsp;</p>
<p style="text-align: left;">&nbsp;</p>
<h4 style="text-align: left;">平成２０年度から実施する「メンタルヘルス健診」のご紹介<br /></h4>
<p style="text-align: right;">県民総合保健センター 保健師　<strong>下木原 直美<br /></strong></p>
<h5>はじめに</h5>
<p>&nbsp; 県民総合保健センターは、「県民の健康づくりの拠点施設」として昭和61年4月開設以来20年間、結核・各種がんの集団検診をはじめとした事業を実施しています。<br />&nbsp; 平成18年度は、大手事業所をはじめ中小事業所を合わせると事業所健診は424か所、30,904人実施しています。</p>
<h5>当センターの「メンタルヘルス健診」事業の概要</h5>
<p>&nbsp; 今、急速に社会問題化しつつあることのひとつとして「メンタルヘルス」があげられると思います。鹿児島産業保健推進センターで県下の小規模事業所を対象にした労働者のストレス要因等の調査では、メンタルヘルス対策は約2/3の所が全く対応していないという結果でした。<br />国は「労働者の心の健康の保持増進のための指針」（平成18年3月策定）に基づき職場におけるメンタルヘルス対策を推進しています。このような背景をふまえ、定期健康診断時に「メンタルヘルス健診」を実施することになりました。</p>
<p>&nbsp; 目的として</p>
<ol>
<li>過重労働等に起因する職場ストレスをチェックすることにより、精神疾患の予防、早期発見、早期治療につなげる</li>
<li>過剰なストレス状態に陥らないためのセルフチェックの普及を図る</li>
</ol>
<p>ことをあげています。</p>
<p>&nbsp; 方法として、厚生労働省が作成した「労働者の疲労蓄積度自己診断チェックリスト」用紙を事前に配布、記入し自覚症状と勤務の状況の評価結果から仕事による負担度を自ら判定したものを健診当日持参します。<br />&nbsp; 仕事による負担度「4点以上」の受診者に対して、さらに「職業性ストレス簡易調査票」を記載し、保健師と一緒にチェックして、簡易に採点し、気づきとセルフケアの支援をします。また、後日当センターが依頼している専門医師が判定を行います。判定結果が「要相談」となった方には、医療機関や相談機関の一覧表を同封した紹介状と健診結果を直接個人に通知します。<br />&nbsp; それ以外の方も、同様に個人へ通知します。 実施にあたっての留意事項として、従業員の方へ目的を説明し、実施の了解を得ていただく必要があります。<br />&nbsp; 従業員の方のプライバシー保護のため、原則として個人の結果は個人情報扱いとし、事業所への報告は実施件数のみとなります。これらを従業員の方へ説明し、安心して実施できる環境をご用意いただきます。それらをふまえた上で「メンタルヘルス健診」をすすめていきたいと考えております。</p>
<h5>最後に</h5>
<p>&nbsp; 健診機関保健師の大きな役割のひとつとして、データを分析して結果の見方やその結果を委託先のニーズに合わせ、情報を自分のこととして捉えていただけるようわかりやすくフィードバックしていく必要があると思います。<br />&nbsp; そして、心と身体の健康づくりに活用していただけるよう一次予防の啓発活動の展開へと繋げていければと考えております。<br />&nbsp; そのためには私達自身、心と身体のエネルギーを充電しつつ、健診の現場でも元気よく挨拶をしてコミュニケーションを図っていきたいと思います。今後も働く人のQWL（クオリティ・オブ・ワーキングライフ）を支援していけるようスキルアップしていきたいと思います。</p>
<address style="text-align: right;"><span style="color: #ff00ff;">さんぽ鹿児島　第４５号(２００８年１月)掲載</span></address>]]>
        
    </content>
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    <title>２２年　バックナンバー</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://sanpo-kagoshima.jp/magazine/lsl_news/post_13.html" />
    <id>tag:sanpo-kagoshima.jp,2011:/magazine//21.553</id>

    <published>2011-01-05T02:30:55Z</published>
    <updated>2011-01-05T02:54:22Z</updated>

    <summary>一酸化炭素中毒（CO中毒）の予防 基幹相談員 竹内　亨(担当分野:産業医学) &amp;...</summary>
    <author>
        <name>sanpo-kagoshima</name>
        
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        <category term="鹿児島労基の記事" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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        <![CDATA[<h4 style="text-align: left;">一酸化炭素中毒（CO中毒）の予防<br /></h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員 <strong>竹内　亨</strong><br />(担当分野:産業医学)</p>
<p>&nbsp; COは古くから人に重篤な中毒を引き起こす有毒ガスであることが知られており、多くの人がその危険性を認識している。   しかしCOの毒作用で亡くなる人が毎年数千人（平成20年は4017人）に上っている。産業現場でも毎年CO中毒が発生している。平成21年1月には鹿児島県内の高等学校でもCO中毒事故が立て続けに2件発生した。COによる中毒事故をなぜ防げないか、どうすれば予防できるかを考えてみたい。<br />&nbsp; COはヘモグロビンとの親和性が酸素より200倍以上も高く、血液の酸素運搬能を低下させ、組織の低酸素を引き起こす。その結果多くの酸素を必要とする臓器、特に脳や心臓に障害を引き起こす。   しかしCO中毒には特徴的な症状がなく、感冒様や胃腸炎様の症状が発生する。</p>
<p>&nbsp; 一方はCOは有機物が燃焼する過程で必ず発生する。しかしCOには刺激性や臭気、色はなく、COが発生していても我々は感知できない。   我々がよく目にする、物質が燃焼している時に発生する青い炎は、COが燃焼している色であると言われている。赤い炎の時にはCOが十分に燃焼されず、ガスとして周囲に漏れ出ているのかも知れない。<br />&nbsp; COは燃焼により発生し、我々はその発生や蓄積を感知できず、更にCO中毒に陥っていても気づかない状態では、CO中毒事故が無くならないのは当然かも知れない。    換気をすればCO中毒事故を予防できるかといば、そうとも限らない。前述の高等学校でのCO中毒事故の1件は調理実習中に発生したが、CO中毒事故発生時に換気扇は回っていた。   経済産業省は、換気扇を稼働させていたが、窓やドアを閉め切っていたため室内が陰圧になり、自然排気で屋外に放出されるべき暖房機器のCOが室内に逆流し、中毒事故が発生したと推定している。</p>
<p>&nbsp; CO中毒事故を予防することは不可能だろうか？COの発生や蓄積に気づけば、予防できると思う。欧米ではCO警報器が広く使われているようである。   CO中毒の多く、特に重篤なCO中毒は、CO警報器が設置されていない場所で発生していると報告されている。    CO警報器を設置すれば、COの蓄積に気づくことができ、CO中毒事故を未然に防ぐことができると感じる。CO警報器はネットで検索すると2万円程度で販売されている。警報音の従業員への周知、適切な場所への設置、センサーや電池には寿命があるためその管理を行えば、CO中毒事故の予防に威力を発揮するものと感じる。<br />&nbsp; 特に厨房のような大型の燃焼機器を稼働させる職場、荷物の積み下ろしを行う屋内車庫、内燃機関を閉所に持ち込む作業等ではCO警報器の設置や携帯は必須と思う。CO中毒事故の予防は意外にシンプルかも知れない。なお筆者はCO警報器の製造販売企業からの援助は一切受けていない。</p>
<p>&nbsp; より詳しい内容は産業衛生学雑誌2009; 51: 71&ndash;73に掲載しており、</p>
<ul>
<li><a href="http://www.jstage.jst.go.jp/article/sangyoeisei/51/5/51_71/_article">http://www.jstage.jst.go.jp/article/sangyoeisei/51/5/51_71/_article</a></li>
</ul>
<p>からフリーでダウンロードできるので、ご参考にしていただければ幸いである。</p>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #993366;"><span style="color: #993366;">鹿児島</span>労基　平成２２年１１月号掲載</span></address>
<p style="text-align: right;">&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h4 style="text-align: left;">事業場における作業環境管理<br /></h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員 <strong>林　和幸</strong><br />(担当分野:労働衛生工学)</p>
<p>&nbsp; 時代の変遷とともに、作業現場での作業環境の把握項目が大きく変わりつつあります。<br />&nbsp; 特にリスクアセスメントの検討項目の中には、今まで想定していなかった項目が発生する場合があります。</p>
<p>&nbsp; 労働現場に適用される法令は、先ず労働基準法、労働安全衛生法及びその関連諸規則等多岐に渡り、そして作業環境測定法があり、有害物質の管理濃度を見直す「改正管理濃度」が年毎に追加されると共に、厚生労働省から発せられる指針、ガイドライン等が作業環境管理の肉付けを行っております。<br />&nbsp; 事業場としては、一度に多数の有害な環境要因を把握は出来ても、一気にその有害要因を改善に到達させ得るものは少なく、一つずつ改善へ向け「歩」を手堅く進める以外に手段はないのが現状です。</p>
<p>&nbsp; 今年の夏も非常に暑い日々が想定される等、思いもかけぬ大きな労働環境の変化と災害が予想され、当該高熱化の現場での熱中症発生の予防に力を注がねばならない、地球温暖化現象による大きな環境変遷への対応が各事業場に求められております。<br />&nbsp; 夏季の各現場の予想、各職場の現状把握と予防対策、発生時の緊急対策体制の構築等各事業場にて計画を立てておく事が肝要です。現状の把握としての作業環境測定は欠かせないものです。各部署の1年間の四季を通した温度・湿度・（出来れば、黒球温度）の把握を徹底して、確実な計画のもと、熱中症の指標WBGT値と作業強度を参考とし、予測と対応策の実施が必要です。</p>
<p>&nbsp; 鹿児島産業保健推進センターにおきましては、自社にて把握可能な簡易測定等の実習を、本年度も6月,7月に1回ずつ2時間の枠で実施しました。<br />&nbsp; 限られた実習用機器と場所のため、1回当たり受講者数を20名に限定させていただき、内容的には厚生労働省通達に示されたようなカリキュラムに準拠したものと致しております。<br />&nbsp; 研修予定の内容及び日時は、鹿児島産業保健推進センターのホームページに掲載されておりますので、今後も多岐にわたると見られる現場での検討項目の中から皆様事業所に係る項目を選び責任者等を受講させておき、事業所の作業環境管理及び災害防止に役立たせる体制を樹立されることをお奨めいたします。</p>
<p>&nbsp; なお、短い研修（実技を含む）時間ではありますが、ご希望の場合は事業所等への講師斡旋・派遣を行っておりますのでご利用ください。</p>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #993366;"><span style="color: #993366;">鹿児島</span>労基　平成２２年９月号掲載</span></address>
<p style="text-align: right;">&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h4 style="text-align: left;">脳・心臓疾患及び精神障害に係る労災補償状況（平成２０年度）について<br /></h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員 <strong>前田　雅人</strong><br />(担当分野:産業医学)</p>
<p>&nbsp; 平成２１年６月に厚生労働省から「脳・心臓疾患及び精神障害に係る労災補償状況（平成２０年度）」についての報告がありました。<br />&nbsp; 以下に内容を要約して、解説したいと思います。</p>
<p>&nbsp; 一般に作業現場での外傷事故であればすぐ労災補償を思いつくのですが、外傷でない「脳・心臓疾患」の場合、なかなか判断し難いケースが多いかと思います。<br />&nbsp; また労災の認定する「脳・心臓疾患」は対象疾患が決まっており、脳血管疾患なら脳内出血、くも膜下出血、脳梗塞、高血圧性脳症であり、虚血性心疾患なら心筋梗塞、狭心症、心停止、解離性大動脈瘤です。<br />&nbsp; これらの疾患は血管病変が自然経過によって悪化し発症する、いわゆる私病増悪型疾患であると考えられるわけですが、労災認定の折には業務により明らかな過重負荷が加わることで、血管病変が自然経過を越えて著しく増悪し発症したとして判断される必要があります。</p>
<p>&nbsp; さて平成２０年度の「脳・心臓疾患」についてですが、請求件数をみたところ、８８９件と前年度より４２件（４．５％）減少していました。年々増加の一途をたどっていた請求件数がなぜ減少に転じたのかは不明です。<br />&nbsp; 一方請求に対する支給件数も３７７件と昨年よりも１５件（３．８％）減少していました。支給決定件数の業種別では「運輸業」が最も多く（９９件、二２６．３％）、次いで「卸売・小売業」（６２件、１６．４％）であり、職種別では「運輸・通信従事者」（９８件、２６％）、「専門的・技術的職業従事者」（５９件、１５．６％）の順でした。<br />&nbsp; 年齢別では５０～５９歳の請求件数が最も多く（３２７件、うち死亡１０２件）、次いで４０～４９歳（２１７件、うち死亡８９件）でしたが、支給が認められたのは５０～５９歳（１４２件、うち死亡５８件）、４０～４９歳（１１６件、うち死亡４８件）と厳しく、全請求（８８９件）に対して、支給決定は３７７件（４２．４％）でした。</p>
<p>&nbsp; 鹿児島県については、平成２０年度の脳血管疾患の請求は２件、支給は３件（前年度以前請求分を含む）、虚血性心疾患等の請求は４件、支給は２件でした。</p>
<p>&nbsp; 一方うつ病や仕事上のストレスなどが原因の「精神障害等の労災補償状況」についてみると、請求は９２７件であり、前年度から２５件（２．６％）減少していました。<br />&nbsp; 支給件数については２６９件と前年度より１件（０．４％）の増加でした。「脳・心臓疾患」と同様、前年度までの明らかな増加傾向は収まっているようです。<br />&nbsp; 支給件数の業種別では、「製造業」（５０件、１６．８％）が最も多く、次いで「卸売・小売業」（４８件、１７．８％）の順であり、職種別では「専門的・技術的職業従事者」（６９件、２５．７％）、「生産工程・労務作業者」（５１件、１９％）の順でした。<br />&nbsp; 年齢別では３０～３９歳の請求件数が最も多く（３０３件、うち自殺３１件）、４０～４９歳（２３９件、うち自殺４４件）の順でしたが、支給が認められたのは３０～３９歳（７４件、うち自殺１１件）、２０～２９歳（７０件、うち自殺１０件）であり、全請求（９２７件）に対して、支給は２６９件（２９％）でした。前述の「脳・心臓疾患」と比べ、より若年層に問題があり、また業種、職種の順位も異なるものでした。</p>
<p>&nbsp; 鹿児島県については、精神障害等の請求は９件（うち自殺１件）、支給は１件でした。 長く続く不況が「脳・心臓疾患及び精神障害に係る労災補償状況」におよぼす影響について、今後も注意して見ていきたいと思います。</p>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #993366;"><span style="color: #993366;">鹿児島</span>労基　平成２２年７月号掲載</span></address>
<p style="text-align: right;">&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h4 style="text-align: left;">メンタルヘルスケアにおける管理監督者の役割<br /></h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員 <strong>長友　医継</strong><br />(担当分野:メンタルヘルス)</p>
<p>&nbsp; 最近、産業・経済の構造変化に伴う労働環境の変化による職業性ストレスが増加し、メンタルヘルス不調をきたした労働者が増えてきているのは周知のことです。そのため、職場におけるメンタルヘルスケアが重要な課題になってきています。</p>
<h5>①　４つのメンタルヘルスケア</h5>
<p>&nbsp; 職場におけるメンタルヘルスケアには、以下の４つのケアがあります。</p>
<ul>
<li>セルフケア：労働者自らがストレスへの気づきや対処法を身につけ、自発的に相談することです。 </li>
</ul>
<ul>
<li>ラインによるケア：管理監督者が部下からの相談に応じたり、職場環境などの改善を図ることです。 </li>
</ul>
<ul>
<li>事業場内産業保健スタッフによるケア：産業医や産業保健スタッフが、労働者への相談対応、職場環境などの改善、ラインによるケアへの支援、メンタルヘルスに関する教育研修の企画や実施を行うものです。 </li>
</ul>
<ul>
<li>事業場外資源によるケア：医療機関などの事業場外の資源の協力を得て、心の健康づくり対策を支援するものです。</li>
</ul>
<ol> </ol>
<h5>&nbsp;②　ラインによるケア</h5>
<p>&nbsp; 職場のメンタルヘルスケアとしては、このほか「ラインによるケア」が重視されています。</p>
<ol>
<li>自分自身のケア<br /><br />管理監督者である管理職も、無論労働者ですので、まずセルフケアが必要です。管理職は、環境ストレスによる適応障害に陥りやすいのですが、特に、サンドイッチ症候群、燃え尽き症候群、上昇停止症候群とよばれるものを発症しやすい状況にあります。<br /> 
<ul>
<li>サンドイッチ症候群とは、上司と部下との板挟みになり、メンタル不全をきたすものです。上司にも部下にも悩みを相談しない中間管理職が罹患しやすいといわれています。</li>
</ul>
<ul>
<li>燃え尽き症候群とは、自分自身にとって現実不可能な期待を自らに課し、それを達成するために頑張りすぎ、疲れ果てたり、欲求不満に陥った状態をいいます。症状としては、疲れ果てたという情緒的消耗感や仕事に対する達成感のなさがみられますが、対象者（企業の場合は部下、同僚、上司のみならず顧客も含まれます）に対する人間性を欠くような対応などをする脱人格化もみられます。この症状のため、様々なトラブルが発生する危険性があります。</li>
</ul>
<ul>
<li>上昇停止症候群とは、勤勉で優秀な上昇志向型のサラリーマンが自分のキャリアの限界を知った時（同僚との出世競争に負ける、など）に出現するメンタルヘルス不調をいいます。</li>
</ul>
</li>
<li>部下の健康への配慮</li>
</ol>
<p>&nbsp;&nbsp; 次に、部下への対応としては、まず、部下の健康に配慮することはいうまでもありません。そのためには、部下の「いつもとちょっと違う」状態に気づく感性が必要になります。そのためには、以下の点に気をつけるとよいとされています（厚生労働省）。</p>
<ul>
<li>遅刻、早退、欠勤が増える。</li>
<li>休みの連絡がない（無断欠勤がある）。</li>
<li>残業、休日出勤が不釣り合いになる。</li>
<li>仕事の能率が悪くなる。思考力、判断力が低下する。</li>
<li>業務の結果がなかなかでてこない。</li>
<li>報告や相談、職場での会話がなくなる（あるいはその逆）。</li>
<li>表情に活気がなく、動作にも元気がない（あるいはその逆）。</li>
<li>不自然な言動が目立つ。</li>
<li>ミスや事故が目立つ。</li>
<li>衣類が乱れたり、不潔であったりする。</li>
</ul>
<p>&nbsp; 以上のことを勘案して、部下との相談対応を行うわけですが、その際、管理職と部下の労働環境に対する意識の乖離に注意する必要があります。管理職は「風通しの良い職場であり、部下とのコミュニケーションも十分取れている」と思っていても、部下は否定的な考えを持っている場合もあります。 <br />&nbsp; さらに、部下にとってのストレスの原因が管理職自身である場合もありますので、注意が必要です。</p>
<p>&nbsp; メンタルヘルスケアのなかでは、労働者が自らのストレスに気づき、そして対処するセルフケアが基本であるべきですが、実際の職場では労働者個人では対処できないストレス要因も多く、ラインによるケアを中心として４つのケアが継続的にかつ計画的に実施されることが必要です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #993366;"><span style="color: #993366;">鹿児島</span>労基　平成２２年５月号掲載</span></address>
<p style="text-align: right;">&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h4 style="text-align: left;">うつ病・うつ状態の時代的変容<br /></h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員 <strong>福迫　博</strong><br />(担当分野:メンタルヘルス)</p>
<p>&nbsp; 近年、うつ病に関しては、精神障害という偏見が残っている地域や世代が一部存在するが、マスメディアで取り上げられる機会が増え、敷居が低くなり心療内科・精神科クリニック、精神科病院を受診する患者数が増加している。典型的なうつ病は、「メランコリー親和型」に代表される、真面目、几帳面、融通が利かず、秩序を重んじるといった性格傾向の人が、様々なストレスを負荷されることによって引き起こされる心身の諸症状を呈する病であり、その経過や治療法が初診時に描けるケースがほとんどである。すなわち、抗うつ薬と休養が主たる治療法であり、数カ月～１年間程度の治療期間であるなど、患者や家族に比較的画一的な説明をすれば８割～９割の患者が寛解に至る一群である。診立てがしっかりしていれば、入院治療に導入し自殺予防もできる可能性が高い。</p>
<p>&nbsp; 一方で、「うつ病」という概念が拡大使用され治療現場や職場で混乱が見られるのも確かであり、２年前の日本精神神経学会において、このような現況に関するシンポジウムが開催された。私のクリニックを受診する患者の１／４程度が紹介状を持参するが、プライマリケア医や関東、関西方面のメンタルクリニックから紹介されて受診する患者の診断名として多いのが、適応障害とうつ状態である。うつ病という診断名を記載されている患者は少数派である。適応障害については、ICD‐10では個人の素因が強く関与すると定義されているが、実際的には環境的要因の関与が大きい人が多くみられ、職場や家庭環境を変化させることで軽快することも多く、抗うつ薬や睡眠薬は補助的に使用している。慢性・遷延化した本格的うつ病に陥らないように底支えとして服用してもらっている患者もおり、それなりに効果はあると考えている。</p>
<p>&nbsp; しかし、最近受診する「うつ状態」を呈する患者の中には、他罰的で非協調的、自己中心的で自尊心が傷つきやすく、それでいて他者を見下す傾向があるといった特性を有する「うつ状態」の患者の割合が高くなっている。このような患者の特徴としては、人間関係において勝ち負けにこだわる傾向、共感性が乏しく他者に対して狭量、容易に人に打ち解けないなどがあげられる。対人関係上でも大きな障害を示す傾向があるため、職場における対応も苦慮することが多い。<br />&nbsp; 症状的には、抑うつ症状と自己評価の低下、自己不信と他者不信を持ち、摂食障害、職場不適応、対人関係困難、不潔恐怖症（強迫性障害）、社会的ひきこもり、ＤＶなどを呈する。薬物療法は奏功せず、治療関係も不安定でドクターショッピングしている患者も多いと思われる。ディスチミア親和型うつ病とも呼ばれているが、境界性人格障害や自己愛性人格障害がベース（あるいは併存）である患者が多く、治療は難渋する。<br />&nbsp; そして、このような患者にSSRIやSNRIを使用すると「アクチベーション （抗うつ薬の投与開始初期や増量時などに見られる精神行動症候群であるが、その定義はまだ確立していない）」が惹起されやすい傾向があると、昨年のうつ病学会である程度の見解が示された。<br />&nbsp; このような実情を考慮しないで、マスメディアによる抗うつ薬 の使用に関する不快ともとれるバッシング（反省すべき点もあろうが）があると、治療する側としては憤りを覚えることもある。ここ一年間で、職場の上司が自己愛性人格障害（的）であるため、うつ病に罹患した患者を２例経験した。産業医や事業場内産業保健スタッフの方々もこのような事例に多く遭遇するようになり、それなりの対応がなされているように感じている。医療の現場においても同様の傾向が見られるのではと危惧しつつ記述した次第である。</p>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #993366;"><span style="color: #993366;">鹿児島</span>労基　平成２２年３月号掲載</span></address>
<p style="text-align: right;">&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h4 style="text-align: left;">リスクアセスメントで安全職場を目指す<br /></h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員 <strong>黒沢　郁夫</strong><br />(担当分野:労働衛生工学)</p>
<p>&nbsp;&nbsp; 『我が社では、ここ１０年間、労働災害は発生していないので、安全職場です』と聴くことがあります。本当にそうでしょうか、職場には災害に起因する要因が多数存在していることに注視しなければなりません。<br />&nbsp; 安全職場とは、これらの要因が災害を引き起こす前に、日常的に災害防止活動に取り組み、継続している中に存在するものであって、災害防止活動をしていないで災害ゼロは&ldquo;たまたま&rdquo;にすぎず、安全職場とは言えません。</p>
<p>&nbsp;&nbsp;そもそも労働災害はあってはならないことですが、現状は昨年で死亡者は１、２６８名、労災保険受給者は約５５万人もの被災者が発生しています。国としても最近の労働災害発生の減少鈍化の傾向を打破するため、第１１次労働災害防止計画を発表し展開中です。計画の中の重点対策の一つに「リスクアセスメント（危険性又は有害性等の調査）及びその結果に基づく措置の実施の促進」その目標として「実施率を着実に向上させる」となっています。</p>
<p>&nbsp; リスクアセスメントとは職場に潜む危険・有害要因を特定して負傷の重篤度と災害発生の可能性を組み合わせてリスクを見積り（点数化）、優先度をつけて、リスク低減措置を実施するもので新しい手法です。この手法は災害防止に期待できるものとして、平成１８年４月に労働安全衛生法が改正で、リスクアセスメントの努力義務化が明記（法２８条の２）され、法的に後押しされています。その狙いは従来の災害防止活動に加えてリスクアセスメント活動を展開することで、災害発生率減少の鈍化傾向の打破に寄与することです。</p>
<p>&nbsp; さて、現在多くの事業所等でリスクアセスメント活動を推進中と思います。推進にあたり気をつける点があります。まず、重要なのは組織的に取り組むことです。それには事業者トップの「リスクアセスメント方針の表明」が不可欠です。事業者のやる気、強い決意を全従業員に示すことが必須です。方針の表明後は進捗状況の報告を受ける立場で、関心を継続することが求められます。</p>
<p>&nbsp; 次に職場に潜むリスクを特定する実施担当者の選任です。現場の実情を熟知した責任者（職長等）が該当します。「リスクを特定する」の一言ですが、非常に重要なことです。リスクアセスメントが成功するか否かの&ldquo;要&rdquo;といえます。職場に潜む危険・有害性がないか「眼を皿」にして見つけ出す努力が求められます。「心ここにあらざれば、見れども見えず、聴けども聞こえず」です。担当者の安全意識レベルが問われることになります。たとえば、ある作業でリスクが５件あるのに１件の特定のみで残りのリスクが原因で災害が発生した場合は力不足を痛感することになります。</p>
<p>&nbsp; 特定のための職場巡視は、その場での判断になりやすいので、他の作業のリスクを見逃すおそれがあります。少々の時間を使い一日の作業行動を実態に合わせてシュミレーション（手まねなどで）することが肝心です。特定したリスクは、見積りをして、優先順位をつけてリスク低減措置を実施することになります。</p>
<p>&nbsp; このようにリスクアセスメント手法は分かりやすいもので、実績を積むに従って確実にリスクが低減され、災害の発生しない安全職場の目標を達成することができます。前向きな取り組みを期待します。</p>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #993366;"><span style="color: #993366;">鹿児島</span>労基　平成２２年１月号掲載</span></address>]]>
        
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    <title>２１年　バックナンバー</title>
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    <published>2011-01-05T02:30:09Z</published>
    <updated>2011-01-05T03:02:52Z</updated>

    <summary>「レジリエンス」と「メンタルヘルス」 基幹相談員 久留 一郎(担当分野:カウンセ...</summary>
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        <![CDATA[<h4 style="text-align: left;">「レジリエンス」と「メンタルヘルス」<br /></h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員 <strong>久留 一郎</strong><br />(担当分野:カウンセリング)</p>
<p>&nbsp; ストレスやトラウマ関係の学会や専門誌において、最近、「レジリエンス」という用語がよく聞かれるようになってきたように思う。<br />&nbsp; その意味については「人間の回復力」を指すということであるが、以前から使用されていた用語ではカウンセリングにおける「自己実現傾向」、メンタルヘルス における「健康への復元性」、障害児支援における「発達の衝動性」などと読み替えることができるように思われる(以前のことだが、加齢による変化に打ち勝つための美容液として「レジリエンス」と呼ばれる商品が売られていたという)。</p>
<p>&nbsp;&nbsp; いずれにしても現在の不適応的な状況(トラウマの状態、ストレスの状態、ある種の精神症状の状態)から、より「健康な状態に向かって回復」し、「生き抜いていく潜在的能力」を指しているものと思われる。<br />&nbsp; 「リザイル」という英語は下に落ちたボールが「跳ね返る」という動詞を意味しており、「レジリエンス」はその名詞形である。すなわち、「跳ね返ること」、「跳ね返る力」、「元の元気な状態に戻ること」、「悪い状態(症状)に反発し乗り越える力」、と読み替えることができる。</p>
<p>&nbsp; この用語を学会誌に論文として使用したのは、ロンドン大学精神医学研究所教授のマイケル・ラター博士であったと聞いている。1980年代の予防精神医学 の専門誌に掲載されているタイトルを孫引きで見たことがある。予防精神医学の論文のテーマからすると、「精神症状を背負いやすいパーソナリティ」、または 「精神症状を乗り越えやすいパーソナリティ」のことを述べているように推測される。</p>
<p>&nbsp; 近年、我が国は、メンタルヘルスの促進について躍起となっている。特に、過労、自殺、うつ病などの問題については厚生労働省はじめ各企業の大きな問題になっている。<br />&nbsp; さまざまなハラスメント、虐待、DVなどによるトラウマについて考えるとき、先に述べたようなレジリエンスの概念だけで説明しようとするととんでもない 問題も起きてくる。すなわち、本人のパーソナリティの「脆弱性(傷つきやすさ、脆さ)」として説明されるとトラウマを背負った人間の弱さに原因を求めることになりかねない。<br />&nbsp; セクハラやパワハラ、DVや虐待に苦悩する人間に対して、その人間の「脆さや傷つきやすさ」に起因するような考えかたというのは腑に落ちない。まさにそれを証明する強力なエヴィデンスがある。すなわち、トラウマ後遺症の臨床的研究において、病前のパーソナリティ因子とPTSD(心的外傷後ストレス障害)発症との関係は、「有意差がない」と言われていることを付け加えておきたい。</p>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #993366;"><span style="color: #993366;">鹿児島</span>労基　平成２１年１１月号掲載</span></address>
<p style="text-align: right;">&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h4>がんの予防には是非　禁煙を！</h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員　　<strong><span style="color: #000000;">瀬戸山　史郎</span></strong><br />（担当分野：産業医学）</p>
<p style="text-align: left;">&nbsp; 本県の死因の第１位はがんで全死因の３０％を占めています。２００８年度では心筋梗塞３，０００人、脳卒中２、５４９人に比べてなんと５、２０４人の方ががんで亡くなっています。 <br />&nbsp; 部位別では男女ともに肺がんがトップで、２００８年度では９７６人（男性７２８人、女性２４８人）の方が肺がんで亡くなっておられます。 <br />&nbsp; がんは今や男性では２人に１人、女性では3人に1人は罹ると言われており、本県でも毎年約7千人の人ががんに罹っております。がんで現在、治療中の方も約２０，０００人もおられます。</p>
<p style="text-align: left;">&nbsp; 最近、男女とも肺がん、大腸がんが増加しており、特に大腸がんは女性では罹患率トップとなっています。さらに、男性では前立腺がん、女性では乳がんも増加しています。<br />&nbsp; 肺がんが増えてきた原因は加齢です。肺がんは男性ではとくに加齢とともに増加する傾向にあります。高齢化率２５％で、全国平均より１０年も早く高齢化の進んでいる本県では今後、益々増えるものと予想されます。</p>
<p style="text-align: left;">&nbsp; がんの予防には喫煙、過量のお酒、脂肪の過多摂取、塩分の過剰摂取、野菜、特に緑黄色野菜や食物繊維の摂取不足、運動不足、ストレス過多など、がんになりやすい日常の生活習慣を改善する一次予防と検診などによって早期発見・早期治療を目指す二次予防があります。がんの原因の３５％は食生活で、３０％は喫煙とされています。</p>
<p style="text-align: left;">&nbsp; 本県の昭和６２年から平成１９年までの肺がん検診で発見された６４８人の男性の肺がん患者のうち、約８割が喫煙者で、しかもそのうちの約８割は喫煙指数６００以上のヘビースモーカーでした。３１１人の女性肺がん患者で喫煙者は約５％で、ヘビースモーカーはわずか４人でした。<br />&nbsp; 喫煙者のはき出す副流煙には、発がん物質である３，４－ベンゾピレンが喫煙者本人が吸い込む主流煙の約３．７倍も含まれていることから、女性ではおそらくその副流煙を吸い込む受動喫煙が原因と考えらます。家庭で夫が禁煙すれば３７％の妻が肺がんから免れることが出来るという最近の国立がんセンタ－の調査結果もあります。<br />&nbsp; 喫煙者では非喫煙者に比べて肺がんのリスクは男性では４．５倍、女性では４．４倍も高くなります。その他、喉頭がんは３２．５倍、口腔・咽頭がんは３．２倍、食道がんは２．２倍、胃がんは１．５倍、膵臓がん１．６倍、肝臓がん１．５倍、子宮頚がんは１．６倍もリスクが高くなります。また、受動喫煙によって乳がんのリスクは２．６倍も高くなることが分かっています。このような理由でがん予防には、まず禁煙が最も重要といえます。</p>
<p style="text-align: left;">&nbsp; ところが、我が国の男性の喫煙率は最近、減少傾向にあるとはいえ、２００７年は４０．２％と欧米諸国（米国１９．１％、英国　２５．０％）に比べて依然として高く、喫煙人口（２００７年）は２、７００万人（男性２，０１６万人、女性６８４万人）と大変多く、そのうちどうしてもタバコを止められないニコチン依存症は１、８００万人いるとされています。ニコチン依存症の人はニコチンが体内から消えるとイライラする、落ち着かない、集中困難などのニコチンに対する身体的依存と目覚めの一服、運動中や仕事中の一服、車の運転中やお酒を飲みながら吸うなどの喫煙習慣による心理的依存のためにタバコが止められないのです。</p>
<p style="text-align: left;">&nbsp; 禁煙したい人のためには平成１８年４月の診療報酬改定で「ニコチン依存症管理料」が新設され、スクリーニングテスト（ＴＤＳ質問票）でニコチン依存症と診断され、禁煙を希望する人でブリックマン指数２００以上の人には一部負担はありますが、禁煙補助剤（ニコチンパッチ）を使った禁煙治療が保険を使って出来るようになりました。</p>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #993366;">鹿児島労基　平成２１年９月号掲載</span></address>
<p style="text-align: right;">&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h4 style="text-align: left;">新型インフルエンザ<br /></h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員 <strong>橋口　良紘</strong><br />(担当分野:産業医学)</p>
<h5>トリのつもりがブタ</h5>
<p>&nbsp; 新しいウイルスによるインフルエンザは、人は免疫を持っていませんので、世界的な大流行（パンデミック）を引き起こし、大きな健康被害とこれに伴う社会的影響が想定され、危惧されていました。過去の例では1918年スペインかぜ（4.000万人超死亡）、1957年アジアかぜ、1968年香港かぜなど猛威をふるいました。</p>
<p>&nbsp; 最近世界のあちこちで、トリの間でインフルエンザが発生しておりましたが、トリインフルエンザウイルスが変化を繰り返してトリからヒトへうつるようになり、さらにヒトからヒトへ感染するようになっていましたので、次に起こる新型インフルエンザは高毒性のトリインフルエンザウイルスによるものと想定され、発生時の対策が策定されています。この場合日本では3,200万人が感染し、致死率2％として64万人が死亡すると想定されています。<br />&nbsp; 4月下旬、メキシコから発生した新型インフルエンザはトリでなくてブタインフルエンザウイルスによるものでした。</p>
<h5>ブタでも新型</h5>
<p>&nbsp; 人類初のインフルエンザに違いありませんので、どんな広がり方をするのか、どんな症状がでるのか分かりません。国内に入れないのが先決と、大掛かりな水際対策を実施しましたが、5月16日には渡航歴のない高校生の国内初感染が確認された後、国内感染者はみるみる増え364人、世界では55カ国、15,388人、死者は4カ国で104人となっています。（5月28日現在）</p>
<p>&nbsp;&nbsp; 想定していたトリインフルエンザウイルスよりも症状、感染力共に弱く、今までのインフルエンザ（季節性インフルエンザ）と同じくらいではないかということが分かってきました。幸いにして、タミフルやリレンザなど抗インフルエンザ薬が有効であることから、日本では重症者は出ていません。WHOは先頃、世界的大流行（パンデミック：フェーズ６）宣言をしましたが、発熱外来の中止などインフルエンザ騒動は下火になってきたようです。</p>
<h5>若くて元気な人が重症になる</h5>
<p>&nbsp; 今回のインフルエンザ感染者は高校生を中心にした若年者に多く見られています。60歳以上の感染者は少なく、世界でも死亡者がいないからひょっとして免疫があるのではないかとの観察もあります。スペイン風邪のとき10～20歳台の死者が多く、トリインフルエンザでも10～30歳台で死亡率が高くなっています。これはサイトカインストームという反応で説明されます。免疫細胞から分泌されるサイトカインは感染症から身体を守る働きをする物質なのですが、それが過剰なレベルになると気道閉塞や多臓器不全を引き起こして症状が重くなります。免疫系の反応が活発な若くて健康な人がかえって罹患しやすく重篤化するというわけです。</p>
<h5>トリはどうなる？</h5>
<p>&nbsp; 今年の季節性インフルエンザは4月にも流行の山ができる２峰性でまだかなりの患者が見られていました。そこにブタインフルエンザでしたから、インフルエンザ即新型インフルエンザといえない状態でした。梅雨になると発生が減りますので、今回のインフルエンザは下火になることでしょう。これからは南半球の状況を見守る必要があり、発展途上国での感染拡大を阻止する支援が必要かもしれません。</p>
<p>&nbsp;&nbsp; トリインフルエンザ発生の危険はなくなった訳ではありません。いつか襲ってくる事が予想されています。秋口にはインフルエンザの季節となり、最初は季節性か、ブタインフルエンザの再燃か、新たな新型インフルエンザの出現か複雑なことになるでしょうが、今回の流行をテストケースとして参考にしながら、最新の情報を取り入れて対処していけば乗り切れるでしょう。今までに水際作戦のあり方、発熱外来の不足、予防対策の硬直的運用など問題点が指摘されています。<br />&nbsp; また企業では重要業務の継続と迅速な復旧を目指すための事業継続計画（ＢＣＰ）の策定がトリを想定していましたので、今回の弱毒性ブタでは柔軟に対応する必要がありましたが、心を緩めてはなりません。</p>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #993366;">鹿児島労基　平成２１年７月号掲載</span></address>
<p style="text-align: right;">&nbsp;</p>
<p style="text-align: right;">&nbsp;</p>
<h4>健康診断と事後措置について</h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員　　<strong><span style="color: #000000;">冨田　洵</span></strong><br />（担当分野：労働衛生関係法令）</p>
<p>&nbsp; 平成元年、高齢化社会の著しい進展によりいわゆる成人病を有する労働者が増加してきたことから、一般定期健康診断に、貧血、肝機能、血中脂質、心電図検査が加わりました。「人間ドック並み」と云う声もありました。<br />&nbsp; その後、平成１０年に善玉コレステロール、血糖検査が追加され、ご承知のように、平成２０年から、腹囲の測定、総コレステロールに代えて悪玉コレステロールの検査が加わりました。</p>
<h5>一般健康診断とその後の流れ</h5>
<p>&nbsp; 事業者は、診療所、健診機関から健康診断結果を受領し、異常所見の有無をチェックして、健康診断個人票を作成し５年間保存することになります。また、規模５０人以上の事業場は監督署に健康診断結果報告書を提出します。当然ながら、健診結果を従業員に通知します。</p>
<p>&nbsp; 要精密検査等の判定のときは、二次健診の受診を勧奨します。そして、「異常所見あり」の従業員については、「医師等の意見を聴く」 ことになります。<br />&nbsp; 「通常勤務でよい」、「勤務制限する必要がある」、「勤務を休む必要がある」との「就業区分」についての意見です（健康診断個人票に記載する）。</p>
<p>&nbsp; 医師等については産業医の意見を聞き、産業医の選任義務のない事業場については、鹿児島市ほか各地の地域産業保健センターを活用されたら良いとおもいます。</p>
<p>&nbsp; その後、事業者は医師等の意見を参考にして従業員の実情を考慮して、就業場所の変更、作業の転換、労働時間の短縮等の「就業上の措置」の決定を行うことになります。 申すまでもなく、決定する場合は、従業員からの意見の聴取、プライバシーに配慮しつつその従業員の管理監督者への説明を行うことが大切です。 また、健診の結果　特に健康の保持に努める必要があると医師等が認める従業員には医師・保健師による保健指導を行うように努めることになります。（健康診断結果に基づき事業者が講ずべき処置に関す指針、平成２０年１月３１日改正）</p>
<h5>常時使用する労働者とは？</h5>
<p>&nbsp; 一般健康診断を実施すべき労働者は「常時使用する労働者」でありますが（安全衛生規則第４４条）、パート労働者等の短時間労働者が「常時使用する労働者」に該当するか否かについては通達で示されています。（平成５年１２月１日付け基発第６６３号）<br />&nbsp; その中で、一般健康診断を実施すべき「常時使用する短時間労働者」とは、次の①と②のいずれの要件をも満たす場合です。</p>
<p>&nbsp; <span style="color: #993366;">①</span>期間の定めのない契約により使用される者であること。 なお、有期契約労働者は、更新により一年以上使用されることが予定されている者及び更新により一年以上使用されている者。</p>
<p>&nbsp; <span style="color: #993366;">②</span>その者の一週間の労働時間数がその事業場の同種の業務に従事する通常の労働者の一週間の労働時間数の４分の３以上であること。 また②に該当しない場合であっても、２分の１以上ある者に対しては健診を実施することが望ましいとされています。</p>
<h5>派遣社員の健診は？</h5>
<p>&nbsp; 派遣社員（派遣中の労働者）の健康診断は、一般健康診断とその後の医師の意見聴取、就業上の措置の決定については、派遣元事業主が実施し派遣先での有害な業務に就労した際は、有害な業務に係る健康診断、その健診結果についての医師の意見聴取、その後の「就業上の措置」については派遣先事業主が実施することになります。（労働者派遣法第４５条）<br />&nbsp; 生活習慣病を未然に防ぎ、働く人の健康増進を図るには健康診断の事後措置が肝要と思います。</p>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #993366;">鹿児島労基　平成２１年５月号掲載</span></address>
<p style="text-align: right;">&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h4>身体活動・運動と健康保持増進</h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員　　<strong><span style="color: #000000;">竹内　亨</span></strong><br />（担当分野：産業医学）</p>
<p>&nbsp; 少子高齢化や財政難が進むと有病者が増え、医療費の財源確保が困難になり、病気になっても医療を受けられなくなる可能性があります。そのため予防医学、病気にならないための医学が必要不可欠になってきます。疾病予防は、一次予防、二次予防、三次予防に分類されますが、疾病の発症を予防する一次予防がQOL（Quality of Life、生活の質）的にも経済的にも最も望まれます。病気にならなければQOLを高く保ち医療費を減らせます。労働安全衛生法では1988年にいち早く健康保持増進（THP）を努力義務とし、中高年になってからではなく就労時から疾病の一次予防を目指しました。THPでは一次予防を達成するために健康測定を行い、その結果に基づき全員に保健指導並びに運動指導をすることになっています。40歳以上を対象とする特定健診よりも先進的なアプローチです。しかしTHPにはコストがかかり、支援プログラムがあるにも拘わらずあまり実施されていないのが現状です。</p>
<p>&nbsp; 最近健康保持増進に大きな影響を与える身体活動・運動についての資料（健康づくりのための運動指針2006、健康づくりのための運動基準2006）が厚生労働省から公表されました。多くの学術論文を参考に、どの程度の身体活動・運動をすれば健康保持増進に繋がるかを検討しまとめたものです。身体活動・運動の種類ではなく、身体活動・運動の量に力点を置き、1日ではなく1週間の目標量を提示しています。</p>
<p>&nbsp; ヒトは生命を維持するためにエネルギーを産生し消費します。エネルギーを産生し消費するために空気中から酸素を取り込みます。活動時にはより多くの酸素を取り込み、より多くのエネルギーを消費します。1リットルの酸素を消費する時5kcalのエネルギーが産生消費されます。全く動かない状態、すなわち安静時の酸素消費量は3.5ml/分/kgと言われています。一分間に体重1kg当たり3.5mlの酸素を消費するということで、これを1MET（Metabolic Equivalent）と言います。体重60kgの人なら1分間に210mlの酸素を消費することになりますが、それが1METです。体を動かすと酸素消費量が増加し、例えば普通に歩くと3METsになります。3METsの歩行を1時間行うと3METs・時、30分なら1.5METs・時、2時間なら6METs・時となり、これらは活動量を表します。指針では1週間に23METs・時の活発な活動を行い、そのうち4METs・時は運動をすることを目標にしています。活発な活動とは3METs以上の身体活動や運動をさし、指針や基準にはどのような身体活動や運動が何METsに相当するかが表示されています。例えば早足歩行は4METs、ジョギングなら7METs、階段をかけあがると15METsになります。<br />&nbsp; 指針や基準は厚生労働省のサイト<a href="http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/undou.html">http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/undou.html</a>からダウンロードできますので、健康づくりの参考にして下さい。</p>
<p>&nbsp; さて平成19年の国民健康・栄養調査で、メタボリック症候群並びにその予備軍は、20歳以上の男性の約50%、同女性の20%弱と報告されています。日本人の食事摂取基準では、30～49歳で活動度の低い男性の推定エネルギー必要量は2,250kcal、同女性は1,700kcalとなっています。一日中安静にしている体重60kgの人のエネルギー消費量は5kcal x（210ml x 60 x 24 &divide; 1,000）= 1,500kcalになります。男性の推定エネルギー必要量はその1.5倍になっていますので、メタボリック症候群の予防にはその値を低く設定すべきであると考えるかもしれません。<br />&nbsp; しかし少ないエネルギー摂取で活動しないよりも、やや多めのエネルギーを摂取し身体活動でその分消費する方が健康的であると考えられています。現在は自動化で座業を中心とした省身体活動型労働が多くなり、身体活動量が低下する傾向にあります。以前ガス会社の産業医が、検針業務に従事している女性はものすごく健康だと話していましたが、労働の中に適度な身体活動を取り入れる作業環境の構築が健康保持増進に必要になってくるのではないかと思います。ただ消費された酸素はCO2として体から排出されます。健康に直結したCO2排出量は削減対象にならないことを望みます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #993366;">鹿児島労基　平成２１年３月号掲載</span></address>
<p style="text-align: right;">&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h4>音は古来よりの貴重な情報伝達手段です</h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員　　<strong><span style="color: #000000;">林　和幸</span></strong><br />（担当分野：労働衛生工学）</p>
<p>&nbsp; 自然界の音。文明の発達と共に発達した人工的な音。さまざまな音の世界で人類との共存が進んでおり、共存の中で際立つのが、われわれが住む地球環境との係わりで、他の惑星に比し温暖な原因は、太陽が発生する莫大なエネルギー(核融合)で、同時に生ずる強力な「爆発音波」により表面の炎が更に高熱炎へと変化し、その後遠く離れた地球がその恩恵にあずかる結果と言われており、これは自然界の音の中でも人類に対する破格の功績と言えます。</p>
<p>&nbsp; 元来有益なエネルギーとして使用すべき「音」であるに拘わらず、極めて迷惑な「騒音」に変化するのは、単に音エネルギーの乱暴な又は取り扱い方を間違えた結果引き起こされた現象ともいえます。電波・電流・光・振動と同じく、「音」は人間社会には情報伝達手段として欠かせない貴重なエネルギーで、それを「騒音」として取り扱うには、人間生活の支障になると科学的に「判断」し、かつその強さの程度の「区切り」が必要となって来ます。<br />&nbsp; 高音を発する職場で生ずる「職業性難聴の問題」は、個々の人が用いる情報伝達手段の阻害要因となって来るため、騒音障害の予防のための措置が必要となると「判断」されます。</p>
<p>&nbsp; 労働法に基づく騒音の規制（区切り）については、労働安全衛生規則第５８８条及び平成４年通達「騒音障害予防のためのガイドライン」では、「騒音作業」(ガイドライン別表一及び二に詳述されています)に従事する労働者の健康障害防止が謳われており、その中で作業環境測定基準に基づく等価騒音レベルの測定と、その１０分間測定Ａ平均値及びＢ値が、８５デシベル未満を第一管理区分(記録保存３年間)、８５デシベル以上９０デシベル未満を第二管理区分(記録保存５年間)、９０デシベル以上を第三管理区分(記録保存５年間)に「区分け」し、第一管理区分では現状維持を続け、第二管理区分では第一管理区分になるよう改善に努め、区分の表示を行い、必要に応じ耳栓等防護具着用させ、第三管理区分では第一又は第二管理区分になるように改善し、区分の表示と、耳栓等防護具の着用と着用に当たっての注意事項の表示を義務付けております。<br />&nbsp; また、屋外作業・健康診断・労働衛生教育等についても述べられております。詳しくは鹿児島産業保健推進センターへお問い合わせ下さい。</p>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #993366;">鹿児島労基　平成２１年１月号掲載</span></address>]]>
        
    </content>
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    <title>２０年　バックナンバー</title>
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    <published>2011-01-05T02:25:36Z</published>
    <updated>2011-01-05T02:53:05Z</updated>

    <summary>高血圧症と治療について 基幹相談員　　前田　雅人（担当分野：産業医学） &amp;nbs...</summary>
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        <![CDATA[<h4>高血圧症と治療について</h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員　　<strong><span style="color: #000000;">前田　雅人</span></strong><br />（担当分野：産業医学）</p>
<p>&nbsp; 私は内科医として勤務しており、今回は多くの患者さんにみられる高血圧症と治療についての話題を提供したいと思います。<br />&nbsp; さて血圧の単位はmmHgにて表しますが、この理由を御存知でしょうか。Hgは水銀のことを意味し、水銀血圧計ではガラス管の水銀柱が何㎜上がるかを測定しています。水銀は水の約13.5倍の重量があるので、もし水銀柱の水銀を水で置き換えたとすると、100mmHgなら水が1350㎜上がる圧力と言えます。さらに血圧が200mmHgであれば、水なら2700㎜も上がるほどの圧力がかかっていることを意味します。<br />&nbsp; そもそも血液は閉鎖された循環回路をめぐっており、心臓から拍出された血液は動脈を流れ、毛細血管、静脈を通り、最終的には心臓に戻ってきます。この閉鎖回路の中で動脈圧が異常に高くなれば、当然、毛細血管に多大な負荷がかかり、特に毛細血管が発達している脳、眼、心臓、腎臓などへの影響は大きなものとなります。</p>
<p>&nbsp; 一般に正常血圧とは130/85mmHg以下のことを言い、高血圧は最高血圧が140mmHg以上もしくは最低血圧が90mmHg以上の時に診断されますが、診察時に緊張のため高血圧症と判定される人も多いようです。従って自宅にて血圧を定時に測ることが望ましく、私は患者さんに対して、朝起きて排尿後にゆっくりした状況で血圧を測定することを勧めています。高血圧症は症状が乏しいことから、サイレントキラー（静かなる殺人者）と言われています。早期に発見し、治療するために、日頃から自分の血圧を知っておくことが大切です。</p>
<p>&nbsp; さて軽症～中等症の高血圧治療では、まず塩分制限とウォーキングといった有酸素運動の指導を行います。塩分の過剰摂取は循環血液量の増加をまねき、高血圧となるので、一日7gの減塩を目指します。この結果、最高血圧は約4mmHg、最低血圧は2mmHg低下すると報告されています。<br />&nbsp; また軽めの運動を毎日30分または1日おきに1時間行うことで、最高血圧は10～20mmHg、最低血圧は5～10mmHg低下すると報告されています。皆さんが期待したほどの血圧低下ではないかもしれませんが、減塩と運動療法に取り組むことで心臓病や脳疾患など重篤な合併症の発症率を少しでも低下させ、さらにその効果は血圧だけではなく、身体の健康度を高めてくれます。</p>
<p>&nbsp; しかし重症の高血圧症では薬物治療を開始しなければなりません。患者さんの中には薬を始めることに悲観される、，一生のみ続けなければならないのかと言われる方がおられるのですが、うまく薬を利用して、より重症な病気にならないようにすると考えると苦にならないと思います。患者さんの中には職場のストレスが原因で高血圧となっている方がおられます。このような場合，一時期は薬を用い、その間にストレスを軽くするような処置を行うことで、薬の量が減ったり，中止できたりすることがあります。</p>
<p>&nbsp; 食欲の秋、飲み会も多くなる時期です。職場健診にて高血圧を指摘された方は放置せずに、産業医もしくはかかりつけ医に相談し、自己の健康管理に努めてください。</p>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #993366;">鹿児島労基　平成２０年１２月号掲載</span></address>
<p style="text-align: right;">&nbsp;</p>
<p style="text-align: right;">&nbsp;</p>
<h4>障害スポーツと競技スポーツ</h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員　　<strong><span style="color: #000000;">長友　医継</span></strong><br />（担当分野：メンタルヘルス）</p>
<p>&nbsp;　スポーツは、ストレス解消に効果があるのはもとより、運動療法という言葉があるくらいですから、メタボリック・シンドロームを始めとする生活習慣病関連疾患にも有効であることは言うまでもありません。<br />&nbsp;&nbsp; スポーツは、大きく生涯スポーツと競技スポーツに分けることができます。長寿科学振興財団によると、生活の中に取り入れて生涯を通じて楽しむスポーツが生涯スポーツです。一人ひとりのライフスタイルや年齢、体力、運動技能、興味等に応じて、生涯にわたりいろいろな形でスポーツと関わりを持ち、スポーツの持つ多くの意義と役割を暮らしの中に取り入れることであり、「生涯を通じていつでも、どこでも、だれでもスポーツに親しむ」ことをいいます。 <br />&nbsp; 日本人がスポーツを行う主な理由は以下のようなものです。</p>
<ol>
<li>健康・体力づくりのため（55.2％）</li>
<li>楽しみ・気晴らしとして（54．5％）</li>
<li>運動不足を感じるから（40.9％）</li>
<li>友人や仲間との交流として（33.8％）</li>
</ol>
<p>&nbsp; （体力・スポーツに関する世論調査、内閣府、平成15年度）<br />&nbsp; また、実際に行っている運動・スポーツの主な種類は「ウォーキング」、「体操」、「ボウリング」、「軽い球技」、「ゴルフ」ですので、現代の日本人は生涯スポーツに慣れ親しんでいることが示唆されます。</p>
<p>&nbsp; 一方、競技スポーツは、記録の向上を目指すものであり、プロ野球、大相撲、プロサッカーなどのプロスポーツや本年北京で開催されるオリンピック競技などが代表的なものです。これらのスポーツには、鍛錬が不可欠であり、時には、健康を害する危険性もあります。ですから、「スポーツに親しむ」こととは相容れないように感じられ、特に中高年には敬遠されがちです。</p>
<p>&nbsp; ところで、ストレスとは、我々がストレス刺激にさらされ生体の恒常性を乱されること、およびその乱れを回復し、抵抗性を獲得しようとすることの両者を含んだ状態を指します。無論、ストレスレベルが高すぎるのは生体にダメージを与えますが、低すぎるのも生産性があがらず、決して良いものとはいえません。「適度なストレス」状態が、プレッシャーへの抵抗力、記憶力や集中力などが向上するとともに、生産性もあがりますので、日常生活上好ましいものです。 <br />&nbsp; この「ストレス」という観点からスポーツを検証してみますと、生涯スポーツは生産性のあがらない低いストレスレベルと捉えることができます。一方、競技スポーツは、勝ち負けにこだわり過ぎる嫌いがありますが、そのあたりをうまく調整すれば、「適度なストレス」になり得ます。私は、学生時代から50歳代の現在まで競技スポーツとしてのソフトテニスに親しんでいます。途中、仕事の都合で中断したり、練習もままならない時期もありましたが、連盟主催の公式戦での勝利は、得も言われぬ満足感を与えてくれます。</p>
<p>&nbsp; 本年10月25日より28日まで、鹿児島県で開催される全国健康福祉祭（愛称：ねんりんピック）は、60歳以上の方々を中心としたスポーツ、文化、健康と福祉の総合的な祭典です。「ねんりんピック」の目的は、健康づくりや生きがいづくりですが、実際に参加される方々は、日頃から「競技スポーツ」に参加されている方が多いようです。実際、私が加盟しているソフトテニスでは、本祭典に参加するための県の予選大会にかなりの人数の高齢者が参加されました。そして、本祭典に選抜された方々は、技術、体力、気力とも私より遥かに優れた方ばかりです。 <br />&nbsp; 競技スポーツは、他人との付き合いが深くなり、信頼関係も増す一方、勝ち負けに拘るがゆえに、裏切り、ねたみなどが発生する危険性があります。この点に注意を払う必要はありますが、競技スポーツは、生活上のアクセントとなり人生に豊かさをもたらす「適度なストレス」であると再評価されてもいいのではないかと思っています。</p>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #993366;">鹿児島労基　平成２０年１１月号掲載</span></address>
<p style="text-align: right;">&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h4 style="text-align: left;">強迫性障害<br /></h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員 <strong>福迫　博</strong><br />(担当分野：メンタルヘルス)</p>
<p>&nbsp; 強迫性障害は、職場におけるメンタルヘルスを考える上で、自殺と直結する「うつ病」ほどのインパクトはないが、この障害のために職業に就けない～転職せざるを得ないなどの結果に至る人もおり、軽視してはならないものと考えられる。<br />&nbsp; また、うつ病にも増して、自らは症状を訴えにくく、軽症のうちは症状があっても周囲に気づかれないように隠している人も多いので注意が必要である。</p>
<p>&nbsp; 強迫性障害とは、自分でも止めたい、意味がないとわかっていながらも、ある考えがいつまでも頭から離れない、ある行動を繰り返さないと気がすまないといった症状を呈する障害を指している。強迫性障害の症状としては、強迫観念と強迫行為があり、両方の症状が共存することが多いが、強迫観念だけの場合もある。<br />&nbsp; 強迫観念とは、ある特定の考えやイメージが、何度も繰り返し頭に浮かんでくることをさしている。中には、特定のものでなく、雑念と表現されることもある。<br />&nbsp; 強迫行為とは、強迫観念を打ち消すために繰り返される行為のことであり，自分の意志に反して行っている場合が多い。</p>
<p>&nbsp; 具体的な症状としては、</p>
<ol>
<li>トイレに行った後や汚い（と考える）物に触れた後、必要以上に何回も手を洗ったり衣服を洗濯したりする</li>
<li>外出時にドアの鍵を閉め忘れていないか、ガスの元栓をしっかり締めたか、何度も戻って確認する</li>
<li>棚にある本や書類の数を何度も数える</li>
<li>4や9などの特定の数字に関連して、不吉な考えが浮かび、不安に襲われる</li>
<li>尖った物で自分や他人を傷つけてしまいそうな気がして、ナイフ、ハサミ、机の角などに近づけなかったり、ジーっと何時までも見つめる</li>
<li>車やバイクで人を轢いたのではないかと戻って確認するなどの症状があり、日常生活や社会生活に支障が出てくる場合には強迫性障害と診断して治療するのが望ましいと考えられる。確認行為などを周囲の人にも強要する患者もいる。</li>
</ol>
<p>&nbsp; 強迫性障害の発症機序については、明確にされていないが、脳内の神経回路網の機能的障害によって引き起こされるという説が有力である。薬物療法や行動療法によって症状が緩和されると、大脳基底核という部位の上昇していた血流や糖代謝が正常化するなどの報告がなされている。薬物療法的観点からは、神経伝達物質のセロトニンが症状の形成・維持に関与していると考えられている。</p>
<p>&nbsp; 治療については、薬物療法と行動療法が有効であるが、一旦症状が消失しても再発することがある。私が大学病院に勤務した頃は、抗不安薬や抗うつ薬（クロミプラミン；セロトニンに対する作用が比較的強い）が使用されていたが、後者は副作用が出現して服薬を断念せざるをえないことも多かった。現在は、第４世代の抗うつ薬に分類されるSSRI（選択的セロトニン再取り込み阻害薬）が治療の主役になっている。<br />&nbsp; 国内では、フルボキサミン（デプロメール，ルボックス）とパロキセチンが治療薬として認可されている。確かに、効果もあるし、副作用も少ないのが実感である。難治例に対しては抗精神病薬を使用することもある。行動療法としては，暴露反応妨害法が効果的である。<br />&nbsp; この治療は、患者さんを意図的に強い不安や恐怖に直面させて、それを解消するために行われる強迫行為を行わせないようにすることで、悪循環を断つことを意図して行われる。薬物療法と併用し、不安の階層表を作成して、段階的に暴露する方法が受け入れられやすいと考えられる。<br />&nbsp; 最近は、強迫スペクトラム障害という概念も提唱され、摂食障害やギャンブル依存などと共通する部分があると考えられている。このような考え方をすると、メンタルへルスを論じる上でも対象が広がり、重要性が増してくる。</p>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #993366;">鹿児島労基　平成２０年７月号掲載</span></address>
<p style="text-align: right;">&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h4>リスクアセスメントと災害防止</h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員　　<strong><span style="color: #000000;">黒沢　郁夫</span></strong><br />（担当分野：労働衛生工学）</p>
<p>&nbsp; 生産活動をしている中で労働災害が発生した事業所がある反面、無災害が継続している事業所も多数あります。災害が発生していない事業所で聞くことですが、「わが社は過去に労働災害が発生していないので、特に災害防止の取り組みはしていない。」といわれます。<br />&nbsp; 確かに災害がないのはよいことですが、生産活動の中には危険要因は多くありますので、たまたま、今日まで無災害であったと捉えるのが、現実的ではないでしょうか。やはり無災害活動に取り組んでその結果として災害が発生しないのが「あるべき姿」と捉えています。</p>
<p>&nbsp;すでに、多くの事業所で災害防止活動を取り組んでおられますが、活動の一環として、公表されているリスクアセスメントの取り組みを是非お願いしたいと思います。<br />&nbsp; 平成１８年４月に労働安全衛生法が改正され、リスクアセスメントの取り組みが努力義務として明文化されました。同時に「危険性又は有害性等の調査に関する指針」が公表されました。これは職場に潜む危険有害要因を災害が発生する前に抽出してリスクを評価し順次対策を講じるもので、先取りの安全活動そのものです。労働災害の減少が低迷している中で取られた切り札の一つでもあります。</p>
<p>&nbsp; 具体的な順序は次の通りです。</p>
<ol>
<li>危険要因の調査</li>
<li>危険性・有害性の特定 機械・設備、原材料、作業行動や環境などについて危険性又は有害性を特定する。</li>
<li>リスクの見積もり（リスクの大きさ） リスクとは、危険性又は有害性によるけがや健康障害の発生の可能性の度合いとそれが発生したときの危害の重篤度を組み合わせて考えたものを言う。言い換えれば、危険性又は有害性が作業者に及ぼす脅威度ともいえます。</li>
<li>リスク低減の優先度設定</li>
<li>リスク低減措置の実施&nbsp; 基本的に次の順序で検討<ol>
<li> 危険有害な作業の廃止、変更</li>
<li>インターロック等の工学的対策</li>
<li>マニュアルの整備等の管理的対策</li>
<li>個人保護具の使用 </li>
</ol></li>
<li>合理的に実現可能な程度にリスクが低くなったか確認</li>
<li>記録</li>
</ol>
<p>リスクアセスメントの効果は次の通りです。</p>
<ul>
<li>職場のリスクが明確になり、職場全体で共有できる。</li>
<li>安全対策について、合理的な方法で優先順位を決めることができる。</li>
<li>残留リスクについて「守るべきこと」の理由が明確になる</li>
<li>全員参加で安全に対する感受性が高まる。</li>
</ul>
<p>等の効果が期待できます。</p>
<ol> </ol>
<p>&nbsp; この取り組みの中で特に重要なのは危険性・有害性の特定です。職場に潜む危険の芽を見つけるには、作業行動等を細かく調査することで、日頃見えないものが見えてきますし、聞こえない音が聞こえてきます。そのためには安全に対する強い意志が要求されます。<br />&nbsp; 又、危険源の特定は、作業者の参加が不可欠です。作業者自身も、ある程度は危ないと分かっていても、「これぐらいは大丈夫だろう」という馴れもあって作業を続けている場合が見受けられます。</p>
<p>&nbsp; 本来、危険源の調査には、作業者の一日の作業を通して危険がないか、調査すべきですが、現実的に困難ですので、手まね、物まねで実際の現場でやってみると、リスクの調査がより確かなものになります。試してみて下さい。 リスク調査の主体は現場に精通している責任者が望ましい姿です。危険の芽を見逃さない鋭い感性が要求されます。自分の職場を無災害の継続にするため、更なる努力に期待したいものです。</p>
<p>&nbsp; リスクアセスメントの取り組みはまず、事業者トップの理解と強力な指導力が不可欠です。リスクアセスメントに対するトップの方針を明確にして、従業員全員に周知することからスタートになります。是非スタートをきって頂くとともに、すでに実施中の事業所はレベルアップをお願いします。<br />&nbsp; 最後にリスクアセスメントの取り組みは、生産活動に大きく寄与するものと信じています。</p>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #993366;">鹿児島労基　平成２０年５月号掲載</span></address>
<p style="text-align: right;">&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h4>「生きる意味」を求めて</h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員　　<strong><span style="color: #000000;">久留　一郎</span></strong><br />（担当分野：カウンセリング）</p>
<p>&nbsp; 精神的に挫折し苦悩する人間は、多かれ少なかれ「生きる意味」の喪失的状況にあることが臨床的に知られている。彼らの多くは、不まじめで、不誠実さのために、不適応人間になっているのではなく、むしろ、極めてまじめで、誠実な人間であり、会社にとっては適応的人間といわれている。</p>
<p>&nbsp; 換言すれば、「会社人間としては適応的人間」であり、「一人の人間（個人）としては精神的に挫折し苦悩する存在」ともいえる。つまり、「社会的には適応的であり、個人的（情緒的）には不適応的である」という人間が増えつつある。一人の統合した人間であるべきなのに、どちらが「真実なる人間（現実の自分）」なのか、または「仮面をかぶった人間（理想の自分）」なのか理解しがたい現象がおきている。</p>
<p>&nbsp; 過剰適応といわれる会社人間は、バーン・アウト（燃えつき）症侯群に陥りやすいという。会社という「枠組み」の中で行動している時は、厳しいノルマに忠実であり、過激な競争社会に打ち勝つために生きている。ところが、心身ともにエネルギーを消耗し、疲弊すると、彼らの「生きる意味」は喪失的になり、うつ的、神経症的人間に変容することがある。過剰適応的に会社に忠誠をつくしていたとき、自己を見失った「会社依存症の人間」として説明することもできる。</p>
<p>&nbsp; 人間は、時・空間的に「有限の世界」に存在している。時間的には、約80年のライフ・サイクルが考えられる。さまざまな空間（環境）に生きながら、人生80年をいかに生きるかは、当の本人の問題である。「いかに生きるか」によって、豊かな人生もあろうし、何のために生きてきたのかわからない人生もあろう。ただ一回限りにおいて、この宇宙に存在し得た自分の生命と人生を、ただ生物の種のように生きるか（自己喪失的、意味喪失的生き方）、自己実現的人間として「自分らしく」生きるか（自己確立的、意味志向的生き方）は、極めて重要であり、一人ひとりの人間の責任であると、「死に急ぐ人々へ」問いかけたいのである。<br />&nbsp; 「自己を見失ない、死に急ぐ人」たちは、真っ暗闇の中で、光（生きる意味）を求めて、彷徨い、もがいているともいえる。実は、そのような彼らこそ、だれよりも「よりよく生きたい」という人間であり、真剣に「苦悩と対峙」している実存的（自己実現的）人間に思えるのである。</p>
<h6>引用文献</h6>
<p>久留一郎　著　「発達心理臨床学～病み、悩み、障害をもつ人間への臨床援助的接近～」　２００３　北大路書房</p>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #993366;">鹿児島労基　平成２０年３月号掲載</span></address>
<p>&nbsp;</p>
<h4>特定健診・特定保健指導について</h4>
<p style="text-align: right;">基幹相談員　　<strong><span style="color: #000000;">瀬戸山　史郎</span></strong><br />（担当分野：産業医学）</p>
<p>&nbsp; 我が国の死因の第２位、３位をしめる心筋梗塞、脳卒中やその基礎疾患である糖尿病、高脂血症（今回より日本動脈硬化学会により脂質異常に改められました）高血圧等 は年々、増加傾向にあり、医療費適正化の観点からも生活習慣病対策は今回の医療制度改革の柱となっており、その対策の一丁目一番地に位置づけられているのが心血管病予防対策として平成２０年度４月からスタートする４０～７４歳までの医療保険被保険者・被扶養者を対象に内臓脂肪に着目したメタボリックシンドローム（ＭＳ）の有病者・予備群を抽出、保健指導を行うことを医療保険者に義務づけた特定健診・特定保健指導です。</p>
<p>&nbsp; 特定健診・特定保健指導は医療費適正化計画（５ケ年計画）ともリンクしており、中長期目標に５年間で糖尿病等の生活習慣病有病者・予備群の２５％削減することを設定し、医療保険者に目標達成度に応じて平成２０年度からスタートする後期高齢者医療制度への支援金を加算・減算するというペナルテイも設けているのが特徴です。<br />&nbsp; 尚、これまで職域で実施されてきた労働安全法に基づく健診は特定健診に優先するのでこれまで通り事業者は行う義務があること、保健指導に関しては特定保健指導が優先する事も決まっております。</p>
<p>&nbsp; ＭＳとはこれまで心筋梗塞、脳卒中などの心血管病ををおこしやすい病態として、インスリン抵抗性症候群、死の四重奏、シンドロームＸ、内臓脂肪症候群といわれてきた疾患群をＷＨＯがＭＳと呼称を統一したもので、内臓に脂肪が蓄積するとインスリン抵抗性が生じ、その結果、動脈硬化の危険因子とされる高血糖、脂質異常、高血圧がひきおこされ、その一つ一つは軽症でも、心筋梗塞、脳卒中等の心血管病のリスクが５～６倍になる事から提唱された病態です。<br />&nbsp; ＭＳを生活習慣病対策の標的とした理由は内臓脂肪を氷山、高血糖、脂質異常、高血圧を氷山の上に立つ３つの山に見立てると、個々のくすりで一つの山だけ削っても他の山（疾患）は改善されないが、運動、食事などの生活習慣の改善で、内臓脂肪を減らすつまり水面下に沈めてしまうと他の疾患も一緒に水面下に消えてしまうという考え方に立つています。特定保健指導の対象者の選定と階層化の手順について図に示します。ＭＳ有病者には積極的支援、ＭＳ予備群には動機づけ支援、内臓脂肪型肥満のみの人には情報提供を行うといったリスク数に応じて階層化された保健指導を行います。対象者自身が個々の生活習慣を振り返り、生活習慣を改善することを自ら決定し、行動計画を作り、行動変容ができるように支援しようとするものです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<address style="text-align: right;"><span style="color: #993366;">鹿児島労基　平成２０年１月号掲載</span></address>]]>
        
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